2021年11月の記事一覧 | 奇　知　外　記

文鮮明先生御言選集 19821011 -「神的愛の源-家庭的四位基台について」

6000双国際合同祝福結婚式（1982.10.14、韓国）を前後してのみ言です。「神的愛の源　　家庭的四位基台について」1982年10月11日リトル・エンジェルス芸術センター　霊界では反対になっている　日本とか韓国とかいうのは戦場で怨讐になってそういうものはつくったのであってひとつだよみんな。ほんとうにそうだろう。カイン・アベルの復帰問題を考えれば、日本の博士と韓国の学校にも行ったことがないし文字も習っていない無学なそういう人と結婚してりっぱな家庭をつくる、それが蕩減条件になる。「韓国のいちばんの労働者の奥さんになった、ああ悲しい」そうはいきません。それが素晴らしい。先生アメリカに行ったらこれはもう労働者だよ。今度も海にずっと五十何日出て魚釣りをやった。レバレンクラストという港があるんだ。そこに五十日、毎日出入りしながら魚を取っていたんだけれどね、レバレンド・ムーンであることはひとりも分からない。先生の乗った船の連中と一緒に船から下りてくると、皆尋ねる。先生を横にして「レバレンド・ムーンはいつ来られるや」すると「多分いつかくるでしょう」と答えるというわけだ。そういう話がたくさんある。今まで八、九年間も続けてきたのに誰も分からない。それが素晴らしいよ、それがね。労働者だ。先生では通りません。　本部の礼拝堂でも、先生は先生だけれど毎日一人の食口としてちゃんとひざまずいて礼拝にも参席する。レバレンド・ムーンを取材しようとしてきた新聞記者が先生の横に座って礼拝を共にしながら気がつかない。それが素晴らしいんだよ。日本のいちばん立派な教育を受けた人たちが韓国の労働者として誰も知らない一生を終えた時に、霊界に行った時の誇りはどうか考えたら「えらい、やっぱり日本人は偉いや」ということになるにちがいない。日本の歴史にはこういう女がいていちばん怨讐である韓国のいちばん最低の所に住みついて、その国の烈女、素晴らしい奥さんとして賞をもらったとするならば、それはほんとうに霊界に行っていかばかり誇りであろうか。そうだよ、反対になっているんだよ。先生はこの地上において自分がどういう人かということはいちばんよく知っているよ。どういう名門家であってどういうような名前で、どういうような位置でどういうような資格をもっているか。先生がよく知っている。無資格、無名、全てゼロだ。　万民の一番どん底に生きる一人の人間としてどん底の人々とつき合いながら、そこから教育して引き上げていかなければならない。だからそれが偉いんだよね。だから霊界に行けば「先生」というね。過去の王たちそれが偉いのではない。平々凡々としていても分からないよ。先生もこんなふうにみえてこういうふうにやっているからね。　ところで韓国には小学校も出ていない者がいるよ。気持ち悪いだろう。（いいです）そういうのはいいというんではなくて「問題ありません」とそう答えるんだよ。「いいです」といえば七十点位くれるが、百点になるには「問題だけれど問題でありません、問題ありません」そうすれば百点だ。そうだよ、そんなふうに頭が回らなければ復帰の道をわきまえることはできないよね。さっと話してこれは善か、悪か、前か、後かはっきりとわきまえる頭を持たないとサタンにやられてしまうよ。問題であります？　（問題ありません！）そういう言葉は素晴らしい言葉だよ。最高の武器は言葉だね。だから真の父母の言葉は力をもっているんだね。偉大な力をもっているよ。人を根本からゆり動かせるからね。　宇宙は相対理想圏に立つものを保護する　韓国には小学校出身の者もいる。先生だったら国民学校も出なくても、三年間行けば大学を卒業した以上の人の実力をつける自信をもっているんだ。ほんとうはね、学校で習うんではないんだよ。原理の道には先生が学校で習ったことはひとつもないよ。自分で全部発見して自分が全部つくったんだよ。だから偉いよね。原理の世界にはノーベル賞クラスのものは何百も入っているよ。それは膨大な内容だね。よくもこれだけの真理をかき集めてこんな体系をつくって、世界現実社会とともに理論的に把握し、把握したどころでなく分析して、分析したどころではなく実行して、蕩減の道全体をとどめて善の世界に運んでいくというような素晴らしい内容をもっているよね。先生が何気なくさっと話すことにも内容があるんだよ。　今話していることもそうだろう。国際結婚の内容なども簡単だよ。分かれば簡単だけれどもね。知らない者には何十年研究しても分からないよ。皆「そうかもしれません」と言えるだけで決定的な話はできません。先生みたいに決定的な言葉は誰にも言えません。しかし統一教会の原理はあまりに独善的だというんだね。すべて決定的だよ。独善的どころでなく絶対的だよ。絶対原理をもっている。まあそういうふうに考えるとそれは素晴らしいものになってしまった。素晴らしいものだから最高のところからいちばん最高に下る時には「ヤーッ、ウーッ」とその下る瞬間を縮めようという思いでね、最高に下るんだね。それによって早く発展する。それは運動の法則だよね。高いものが下に下がらないというとそれは回れないよ。