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カテゴリ:転職に関して
面接で注意したほうがよい話題について。
1.件数自慢 特許事務所の人は「件数自慢」が好きだ。 なぜならば、特許事務所では「件数」=「売り上げ」=「年収」だからだ。 しかし、これは企業知財部への面接ではアピールにならない。 明細書作成は「一人でやる仕事」と見られている。 企業において、「一人でやる仕事」に対する評価は低い。 さらには、処理能力の速さしか売りがないのではという見方をされてしまう。 また、特許事務所の仕事自体を「下請けのやる仕事」と見ている。 面接で下請けのやる仕事の数をアピールしても相手のリアクションは薄い。 2.出願を増やしたい 特許事務所の人にとって「知財」=「特許出願」である。 代理人手数料ビジネスから脱却できないからである。 しかし、今のこのご時勢、企業は出願件数を減らしたい。 そこで、面接で「出願を増やしたいです!」などと言うと即アウトとなる。 出願件数を増やすという意味でなくとも、「出願に力を入れたいです」というのも止めた方がよい。 なぜならば、特許事務所の人間が「出願に力を入れる」という言葉を使うときは、「出願件数を増やす」と意味であるととられるからだ。 3.弁理士資格のアピール 特許事務所においては、弁理士と無資格者には身分の差がある。 しかし、弁理士資格を持っていることは企業の面接において有利になるとは限らない。 統計上、最近の弁理士試験の合格者の半数は「会社員」である。 大企業の知財部であっても、弁理士登録の費用どころか会費も負担しないところが増えている。 企業知財部には、弁理士登録していないだけで試験には合格している人が多数いる。 そこで、弁理士資格を持っていることをアピールしても無駄である。 それどころか、「弁理士登録をしている」=「会費が発生」=「コストがかかる」=「不採用」である。 また、面接官が弁理士試験に合格していない人だった場合は弁理士資格を持っていることを下手にアピールすると反感を買うこともある。 4.権利化業務に拘る 特許事務所の仕事は権利化業務しかないが、知財部の仕事は権利化業務だけではない。 それなのに、権利化業務ばかりに拘るのは視野が狭い人間だと思われる。 さらには、これだから特許事務所の人間は・・・という目で見られる。 発明者と特許事務所の間の伝書鳩と言われていた頃が懐かしい。 5.特定の分野の仕事に拘る 特許業界に限らず、自分のバックグラウンド(多くの場合は学生時代の専攻)に拘り続ける人が少なくない。 特許事務所と違って、大企業では異動がある。 権利化業務からライセンス業務や調査業務に異動になることもある。 希望する仕事から外れたとき、拘りの大きいと辞めるのではないかと疑われる。 なお、自分のバックグラウンドに拘り続け、特定の分野だけをやりたがるのは特許事務所すらお断りされるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.03.25 21:42:43
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