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前回の続きです
11.(A)韓国出資、(B)社長による他社の取締役兼任、(C)113条繰越償却ができなくなる直前に上場した事実等を考慮すると、個人株主への株主還元を考えて経営しているとは思えない。 (A)13年夏、韓国出資を決め、新しい生命保険を立ち上げました。 黒字に10年以上かかるといわれる生命保険会社を更に立ち上げたのです。 ライフネットですら黒字になってない中で、株主から調達した資金を韓国に消費。 当分利益にはなりません。 株主は何時報われるのか?更に、韓国会社には、100人もいないライフネットから人も出します。 金・人というリソースが10年間は利益を生み出さない韓国の新会社に費やされるわけです。 (B)社長がベネッセの取締役をやったり、ベンチャーの立ち上げ協力活動をしたりして、経営に専念しているかというと疑問が出るという状況です。 ライフネット生命保険は社員数100人にも満たない小さい会社です。 そのため、1人当たりのリソースが全体に占める割合というのは大きくなります。 これが、自分の資産を多額に使っている創業者ならわかりますが、社長はストックオプションを持つのみで、株式を一切保有してないのです。 そのため、自社株を多数有する通常のベンチャー社長と比べ、本気でやってくれるか不安に思いかねない状況ですから、結果が出るまで経営に専念して欲しいものです。 株主にとってはライフネット生命の成功が唯一解ですが、社長にとっては、ライフネット生命以外での成功も正解であるように見え、両者のベクトルがどこまで一致しているか少々不安に思ってます。 (C)上場時期が保険が詳しくない人がライフネットを過大評価しやすい時期でした。 つまり、12年のときは、113条の関係で、事業費用を将来に繰越計上することができました。 そのため、将来に繰り越した結果、決算では黒字発表ということもできました。 一方、13年では、法律の制約から繰越計上ができなくなりました。 そのため、13年度決算から巨額の赤字になり、株価大暴落。 そういった、保険に詳しくない人は嵌められたという思いでいることでしょう。 なお、大株主であるマネックスは13年1Q前に全株売りさばいてます。 12.株価が既に5年10年先の将来を先取っている 要するに、ここの株は割高です。 既に述べたように、ここは過去の事業費用をこれから何年も償却していかなければなりません。そのため、当面は、赤字を続けて、資産価値を減らしていくでしょう。 毎年10億の資産償却が5年続くこと、本来の赤字額を考慮すると、560円程度の株価でも数年後はPBR1.6からPBR2.4ぐらいにはなっているでしょう。 そして、5年後でもほとんど利益がでない状況でしょう。 さらに、契約者数総数が増えると、解約率が同じ前提の下では(実際はここ数年上がってますが)、解約者数も増えます。 新規契約数を維持できても、解釈者数が増えているので、契約者数の伸びが更に鈍化しているはずです。 そうした状況の会社の株をPBR2.4で買うとは思えません。 更に、グロース株と上場時に行って上場したのですから、成長し続けるという前提でホールドしている人が多いはずです。 そのため、期待が過大で失望売りを招きやすいのがここの株の性質です。 ここの将来的な規模が思ったほどではないというのは、色々計算していけばすぐわかりますが、結構面倒なので、気付きにくい。 そのため、時間が経過するにつれ、投資家は世界一を目指すという夢から覚めていき、大した規模にならない現実に気づいた投資家からここの株を投げるのではないでしょうか。 13年の株価はそれをあらわしたものだと思います。 13.韓国の反日政策 韓国・朴槿恵大統領の「反日一辺倒外交」という愚行という記事があるように、韓国トップが積極的な反日政策を実行中。 韓国に出資したライフネット生命にとっては、当然ながら、リスク材料となります。 韓国が反日政策を続けている間は、韓国と提携したライフネット生命保険の企業イメージも良くないでしょう。 特に、ライフネット生命保険はネットが販売経路です。 ネットでは、韓国の反日に快く思っていない人の発言も多く溢れてます。 特定の国に対して、必要以上に嫌悪感を持ったりするのは良くないと思いますが、ここまで徹底的な反日政策をしてきていることを良く思う人は余りいないのではないでしょうか? そうなると、自分の支払った保険料が韓国への出資に回される可能性がある会社よりも、韓国とは無関係の保険を買おうという選択肢を取るでしょう。 今では、ライフネット生命保険以外にもネット保険は溢れているのですから。 14.大手他社より2倍以上割高の株価 これも株価下落の大きな要因となっていると思います。 保険会社で使われる指標EEVで見ると・・・、 ライフネット生命(株価540円) 時価総額 22,732百万円 EEV 19,837百万円 時価総額÷EEV = 1.14 第一生命(株価1605円) 時価総額 1,605,096百万円(1兆6千万円) EEV 3兆7,769億円 時価総額÷EEV = 0.42 第一生命の2.7倍ぐらいの評価です。 当面赤字続きで潰れるリスクも大手より高い企業の株で、2.7倍の評価がされているのです。 ライフネット生命保険が今の規模の2.7倍になるのはどれくらいかかるでしょうか? 契約数が増えると解約者数が増えるので、伸びはどんどん鈍化していくでしょうから、恐らく10年ぐらいは軽くかかる気がします。 それでやっと大手と同じぐらいの価値です。 10年待っても、得られる配当などは大手と大差ないでしょう。 非常な機会損失といえます。 ここは、成長性だけが買われて上場し、割高になっていた企業ですから、新規契約が鈍化した今、ここを割高な領域で買う理由はもはやないと思います。 上場前の大株主であるマネックスが当時の最安値付近の値段でここの株を全部売り払っているのも、恐らくそういった将来を見越してのことでしょう。 お見事ですね。 マネックスの社長は岩瀬社長と同じ東大法の先輩なんですがね・・・。 以上の理由により、(少なくとも黒字が目の前になるまでは)ライフネットの株は買ってはいけないというのが私の意見です。 もちろん、市場は水物ですから、今の株価565円より上がることもあるでしょうが、数年スパンで見た場合、5年以上の配当なし、赤字、割高になるという犠牲を支払ってまで、買う見返りはないのではないかと思います。 最後にライフネットと日経平均の推移を示します。 ライフネットは半減 日経平均は1.5倍 もし、上場以来ライフネットの株式を持っている人が、その代わりに、日経平均の一般的な銘柄を買っていたら、資産価値は今のライフネット株式の3倍になっていたはずです。 ここの経営陣は真剣にやって欲しいと思います。特に社長。 他所の会社の社外取締役をやるのはまだ早いのではないでしょうか? 黒字、せめて、ネット生保以外の既存保険会社より新規契約を獲得してからでいいはずです。 続けました(2014.1.10) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
やはり在日韓国企業だったのですね。このサイトに出くわさなかったら危ないところでした。ありがとうございました。
(2018.02.28 13:43:29)
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