ストップされた場合には運動世界においてはそれは追い出されてしまう。　病気とは何か、血液の循環がうまくいかない「回らない」立場に立っている、つまり塞がっているということだ。宇宙の原則世界において不合格品だから今から追い出せるのだという予告が病気だ。病気になったらなぜ痛いか、痛いから痛い、そういう話ではない。宇宙は保護力をもっている。宇宙には保護、反発の二つの作用がある。磁石にはひっぱる力と反発する力がある。即ち保護力と反発する力だ。自分に損害を与えるものには反発作用をするし、そして自分の利益となるものには吸収作用をするようになっている。それは宇宙の自体保護力である。だから宇宙自体はどういうものを保護するようになったかというと、完全にプラス、マイナスがひとつになって授受作用を完璧にするものは保護するようになっている。宇宙自体がね。　だから男、女たちが何故結婚するや、宇宙の保護力を高めるためである。なぜ国が、家庭がひとつにならなければならないか、宇宙のより多いものがひとつになることによって宇宙の保護力を結集することになるから、その家は栄えるしその国は栄える。その世界は栄えるようになっている。それは全部理論的だよね。そういう作用は目に見えないのだけれど、そういう運動をやっている。われわれの目には、南北通ずるその磁力線が動いているのが見えないけれど磁力線がそういう運動をしている。それと同じように人間においても宇宙においても、全てのその作用はどういうふうにするかというと、相対理想圏に立ったものを保護するようになっている。　授受作用の完璧になされている過程を通過するものには存在を保護して激励するようになっているのだけれど、そのように塞がった者には、宇宙保護力圏内の違反者であるからそれを反発力でもって宇宙圏外へ追い出すようになっている。だから、それを追い出す力が痛みに感じてくる。これは医学者も知らないね。その保護力の反発力が強い時痛みも激しくすぐ死んでしまったりする。破壊されてしまう。宇宙原則だよ。それで早くその塞がった所を開けばすぐ治ってしまうし、その時には再び保護するようになっている。簡単だよ。だから夫婦和合する家庭は宇宙総合保護力によって保護されるそういう立場に立つ。だから宇宙圏内に存在点の共につり合う力の作用を授受することによっていくらでも拡大することができる。だから家庭を中心として社会の重要な一員として認められる価値が高まる。なぜ高まるや、そういう宇宙的原則によってそういうふうにならざるをえない。分かりました？（はい）　そういうふうに考えてみた場合には韓国、日本という敵国同士がひとつとなった場合には国を越えての結合はそれによって理想的になれば、それはもっと宇宙の保護力を受けるようになっている。統一教会はなぜつらいことをも忍んでそういうことをやりたいか。そういうような内容を自分なりにも知らないけれど心がそれをすすめるよ。そういうふうに考えてみた場合には、高いといって誇るな！　高い所から低い所を通過してみろというのです。いくら高い所にあったとしてもいちばん低いどん底の所をいやがった場合には、球体をつくりそれを保持することができません。分かりましたか。（はい）はっきり、ぼんやり？（はっきりです）　本質的価値が問題である　先生がね今から三十年近く前に「将来統一教会に入った韓国人のメンバーは世界の男、女がみんな夢の理想相対者として慕ってくるだろう」と言ったのを、皆信じなかった。（大笑）今はどうだ、今は信ずるどころか見ているんだよ。信ずるどころでなく実行しているんだよ。今後のことについてもわれわれは新しいことをたくさん言っている。統一文明建設とか、世界の一つになった国を造る等、そういうことを遠いようで遠くない目的としているんだよ。先生はこういうこと知っているから摂理を促進させることができるんだね。いくら会長が偉いといっても、先生の前では頭を下げざるをえないよ。力があるからというんじゃないよ、全てにおいて先生に負けるからね（笑）原理一本きりで、先生はこういうふうに統一教会の先生をやっているんじゃないよ。本心で自動的に頭が下がるといった立場で、統一教会の先生をやっていると先生は信じている。日本も韓国も一緒だよ。先生はもう思想世界においても問題の男だね。共産主義、民主主義世界のいちばん幹部、長の者が皆問題視している。ビジネス方面、経済方面、科学方面と様々な方面の問題を先生が提案する。一人がそんなにいろいろ多方面において世界的問題をひき起こす男ということになっているのだから今では文先生はどういう人かというわけだ。先生は再臨主だとかいううわさも世界中に広まっている。もうやっていることを見れば人ではない。国ができないことをどんどんやっているよ。だから普通の人じゃない。「不思議」の段階を越えているんだよ。ただ「不思議」だったら不思議なことは、一度起こってもその時だけで離れていくものだけれど、不思議なものがいつも目前に現れて転がっていくんだからね。それを踏まざるをえない。それは不思議ではなくて認めるのだから「認思議」になっている。あるいは「信思議」になっている。日本にはそういう言葉はないんだね。それをわれわれ統一教会が使っている。