2009/10/25(日)01:14
JR西日本歴代3社長に起訴相当の議決。
乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故。
神戸第1検察審査会は22日、業務上過失致死傷容疑で告訴され嫌疑不十分で不起訴となったJR西日本の井手正敬元相談役(74)、南谷昌二郎元会長(68)、垣内剛元顧問(65)の歴代3社長について『起訴相当』と議決したという。
『安全対策の最高責任者として現場カーブへの新型の自動列車停止装置(ATS)設置を指示すべきだったのに怠った過失がある』
*****
もうすぐ御巣鷹山日航ジャンボ機墜落事故を題材にした映画『沈まぬ太陽』が公開される。
JALの経営が崩壊しようとするこの時期の映画の公開。
そして、JR西日本の事故後の情報工作の発覚と、起訴相当の判断。
これらが重なったのは何らかの強い思いが働いているのだろう。
事故に至るまでの様々前兆的な事象は組織の秩序の名の下に無視され、異を唱える人間はスポイルされる。
強制と恐怖、そして無関心と無責任は組織の中に根を張り、組織を腐らせる。
そして、事故が起こった後には被害者、被害者家族へのフォローは後回しにされ、組織防衛と保身が優先される。
大会社に所属して、頂点まで登りつめた経営者。
それなりの見識や頭のよさも秀でているだろうに、なぜその力を安全に使えなかったのだろうか?