横井小楠の天道をめざして

2010/01/10(日)22:35

…安全対策を徹底したい。

品質管理と安全管理(1185)

横浜市の化学メーカー『日本カーリット』横浜工場で爆発事故。 2年前にも前身となる会社で爆発事故が起き、そのときは従業員2人が死傷したという。 当時事故に関係した『高圧がま』について労働安全衛生法では、自主検査を2年に1度行うよう定めているが、会社は10年以上検査していなかったことが判明。 昨年12月、業務上過失致死傷容疑などで当時の工場長と副工場長ら計3人が書類送検されていた。 日本カーリットは書類送検を受け 『二度と事故を起こさないよう安全対策を徹底したい』 とコメントしていたそうだ。 ***** 大阪の化学工場での事故もそうだったが、技術やメンテナンスのノウハウが上手く伝承されていないのではないか? ベテランの勘や経験だけで安全が維持されているような組織は、人員が充分に確保され年齢構成が均等であれば引継ぎも出来る。 しかし、それがイビツな構成になれば、伝承は上手くいかない。 危険な状態なる前に止める者も少なくなり、その状態が危険であるかさえも理解できなくなってくる。 人員が少なくなる、またはその構成が不均一になっている組織は意識的に安全管理を行わなければならない。 仮に事故が個人のミスから生まれても、システムの問題として取り組まないと再発は防げない。 また、注意力の低下した別の者によって引き起こされてしまうからだ。 『二度と事故を起こさないよう安全対策を徹底したい』 とコメントするのは当たり前だが、 『ゴメンなさい』 だけで終わりになるような体質では、次の危険も避けることは出来ないだろう。

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