あれは「信思議」の道を行っているよ。現実にからまっている現実の世界においてやっているのがそうなっている。それは漠然として空想的というのではなく現実のことばかりをつなげていっているというのだから、それは青年としては皆ここにひっかかってしまう。それを処理し、説明する方法がない。レバレンド・ムーンが提供する以上の説明の方法を探る道があればいいのだが、それを探る道がない。それはサタンももっていないし神様ももっていないんだね。探る道はこれしかない。これしかないからこれは専売特許品だね。（笑）　先生の立場を侵す者がいてもそれはできないんだね。いくら誰か代わりを出して統一教会の先生、先生といったとしても誰も信じもしないね。先生はこんなに格好も悪いんだけれど、とんでもないことをやっているんだけれども、この先生の格好悪い疲れた姿でも皆歓迎するようになったね。それは不思議なことだね。不思議ではなくてそれは事実だよ。実思議だよ。そうだろう。（はい）だから日本から七千余名も日本海を越えて結婚しに行く、そんなばかな話どこにあるや。それに普通二年、三年でやるのを二週間でやってしまうよね二カ月前のマジソン・スクウェア・ガーデンの祝福もそうだよ。二、三週間内でやった。　働く者たちは皆もう慣れてるよ。先生がそういうふうにいつもするから慣れているんだよ。国際会議等を開くことにももう皆慣れている。国も超越してやっているから、言葉もできないのに唖みたいな姿してみんなやっている。言葉は知らないよ唖だから、この国にも唖はいる、とそういうふうに考えながらでも皆統一教会方式でやっている。今度の言論者会議もテキパキときちんとやっている。今日も、皆出席者たちが観光に行って帰ってくるんだけれど、大変なことをやっているよ。こういうことを全部合わせてみて「先生がやることは素晴らしいことばかりしかない」という結論になったということを考えればね、結婚のことぐらい何でもないね。国際結婚も日本の大学の修士号をもった女性が無学の男性と結婚して、それは大統領夫人より以上の幸福を受ければそれでいいじゃないの。それ以上の望み何があるの、永遠の世界ははかることができない。コンパスでもって永遠のその素晴らしい基準が生まれてくるということをはかることができるか、分かりました？（はい）　四位基台には自動的に神の愛が来る　けっきょく何よりも自分と心ひとつになって愛される、共にひとつになる、結婚の目的はそこにあるよ。結婚の目的は神を誘致すること、それから子孫を誘致すること、目的はそこにあるんだよ。君たちの間の真の愛の接触点がこういうふうにつく瞬間、神の愛がサーッときて一寸前にプラスの愛としてちょっと前にちゃんと来て待っているよ。不思議な力だね。男、女が接触すれば本来の愛が（堕落の愛ではない統一教会で教えた基準の愛の理論にかなった純粋な愛をここで愛というんだよ）こういうふうにプラスになった場合には必ず縦的中心が先につくられるんだね。それで愛の中心がサーッと来てこうなっているんだね。ここから枝が出てくるんだよ。これが子供だ。神の愛と父母の愛とともに交わってそれを生命の根底として、そこからずっと拡大するんだね。　だから男性に向かうその瞬間そういう思いをもつ。男性は神を誘致するこれは聖別の場所だ。女性は神を誘致する聖別の立場である。男性は神を誘致する聖別の場所であり、未来の理想の国がここから、理想の子供から始まる。理想の国が芽生えてくる、それはそういう貴重な瞬間である。そうすればその子供は立派な子供が生まれるよ。天運に通ずる運勢を抱えて生まれてくるよ。　君たちをみるとびっことか格好もいろいろでたらめな姿をした者だけれども、心情の基準においてそういうような本性を中心に九十度がつくられる。それは宇宙の核の本核だね。人間世界の愛と霊的世界の愛の接触点はこの基準以外にはない。これをつなぐことによって、神の愛と神の精神力の理想圏がわれわれ人間を中心として横的に拡散することができる。だから家庭は神の愛の泉である。それは愛の泉となって噴水のようにフワーッと噴き上げて、世界をうるおしてあまりあるようにこういうふうにして流れる。それがわれわれの理想である。この愛を噴水みたいに拡大しようというわけである。家庭の愛を日本の愛に、日本の愛を世界の愛に、世界の愛を天宙の愛に拡大する。みんな同じ質の愛でもってみんな通ずる。その愛にはすべてもうずっとスムーズに通る。電気でいえば金の魂と同じだから神はいずこにも通ずることができる。パッと一度に通ずることができる。　そこには日本人とか韓国人とかないよ。知識とか教育とかありません。「私は東大の修士の学位をもっておるから私を愛してくるんだ」そういう思いをしたらその愛は愛ではありません。その愛する時間というものは何もかも全部忘れてしまう。全部がないんだよ。たったひとつ大切なことは神を誘致すること。未来の国を誘致すること。この清い愛をいかにひとつにつくるか。だから汚れた心をもったらだめだ。式を挙げたらそういうことはできない。日本人と韓国人はそれはだめだよ。そういう思いがあったらだめだよ。神と神様の子供、理想世界に通ずる愛の基台をいかにして今から始まる祝福家庭から植えつけるかということが、統一教会にいる女性の使命であり、統一教会にいる男性の使命である。　