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特許事務所から「大企業の知財部」に転職活動をしてみてのおおまかな感想。
それ以外のケースの場合は考慮していない。 2008年後半から2009年までの経験に基づくので、2012年の現在はどうなのかは不明である。 転職サイトの求人情報を見て雇用情勢を感じることはできるが、やはり自分が転職活動の当事者にならないと分からないことは多いだろう。 1.求人数 転職エージェントの話だと、全業種を平均して、転職活動をしている人が転職先を見つけるまでに平均30社応募しているそうだ。 書類選考に通過する確率が1割~2割、面接を通過する確率が2割~3割だそうだ。 そして、知財部を含む管理部門系はもともとの求人が少ない。 実際、求人票に採用人数「1人」となっている場合がほとんどである。 エージェントの元に来る「非公開求人」の場合でも、他のエージェントにも求人を出しているので、全体で30倍から50倍ぐらいの競争率になるそうだ。 「非公開求人」でそのくらいなので、インターネットに社名とともに公開されているような大企業の求人については推し量ることができよう。 なお、知財部員が100人を超えるような企業の場合は、「権利化系」と「ライセンス系」とに系統が分かれている。 特許事務所からライセンス系に行くことはより難しいので期待してはならない。 某機械メーカーは「ライセンスの経験を5年以上」と明確にしていた。 2.業界 そのときの景気によって求人数が多い分野(業界)とそうでない業界がある。 リーマンショック前までは電気系が人手不足だったが、リーマンショック後は電気系の求人は非常に少なかった。 patent_job_seekerは電気系だったので求人数の少なさを実感した。 業界に対するこだわりよりも企業名や企業規模に対するこだわりのほうが大きかったので、異業種であっても応募していた。 業界にこだわる人で、その業界の求人が少ない場合は長期戦を覚悟する必要がある。 3.年齢 転職活動一般的な話として若い方が有利であるが、募集しているポジション次第である。 エージェントの話だと、「知財は年齢が高くても比較的採用される職種」だそうだ。 確かに、マネージャークラスの求人もチラホラ見かけていた。 特許事務所にいると、企業側が期待するようなマネージメントの経験は身に付かないので、事実上スタッフクラスの枠でしか採用される見込みはない。 よって、35歳が一つの区切りではないか? 4.実務経験 某自動車メーカーのように、「特許事務所の経験は不可」と求人票に明記しているケースもある。 明記していなくても特許事務所の経験のみの人は書類で落としているケースは少なくない。 エージェントの話だと、「企業は特許事務所を見下している。『特許事務所の人は止めて下さい』と言ってくることもある。」そうだ。 残念ながらそのようなスタンスの企業に採用される可能性は非常に低い。 特許事務所の経験でも可能な企業もあるので根気よく探すべきだ。 5.実務経験の年数 特許事務所の経験が長くても評価は変わらない。 5年を超えたら飽和すると思っておいたほうがよい。 一般に転職回数が多いと転職は不利になり、一箇所で長く勤めていることは高評価になるが、特許事務所の場合は長く勤めていることが必ずしも高評価にならない。 しかし、特許事務所を転々とすることはマイナスである。 特許事務所の仕事とは、「一人でやる仕事」という見方をされているので、特許事務所が長いとコミュ力を疑われる。 企業が評価するのは、「他の人と協力して仕事をした」という経験である。 明細書作成の経験しかない場合は仕事の広がりがないため苦戦する。 もし、訴訟や審判(拒絶査定不服審判以外)の経験があるのならば、書類にその旨を書いてアピールするべきだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.27 21:51:12
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