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カテゴリ:テレマーク
3年ほど前に師匠が送ってくれた動画「テレマークターンの作り方」について、正直なところ私には理解できず、テレマークライフの悩みのタネになっていました。
今シーズン、一度もゲレンデに行きたいと思わなかった理由の一つは、その課題に向き合いたくなかったというのもあります。 そのためもあって今シーズンは、「パウダー5」の前売り券も購入しませんでしたし、4月に入る直前までゲレンデには行きませんでした。 プルークボーゲンからテレマークターンにつなげる方法を解説したその動画の内容に、私はイマイチ納得できないところがありました。 具体的には、プルークボーゲンの外足と内足の使い方と、テレマークターンのそれが同じという説明が理解できませんでした。 見た目からしてターン中のプルークボーゲンは外足も内足も内旋及び外転しているのに対し、テレマークターンでは内足は外旋しながら内転していると思っていたからです。 そもそもターンのきっかけからして違うのではないかと思っていました。 ここでは荷重という面で比較すると、プルークボーゲンの場合、両足に均等荷重している状態から外足に加重することでターンは始まり(結果的に過重した方が外足になるということで)、谷回りから山回りまで一貫して外足に荷重割合を多く保つことで一定のターン弧を描けますが、テレマークターンで同じように外足加重でターンを始めると、雪質の安定したゲレンデでは良くても、山では危ないと感じることが度々ありました。 山でも、残雪期のザラメや底着きパウダーなら良いのですが、モナカ雪や深い新雪のときにそれをやると、外スキーを雪に潜らせてコケるシーンを何度か体験してきました。 咄嗟に技術を使い分けられる上級者なら雪質の変化に合わせて滑り方を使い分ければいいのですが、ゲレンデ練習をシーズンに数時間しかやらないナマケモノテレマーカーにその使い分けは難しく、一つの技術で色々な雪に対応できる滑り方を選びたくなります。 内足が前にあるアルペンターンなら内側の腰を高く保ちながらターン外側に向けやすく外向傾を作りやすいので、山スキーをやっていたころは、私もほとんど外足から外足への荷重で滑っていました。 しかし、山で安全にテレマークターンを楽しむには、谷回りから積極的に外足に過重するのは慎むべきで、むしろターン初期には内足を軸にして、外足は雪質を探るために使う方が安心感があると感じていました。 外足に荷重するタイミングは遠心力が高まるターン中盤から後半にかけて探りながらやっていく。というより、悪雪の時にはそれより他はないと思っていました。 そして、角付けという点においても、テレマークターンのきっかけはプルークボーゲンのように外足内エッジからというより、プレターンの内足外エッジを主体に行うのが、つまり、歩く時に後ろ足を踏み込んで前に出すように、後ろ足を蹴り出してテレマークターンを行うのが自然な方法だと思っていました。 また、手元にある『SIAオフィシャルメソッド』のテレマーク編によれば、プルークボーゲンからテレマークターンに繋げるテクニックは、プルークボーゲンで始まったターンを、ターン後半にかけて内足を後ろに引いて(重心を後方を移動して)エッジ交換し、テレマークターンにつなげるもので、この方法は「安心感のある方法だが、前後に不安定な時間が長くなるので、スムーズな足の入れ替えにならない」とあります。そして、急斜面や高速域では体に対する負担が大きいので不向きな技術であるとも記されていました。 ダイレクトA(重心を下方へ運ぶ展開)への導入としては使えても、ダイレクトB(重心を前方へ運ぶ展開)に直接つながる技術ではないと紹介されています。つまり、プルークスタンス自体が大きな力やスピードに耐えられる姿勢ではなく、外力(重力)を主に利用して方向転換する技術なので、積極的に抜重状態を作って方向転換するダイレクトAやBとは違い、応用範囲が狭いと言っているように思えました。 ![]() しかし今回、白馬で師匠から2日間レッスンを受けたことで、その認識は大きく変わりました。 ここ数年、気になっていたことや、悩みのタネがすべて解消しました。 技術的な内容については、近年の師匠の指導方針はTAJの新教程に沿っているそうなので、現在販売中のTAJテキストを参考にして頂くとして、私が得た最も大きな収穫は、テレマークスキーを以前より多角的に見られるようになったことです。 アルペンターン、テレマークターン問わず、やはり、プルークボーゲンはスキーの基本であり、それを実際にやってみることで、ターンに必要な3要素をどのタイミングで行うのが効果的か、そのためにどんなポジションが必要かなどを学べるということです。 道具に負担がかかりそうなので、今まではなるべく避けてきたコブも、コツを教えてもらうと面白くなり、嵌ってしまう人の気持ちも少し分かりました。 急で狭い斜面での板のズラし方やピボットポイントの正確さを磨いたり、なにより、悪路での冷静さを学べるという点で、山でも応用できる技術だと感じました。 その他にも、テレマークを始めてから長年理解できなかった『ソウルスライド2007』にある「SUPR CARVING TELEMARK TURN」のフジケンが解説していた内足の内旋についても、ようやく納得できました。 アルペンスキーでは骨盤から外向傾を作るのが常識かと思いますが、テレマーク姿勢では内足が後ろにある都合上どうしても骨盤が内向しやすいので、それを抑えるために、内足の内旋と胸での外向が必要なようです。 家に帰ってから今回のレッスンの復習も兼ねてブログを書きながら、試しにテレマークターンの導入法についてAIに尋ねてみると、以下の回答がありました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私:SIAオフィシャルサイトメソッドにあるテレマークターン導入法にはプルークボーゲンとダイレクトA、Bの3種類がありますが、TAJにおいても同じような区分が行われていますか? ChatGPT:結論から言うとTAJ(日本テレマークスキー協会)には、SIAのように「ダイレクトA・B」まで明確に区分された公式メソッドは“ありません” (少なくとも2024年度版公式教材・検定ガイドラインにはその名称・区分は存在しません) ただし、指導現場レベルでは 「SIAのダイレクトA・Bに似た考え方」は間違いなく使われています。 それをわかりやすく比較しますね。 ![]() ![]() 要点 TAJは「名称で区分」していないが、内容はSIAとほぼ同じ3パターンを現場指導で使っている (「雪面抵抗型」「ターン中導入型」「直滑降導入型」といった呼び方が現場では多い) TAJ公式テキストは「プルークターン→ステップターン→テレマークターン」の段階的習得モデルが基本 → この中で自然とSIAでいうダイレクトA/B相当の動きも取り入れる形 TAJ指導員検定やクラブ講習では、 「生徒のレベルに応じて適切な導入法を選ぶべし」という指導原則がある → 「SIAの分類を意識した指導は正解」 まとめ **名称は違えど、SIAとTAJの導入理論は「実質かなり近い」**です → 特に現場指導では「プルーク型・パラレル型・直滑降型」の使い分けが普通に行われています。 -------------------------------------------------------------------------------- AI回答の信憑性について、テレマークスキー初級者の私には判断できませんが、白馬でレッスン中に師匠に伺ったところによると、TAJでもテレマークターン導入には3種類あり、それは、 ・プルークボーゲン ・シュテムターン ・斜め横滑り ということで、上のAIの回答もあながち間違いとはいえないようです。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.05.07 18:02:18
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