理想相対の条件　女性はお嫁に行ってそれはみんな立派な妻となって、また男性は立派な旦那さんになって、その時になって私の旦那さん、私の嫁さんといえる。それが原則なのに結婚すると同時に私の妻とか私の旦那さんとかそういうことは本当はいえません。結婚して人の旦那さんになるのはむずかしいことだよ。結婚して本当の旦那さんになるのはそれは本当にむずかしい。本当の妻になるのもむずかしい。いちばんむずかしい。だからとくに協力してね。二人合わせてひとつになる人格を求めなければならない。そうするには一般の世の中の夫婦はそれは実際信じられないよね。そこには理想も何もないんだ。先生にしてもねお母様の旦那さんになるのはそうやさしい問題ではない。けっきょく先生でも同じだよね、それはむずかしいことだった。　お母様もそうだよ、寝ていても先生が「おい、出発！」といえばこれはもう驚いて起きる、文句ないよ。「時間です！」といったら飛び出さなければいけない。「ちょっと化粧します」とか「ちょっと待って下さい」などといっても通じません。（笑）先生が旅行に行くからちゃんと準備しておかなければならない。先生がトランクを積むとか、着物を入れるとかそういう暇はないんだよ本当にね。女はそれをちゃんと前もって準備して、出発する時は、それはもうハンドバックだけもてば、すぐ行けるようにする。ちゃんと訓練しているよね。ひとつでもミスした場合には「ああもう嫌い！」ということになる。だから他人である女を本当の自分の奥さんにつくるにはそう簡単なものではない。旦那さんもそうだよ。他人である旦那さんを自分の旦那さんにつくるにはそれなりに功労の実績を積まなければできない。　この一般の世の中の結婚では功労も何もあったものではない。結婚式をやれば、君はわしのものだすでにわしの縄につながれているからどこにも行けない、とそう思うんだね。自分の奥さんとしてその人に対しての成すべき使命を果たさずして最初の晩からわしのものだというわけだ。そのわしのものになるには、つまりわしが信じられる者になるには、信じられるようになるような多くの事実を通過した証拠のもとで信じられる。そういう証拠が何もないよね。　日本人は皆よく訓練されているよ。だから世界に出してね、その国に新しい伝統を立てさせるためにはこの女性たちが必要だ。日本はエバ国家だから摂理観点からみてそうせざるをえない。だから強烈に訓練した。よく訓練されているよね。み旨のためならもう日本列島を何回位走ったか分からない。そういうこともよく知っているんだから。そういうような伝統的精神をもっておる女はね、日本の奥さんになる希望者以外にないと思うんだね。だから日本の女性をできれば外国人と結婚させたい。彼らは伝統も何もないよ。今からそういう彼らを立派な旦那さんにつくらなければならない。　それが君たちの使命だ、そう思うよ。そうするには日本がいい、そういうふうにして日本は将来全世界に基盤ができる。　そのときには飛行機にのって行くんだよ。アフリカのあらゆる国を通っていく。その時君たちは自家用の飛行機に乗って行くんだよ。そのときは本家だ。「うちの本家から誰々がこられる」というので自家用の飛行機で降りるとき、その飛行場にはその国の首相なり王様なりが「ハハー歓迎いたします」と歓迎するようになっているんだよ。そう考えただけでも気持ちがいいだろう。考えだけでなく実際そうなるよ。そうだよ、今から二十年前のレバレンド・ムーンはなんでもないひとりの人だったけれど、今は有名な人になっているよね。今から二十年もいかないうちに十年位たったら、あなたたちはどうなるだろう。アフリカ人がデモするかもしれない「文先生なぜアフリカには日本のメンバーとか韓国の女性を送らなかったのか」それを知ったら一人でも早く送ってやらないとデモが起こったら大変だ。（拍手）「運命につけられた運命のものは運命の道をいくのが運命である」いい句だね。一休さんのような機知（トンチ)ではありません。奇知=人とは異なる知恵すなわち神様の知恵世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。↓↓ 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文鮮明先生御言選集 19821010 - 「国際結婚の内的意味とその目的」

6000双国際合同祝福結婚式（1982.10.14、韓国）を前後してのみ言です。「国際結婚の内的意味とその目的」1982年10月10日リトル・エンジェルス芸術センター　国際結婚の外的目的　統一教会は何故国際結婚をするか。それは新しい文化を創造するためである。二つの文化を合わせて新しい文化を創るにはいろいろな既成文化を早く合成するのが一番早いんだね。それを外的にひとつにするのが結婚だ。結婚が根本問題である。結婚によってひとつになればそこからその国に永遠に残るんだね。結婚という基台が一番すばらしい。それを創ることによって新しい文化が創造される。どういう内容を中心としてひとつに創るか、それは神様にある霊的な力と愛の力によって今までの既成文化を克服しなければならない。