ママのCity Hall日記

　同僚の一人にＣＣという女性がいます。彼女は、別のデパートメントを何年か前に定年退職して、アルバイトとして、私たちのデパートメントで働いています。現役の頃は、今の仕事より、ずっとお給料もいい仕事をしていた能力のある女性です。

　彼女はとってもお上品で穏やかな人で、彼女が声を荒げたり、人の悪口を言うのを誰も聞いたことがありません。「いいとこの奥様」のようなタイプの女性です。

　…今日は、なぜか皆、気がたっていました。

　カスタマー・サービスのエリアで何人も病欠がでて、人員が不足していたせいかも知れません。私の上司のＤＤも機嫌が悪いようでした。

　今日、お上品なＣＣが私に廻してきた書類の中に、経費の払い戻しがありました。同一人物に３件の払い戻しがあり、書類が３枚あったので、私は３枚別々に処理しました。その後、ＤＤが彼女にイヤミを言いました。

　払い戻しは、小切手郵送になります。
　「一枚小切手を発行する手数料が、金額にすると＄５０かかる」ので、「次からはまとめてするように」とのことです。

　よほどカチンときたのでしょう。普段おとなしいＣＣが珍しく反論しました。「でも、その＄５０には、私たちの人件費も含まれているのよね。で、今、こうして話している間に、もっともっと経費がかかっているわけでしょう？」

　つまり、「つまらないことを言うな」という事。

　そばにいた私は吹き出してしまいました。まわりを見れば、ＡＬもフンフンと頷いています。みんな聞き耳を立てて、クスクス笑っています。

　ＤＤとＣＣのお給料、仕事の手を休めて聞き耳を立てている私とＡＬと、みんな。いったいこの小切手の手数料はいくらになったのでしょう？