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オランダ ネーデルラントより

オランダ ネーデルラントより

産褥ケア・クラームゾルフ

オランダ人の産褥ケア師・クラームゾルフスターの体験記。

オランダは、30%が自宅出産。
そこで、産後、赤ちゃんができたばらりのママを支援が必要。
産褥ケア師・クラームゾルフスターとは、産後、
医療的なことから、家事をひきうけてくれる看護師のことです。

我が家では、保険でカバーできる、40時間、7日間きてもらうことにした。

クラームゾルフ会社から、オランダ人のLさん(40代半ばの超ベテランのおばちゃん)とオランダ人のHさん(30代後半のベテランのおばちゃん)の二人がくる。

「オランダ人ってど~せ、ナマケモノだろう」とタカをくくっていたパパとママ。
ところが、ところが!
この二人のクラームゾルフスターはとにかく、すごい!

ベテランで、彼女達自身、働きながら子供を生んで育てた経験があり、
英語も堪能で、外国人の患者(特にアジア系)との経験が豊富、相性もよかった。
たまたま、運が良かったのかも。

そのクラームゾルフ会社では、産前に電話で、クラームゾルフの方とインタビュー
としてお話ができたり(必ずしも、その方がくるとは保証はできない)、
セミナーを開いたり、他の方に替えてほしいときは、
できる限り、要望に答えられよう手配してくれる。

パパ・ママパティターニはこの二人に満足。

沐浴のやり方で一つ注意を受けたのは、
「沐浴のとき、石鹸でゴシゴシ赤ちゃんをこすらないように。
拭くときは、やわらかい布で、軽く押さえるように拭くこと」
ということ。
これは、日本人とオランダ人のクラームゾルフの違いというよりも、
日本とオランダの水質の違いと体質か?
LさんもHさんも、水質と気候の違いから、
オランダでは、新生児を(特に、冬季)毎日沐浴させる必要はないと説明。
あくまで、新生児の沐浴指導のために、毎日お風呂に入れる。

オランダの水は石灰やミネラルの多い硬水なので、
脂性で丈夫な皮膚をもつ方でも、毎日お風呂に入って、こするとガサガサに。

日本人はヘソノ緒を保存する習慣があること、蒙古斑がはっきりしている
日本人の赤ちゃんがいることなどなど、全てLさんもHさんもよく知っていた。

オランダで出産して、オランダ人のクラームゾルフにきてもらうと、
日本と違う食事や飲み物の違いは、思った以上につらいかもしれない。

オランダで出産した、知人・友人の日本のママの話によると、

1.アニスシード:Beschuit met muisjes(ラスクにバターやマーガリンをつけ、その上に糖衣でくるんだアニスシードをのせたもの)をやたらすすめられてつらかった。アニスを食べると頭痛をおこすひともいるようだ。

2.オランダ式サンドイッチ:産後、出てきた食事がオランダの薄くて黒いパンにチーズとレバーペーストがのっかたものだけだった。
オランダのパン、チーズ、レバーも不評。
日本の病院のような、和食や豪華な食事は、全くでなかった。

3.フェンネルティー:Venkel(フェンネル)のハーブティーを、
しきりに飲まされた。くさくて鼻につき、飲むのがとてもつらかった。

4.Ferroのジュース:とてもまずい、茶色のジュースを飲まされた
(多分これはRoos Vicee Ferroといって鉄分をとるためのジュース)。

アニスは母乳分泌を促進するといわれている。
フェンネルも消化吸収を助ける作用がある。
母乳育児を希望する女性には、必ずすすめられる。
オランダ人のクラームゾルフの方がだしてくる食事も、
産後の体力を回復するため、ひとつひとつ意味があるようだ。

上記の4つは、オランダ中どこでも手軽に入手でき、しかも安価なものが多いので、よくだされる。

体質的に食べられないとか、どうしても鼻について飲めない場合は、
事前にクラームゾルフの方に食事の希望をだした方がよいかもしれない。

いずれにせよ、オランダ人のクラームゾルフの方に、
日本の食事をリクエストしたり、期待してもしても、
恐らく、難しくて、できないのではないかと思う。


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