われわれはその運動をやっているんだね。先生の思想を受けついだということはけっきょくその霊的力の思想を受けついだということになる。それは縦的な力になるんだね。それから愛によってひとつにつくられる。　それは全体を球的に結ぶ、垂直線に球体をつくるような運動であるんだね。その球体の中心を考えれば九十度になっているんだよ。その九十度は国の中心あるいは世界の中心にあたり、それはひとつしかない。すべてはこの中心点に合併するんだね。こう拡大すれば宇宙全ての中心になる。それが家庭の基準になっているんだね。だから愛の力とその精神的、霊的力、その二つを中心として新しい文化の伝統的内容とする。そういうふうにして組んで行くことによってその数が一国の数より多くなった場合には、ひとつの国を越える活動が世界的にできるんだね。新しい文化系が世界国家史上に現れてくる。そこに世界的な宣教基盤をずっとピラミッド式においていく。それが三カ国四カ国を越えた場合は、世界は全国家追いついていかざるをえない。そういうふうになってしまう。簡単なものだよね。外的目的はそういう目的である。　外的目的としては文化を合併統一するために、われわれはこういう国際結婚を奨励せざるをえない。より高い精神の文化、より強い愛の力でもって新しい、世界にない文化創造の使命をもっているからそういう力でもって世界をひとつにつくるためにわれわれは新しい文化目的に向かって進むことになる。それが家庭基準になる。そうだね。だから極から極を結べば、極、極を中間に圧縮することになるんだよ。そうして東西南北極を圧縮すれば九十度の中心に集まってくる。そこでそれを愛でもってこういうふうにはさんでおけば絶対に離れないんだね。強い精神の力と愛力でもって中心と横的基準を全部結んでおけば宇宙の中心の本核になる。それで外的にはそういう目的でそういうふうになったとするならば、レバレンド・ムーンは理想世界構想のために結婚という方法方便を活用する結果になってしまうんだね。　カイン・アベルの絶対基準　しかしそれはけっきょく家庭を利用して家庭を犠牲にして世界的に総合するというようなことではない。そればかりではいけない。理想の世界は直線世界、神と通じなければならない。人間と通ずるだけではなく、永遠の神と神の国と通じなければならない。そうするには神の本心の痛みのその基準を解くそういう道を辿っていかなければならない。内的にはそういう内容だ。それは何かというと統一教会でいう蕩減復帰だ。蕩減復帰はそれは個人的蕩減もあるのだけれど、個人的蕩減を越えた場合には家庭、氏族、民族とだんだん大きくなってしまうんだね。世界蕩減した場合には天宙蕩減、霊界蕩減という問題がある。このように膨大に、より高い次元に拡大する蕩減の道ということは恐ろしいほどになっておるんだね。それをいちいち蕩減するには八段階も繰り返さなければならない。　神様はアダムひとりを立たせるのに六千年もかかったのに、こういうような八段階を蕩減するには何億年かかってもできないというんだね。だからその蕩減の内容は圧縮すれば何に帰結するかというとカイン、アベルの問題だ。内的と外的をひとつにする。外的にはサタンが立っているし、内的には神が立っている。それを神による内的な基準において外的なサタンを屈伏させてひとつにつくる。それがカイン、アベル蕩減の道である。蕩減の道はなぜ必要か？　アベルは内的だ。内的神様は外的なサタン世界を消化し、本性の基準において自動屈服させる本来の世界の基準を求めていくのが蕩減の道だというんだね。それをいかにするか、それは戦って力くらべしては絶対できないんだね。外的からみればカインは兄さんの立場に立っているよ。堕落世界が先に出発している。アベルの世界は次だ、二番目だ。だから兄さんは原理的において弟を主管するようになっている。「この野郎、なんだ」というわけだ。だから力ではできない。教育から見ても頭、智恵からみてもサタンの方が兄さんだから先に頭が良くなるし、知恵が発達するしね。力も先に強くなるし、知識等あらゆる方面に習慣性から生活圏がふえている。だから主管されるようになっているんだね。その基準を復帰するには愛の力でやる。兄さんを愛することによって、「あなたが願うのなら、何でもやります。家もあげるしあなたが願うものは全部さしあげます」そういうような弟の立場に立つ。それをするのにアベルの立場は反対の道を行く方法をとらないというと、兄さんが弟になってもいいという道は絶対ありません。　だから宗教人は何故犠牲になるか。宗教はなぜ犠牲になる時に発展するかというそのわけは、その過程を通過して、通過過程をつくらなければ神がこれを接続することができないからである。迫害とかそういう基準を忍びぬいて愛の心情の基盤を敷設しないと神が通過することができないから、その道を今宗教人が行っているのである。それを今までわからなかったね。簡単な内容だね。何故宗教は苦労をするか、苦労の道をなぜいくか、出家の道を何故いくかという問題になってくる。根本問題になってくる。だからけっきょくはカイン、アベル問題を復帰しなければならない。それを復帰するには一身からみた場合、外的基準の肉体は（精神は内的、肉体は外的だから）サタンの立場に立つ。