2022/04/06(水)10:40
令和4年4月文楽公演第2部その2一途な愛
今日の散歩のときは6度という温度で放射冷却が厳しかったが、コロは機嫌がよかった。
文楽劇場と桜
玉手御前(お辻)
昨日からの続き
万代池の段(ばんだいいけのだん)
俊徳丸は城を抜け出し、苦労の末に万代池の近くに、里人の情けで小屋を建ててもらってそこで寝泊まりして物乞いをしていた。
今日も杖を頼りに小屋までかえってきて、どのような過去の悪行のためにこのような難病になるのであろうと嘆きながら、小屋に入る。
合邦道心(がっぽうどうしん()道心とは仏門に帰依した人のこと)が登場する。
合邦は閻魔大王の胸像をひきぐるまにのせて、閻魔堂建立の資金集めをしている。面白おかしく閻魔堂寄進の徳について説いて聞かせて、喜捨を募っている。人通りもなくなったところで、曳き車に乗り込んで転寝をしている。
俊徳丸が夕日に向かって合掌するために、小屋から出てきたところを、許婚の浅香姫(あさかひめ)が通りかかり、容貌が変わっているため本人と気づかず、俊徳丸の行方を尋ねる。
自分のことを必死で尋ねている浅香姫の心にうたれた俊徳丸だったが、心を鬼にし
「その人とは、しばらくこの小屋で一緒に暮らしたことがありますが、西国参りの巡礼に出るということで、出ていかれました。もし若い女の人が自分を探しに来たら、よき縁あれば心次第に参られよと伝えてくれと言われました。」と姫をあきらめさせるためにウソをつく。
姫「心次第にまいられよとは情けないお言葉、私は俊徳丸様を一途に思っていると言うのに」と泣き崩れる
俊徳丸はそばにいては、化けの皮が剥がれるとさっと小屋に入っていく。
浅香姫に仕える下男の入平(いりへい)がやってきたので浅香姫は事の次第を話すが、入平は不審を抱き、姫に耳打ちしてわざと大声で「俊徳丸様は西国巡礼に出たとか、われらも急いで後を追わねば」といいながら近くに身を隠す。
姫たちが立ち去ったと思った俊徳丸は小屋から出て、せっかくあえたがこのありさま、名乗れないのが情けないと涙を流す。
浅香姫と入平が姿を現し、決してあなたを見捨てない、神仏、医薬なんでも可能性のあることを試して、病を治して見せると力づけるのだった(つづく)
今日は昼間は気温が上がって、体力温存で横になっていますbyコロ