ぱてんと@お兄

2006/01/05(木)23:51

付記試験を目指す方へ

付記試験(10)

付記試験に合格したと思ったら、早速訴訟の仕事が舞い込んだ。事務所の先輩弁理士の補佐として侵害訴訟に関与することになった。無論、弁護士(その筋では有名な方)との共同受任だし、先輩も付記弁理士なので、私は勉強を兼ねて見学させていただくという感じだ。まだ付記登録が終わっていないので、出訴時は補佐人、登録完了後訴訟代理人に格上げの予定。試験を受けるのを決めたときは「付記を受けたって訴訟を担当することなんかないのに」と思っていたが、意外に早くチャンスが巡ってきた。 その付記試験の勉強のときに、岡口裁判官のHPをよく参照していた。特に要件事実の勉強会の部分が役に立ったが、それ以外にも裁判所の実情が垣間見れて参考になった。 その岡口裁判官が要件事実に関する本を出した。これが売れているらしい。そこで、今日の昼休みに近所の本屋で立ち読みをしてきた。600ページ弱の本のうち、知財関係が約100ページ。いわゆる工業所有権四法は約50ページで、不著が約50ページだった。能力担保研修の教科書や新裁判実務大系とダブっているところも多々あるが、要件事実の整理の仕方などは非常に参考になるし、これだけまとまって知財関係の要件事実や訴状の書き方が載っている本は少ないので、付記試験を受けるつもりのある方にはお勧めだ。弁理士受験生には5000円を払って買う価値はないと思うが(内容的に弁理士試験向けではないという点で)。 ただ、要件事実の考え方は、弁理士受験生にも大いに役立つと思うので、上記の岡口裁判官のHPを一読されることをお勧めする。要件事実については、弁理士受験生向けにいずれまた書くつもりだ。

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