そして戦っている。まずもって自分統一の問題は偉大な戦いである。　歴史の世界大戦よりもっと厳しい戦いの本場がこの一身である。世界大戦は何十年、何百年、何千年を経た歴史過程に一回だけ起こらなかった。二回だけ起こらなかった。わたしの一身においては毎日世界大戦みたいにやっている。これはみんな戦争だ。目の戦争、耳の戦争、鼻の戦争、口の戦争、手の戦争、愛の戦争をやっているんだ。この世の男などは皆愛の戦争で敗北者だね。みんな戦争だ。サタンと神様と戦っている。その全ての戦争を総括して、全体的戦線を一回でもってこれを崩壊させ勝利を獲得するその道を神様は考えている。そういう道をいっぺんにやってしまえば人類も復帰がたやすくなってくるし、神様も摂理期間を短縮することができるから、如何にむずかしくてもその道を準備しなければならない。それが再臨時代の食口の宿願である。分かりました？（はい）　内的においては個人的カイン、アベルの蕩減、それを精神的はアベルであり、肉体的はカインである。肉体を創って次に第二番目に精神（霊）を入れたのだから。そうなっている。神とサタンは原理的に戦っているよ。だから一身の中において精神はアベルの立場であり、肉身はカインの立場であるんだね。　それで個人的蕩減基準を越えた場合には、そして一身がアベルになった場合には家庭基準においてカイン圏をもつ。一つひとつの相対関係において旦那さんがアベルだったら奥さんはカインであり、奥さんがアベルだったら旦那さんは必ずカインの立場に立つ。二人共同じ立場には立ちません。摂理上より犠牲になり、より奉仕する方がアベルの立場に立つようになっている。だから家庭において夫婦共に生活する中に、誰が本来の理想に接する家庭基準のアベルかというと、男、女二人を比較してみた時、より公的に犠牲になろうとする者がアベルになってしまう。そうなった場合にはカインが男であれ女であれ、それを慕っていけばその家は生き残るのだけれど、それを反対した場合にはバラバラになってしまう。今アメリカなどでは両方共自分がアベルだと主張するからすべて奪われてしまうんだね。共にアベルだと主張するのはその基準がない。われわれはちゃんと基準をもっているよね。まちがいなく基準をもっている。　国際祝福の内的意味　そういうふうにして個人蕩減をした後には家庭蕩減に向けて進まなければならないんだね。なぜかといえば世界を越えて再び越えてきて、世界を向こうの端まで行ってそれからずーっと戻ってきて、再びこういう起点に帰ってきて初めて天の出発が成されるようになっているよ。だから世界を一周しないといけない。それは何故かというと堕落圏は世界圏である。それを越えるには世界を一周して蕩減して、再び帰って蕩減の世界圏を立てたかった。その上に天国の出発がなされるのであって世界を一周しない圏内には、それは氏族的天国圏とか、国家的天国圏内であって世界的ではありません。個人蕩減の後は家庭蕩減とこういうふうに順々に大きくなっていく、それをわれわれは一挙にやる。いっぺんに天宙蕩減だ。　そうすると今の世界の問題は文化圏が問題だ。キリスト教文化圏とイスラム文化圏というようにそうなっているんだね。インド文化圏とイスラム教とキリスト教と世界的四大宗教がともに城壁をつくって問題になっている。だから先生は宗教を総合して、今度は世界宗教青年セミナーというような運動も一挙に超教派的基準において、超世界的な基準によってなしている。そこには宗教の教祖なども皆含まれるよ。その先端に先生が立つ。「みんな蕩減してやる」そういう条件の道を行こうというわけだ。だから難しいよ。だから統一教会は涙ぐましいことがたくさんあったよ。みんな統一教会の中心指導要因があったからそれは可能であった。それはもう毎日泣きながら、徹夜しながら祈祷しなければならなかった。みんなにやられる、みんなに迫害されるよ。　君たちが自分の妻にやられることなど何でもない、どこにでもあることだよ。子供にやられるのもなんでもないや、親にやられるのも何でもないや。これが歴史的怨讐キリスト教と怨讐なるイスラム教が食いついてくることに比べたら。そしてそれをもあまんじて消化しなければならない。消化して下痢したらだめだよ。それをいっぺんに蕩減する道がある。世界人類いっぺんに蕩減すれば世界蕩減圏内には国が入るし、民族が入るし、氏族が入り、家庭が入り、個人すべてが入るから、たとえわれわれはむずかしくても最後の世界蕩減基準をカイン、アベル基準で蕩減してしまうものがわれわれの世界的運動である。だからそういう世界的運動、争いを展開して世界的民族を縮小少させて国際的結婚をすることによって、白人と黒人の関係が今南北問題で世界問題になっており、人種問題を中心とした宗教文化背景がすべて問題となっているのをひとつにひっくるめて、家庭という基準によってより高い文化圏に昇華させてしまおうというわけである。　そのために家庭が国家の基準であり、家庭が世界の中心である。その家庭は何かというと精神力と愛力を中心として球体をなしている。愛は球体、それを中心としてあらゆる方面に九十度の内容を結べば愛の通ずる道である。結婚は横的な線であり平面に水平に結ぶ。それを結ばなければならない。それが結婚でありそれをつくれば必然的にその中心点は垂直線を守るようになっている。家庭の中心も国家の中心も、世界の中心も天宙の中心も中心はひとつしかない。真の精神力と真の愛のとどまる接触点は家庭を中心として一点しかない。その一点が国家の中心であり宇宙の中心でもある。そういう意味において外的においては一つの世界をつくるとともに、内的においてはひとつの心情的基準を中心として世界蕩減復帰のカイン、アベル基準を同一の核としてまとめて消化していこうというのが、それが国際結婚の統一教会における内的意味である。（拍手）　新しい世界の伝統の出発点　先生は西洋人に言ったんだよ。黒人の子供、白人の子供、二種類の人種を抱えてお乳を飲ませるのが理想的国家の創造である。あのペレヅとゼラは母の胎中で戦ったね。黒い人と黄色い人が抱き合って喜ぶそれをなすことによって、もともとの世界的人類を中心としてのカイン、アベル蕩減復帰が君たちの胎中から解決して、それは平和の基地として出発する。そのため世界的結婚を願う多くの女性をもつ国が神様より祝福される。それが日本になっているんだね。（拍手）日本（二本）は一本よりいいだろう。　そうなると今まで統一教会にも世界的にも、新しい世界をつくる伝統がない。伝統がないんだよ。今からその伝統をつくるのに伝統の中の中核、中心は何かというと家庭において超民族的な家庭基盤を組んで、超民族の心情をもって子供を愛した女から始まるんだ。女から堕落してカイン、アベルを産んだから、合併した二つの世界的代表種族を合併して愛したことによって、この女は天の前に堂々と立つことができるというんだね。そこから新しい伝統が生まれる。人類歴史においてその伝統に従って新しい文化が世界的に発展していくであろう。（拍手）　それで一般の家庭、日本人同士とか韓国人同士とかの家庭もつくられるが、すべて本来の心情的伝統基準は国際結婚した家庭を中心として伝統がつながれていく。だから統一教会は国際結婚を勧めるとともに、君たち「どうせみ旨の道を行くんだったら極から極へ跳ぼう」という思いをもつようになるんだね。とくに日本の女がね、エバ国家だから。だからお嫁にいくときにはたくさんそれは担いでいくんだよ。東洋の主流もそうなっているよ。なぜなら、エバが堕落の日にみんななくしたのだから復帰の理想を延長する道をいくには、女性がもっていく伝統を立たせることによって、女によって世界を復帰するためだ。そういう伝統が残っている。　アダムを創る　原理は偉大だ。原理が分かれば世界のすべての難問題は解決される。分かりました？　そうなっている。アフリカにお嫁に行った場合には、お金がない時はサッと日本に帰ってきて自分でつくって、アフリカのその家庭の旦那さんも子供もみんな養う。そうすれば君たちが王様になるよ。家庭の王様だよ。経済的責任とか生活とか、未来の中心的伝統を受けもつのが親だよ。親のうちで母親だ。心情の伝統だね。日本人はそういう意味においてかわいそうな一面もあるのだけれど、素晴らしい一面がかわいそうな反面に潜んでいるというんだね。そう見れば先生はどこをより貴重視するか。それはその潜んでいる一面をもっと貴重視するから、かわいそうでもなんでもない。「滅びよ！」そうすすめざるを得ないという結論になってしまう。　あなたたちにとってはそれは平面的にみれば、いちばん悪いことに見えるかもしれない。しかし悪い一面ばかりではなく、もっとすばらしい中心的な縦的な内容がある。縦的内容があるのだからそれを強くすすめてもそれはいいという結果になってしまう。統一教会の将来を先生より以上考える者はいない。先生が推薦する時はそれは真剣だ。たくさんの人々を指導しているからすぐ見たら分かるよ。どういう思いをもっているか、どういうタイプか、あんなふうでは必ずやもめになるとか、半分気違いになるとかね。旦那さんを万一間違えた場合には気違いになってしまうそういうタイプである例もたくさんあるんだよ。特に日本の女性たちね、男はたくさんいるのに女性はいないや。今度アメリカで国際結婚した韓国の女性と日本の女性を全員前線に出した。外国の男たちはサタンの世界に立っているから信じられない。絶対にサタン的方向へ行く。天使長だ。天使長が変わった子供のタイプだね。その自分の旦那さんについて帰るか、先生の所に帰るか、どうだ？（先生の所です）なぜか、はっきりと原理からそれを解決しておかなければならない。なぜか、アダムだから。本来の理想的アダムはひとつしかないから型でもってたくさんつくってやろうというわけだ。だからその型でつくったのがあるときには欠けたり傷になったり、デコボコがたくさんあったりするよ。それを磨いてりっぱに育てていかなければならない。誰が育てるか、君たちが育てていかなければならない。立派な旦那さんを創らなければならない。　先生もお母さんを創ったよ。十七歳の乙女だ。何も知らないよ。年若い乙女を連れて先生は四十歳だ。ああ考えてもみなさい。み旨がなかったらそんなことは絶対にできません。世界的基盤をもって博士号もたくさんもてるような頭のいい先生に対して、女の世界で何も知らないその乙女を、娘たちを統率する母にまで創ることはそう簡単ではありません。なぜそういうふうにしなければならないのか。原理がそうだからである。アダムをかたどってエバを創ったんだから教育しなければならない。こんどはエバが自分の旦那さんを創らなければならない。同じことだよ。先生は奥さんを創らなければならないし、君たちはアダムを創らなければならない。エバはアダムを創らなければならない。原理だよ。だからそう簡単ではありません。理想的な旦那さんは黒人、黒人の中でも何も知らないいちばんの未開人だ。そういうような男を迎えてもそれを理想の男に創る。それがエバの行く道だ。そうなれば簡単だよ。　光の世界においては月が出た場合には小さい星は光が薄くなるし、太陽が出た場合には月も見えなくなり薄くなってしまう。光の世界では誰が光るかというと、愛と精神的力によって光る。愛の力と精神的力との電流が流れると磁力線が通ずるんだね。磁力線は円周につくられる。だから愛はそういうような四方を包む作用をする。一休さんのような機知（トンチ)ではありません。奇知=人とは異なる知恵すなわち神様の知恵世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。↓↓ 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文鮮明先生御言選集 19821009 - 「国際約婚前のみことば」－六千双祝福の摂理的背景－

「国際約婚前のみことば」　　　－六千双祝福の摂理的背景－1982年10月9日ソウル－リトル・エンジェルス芸術センター　現代におけるイエス路程の蕩減復帰　統一教会で祝福というものは、それは歴史にない言葉だね。それは統一教会で用いる一つの名詞になっている。ムーニーは頭の中に蕩減復帰ということを考えていないものはない。そういうふうにみれば神様はメシヤを中心として、イエス様を中心として摂理の完成を目標としてこられた。それを成すには四千年の歴史過程を通じて、ユダヤ民族という選民を育てて準備してこられた。それでそのイスラエル民族は四千年間、メシヤを迎える一日を待ちに待ってきたのである。しかしメシヤが来られるということは待ちに待ったのだけれども、メシヤが来られたということは分からなかったね。それでユダヤ民族、ユダヤ教を中心としたその時のユダヤの国と、その国を支配していたローマ国家が合併してイエス様を十字架につけてしまった。ユダヤ教は神の側に、イスラエル国家はサタンの側に立っていた。当時イスラエルの国自体もユダヤ教圏に入っており、それが摂理上神が準備したその四千年の功労であったというんだね。それでユダヤ教がイエス様を信じたとすれば、自動的にイスラエル国家はイエス様を信じるようになっていたはずだ。それなのにユダヤ教がイエス様を信じなかったためにそれが問題になった。　ユダヤ教は原理的にみた場合、アベルの立場であり、イスラエルの国はカインの立場である。カインは長男の立場でありアベルは弟の立場である。だから堕落世界全体をみた場合、メシヤを中心としてみると堕落世界全体はカインの立場であるから長男の立場となり、メシヤは次男の立場となる。だからメシヤが来られるまでは全部が長男だ。それを一つにしなければならない。だからユダヤ教がイエス様に侍ったとするならばユダヤの国が自動的にひとつになったね。そういうふうになるというと国自体が神の立つ基台になって、ローマ帝国に対して国家基準においてカイン、アベル基準が決まるんだね。そうなると、その国自体がアベルの国になって、カインのローマだけ消化すれば世界民族すべて消化したことになる。それが一つになった場合にはもう地上には地上天国が実現される道ができたというわけである。　しかしそのイエス様を十字架につけてしまったために四千年の歴史の基台の全てが完全に崩れてしまった。こうなってみるとイエス様が成そうとしたのがサタンに侵害されて完成されなかったとするならば、その時代圏をいつの時代にか歴史上に立たせて、それを再び蕩減しなければならないという論理が成立するんだね。それでその基台を継承して、再びそれを出発したのがキリスト教である。キリスト教は霊肉の国を求めていくのではなく、霊的だけだというんだね。霊的な個人基盤、霊的な家庭基盤、霊的な氏族、民族、国家基盤を展開したのがキリスト教文化圏である。それで聖書の摂理年代からみると六千年の歴史を経た今になってみた場合に、神がメシヤを送ったけれど、そのメシヤが十字架につけられたために今までの二千年の摂理の延長をきたすと同時にその結果、ユダヤの時代には霊肉完成圏の教会基盤と国家基盤をもったにもかかわらず、今の時代は霊的ばかりの教会基盤だけしかないというんだね。国家の基盤はなされていない。　イエス様のその当時においては霊肉ともの基盤が準備されていたのに、イエス様の十字架以降は霊的基盤のみになってしまった。イエス様はそういうような基台を残し、再臨という言葉を残していかれた。「私はまた来る」といわれたのである。　だから第二次世界大戦当時においてアメリカを中心として、イエス様の時代のユダヤ教とユダヤの国とローマのようなそういう環境をキリスト教文化圏を中心として再び蕩減復帰しなければならない立場にあった。同じ過程を通過せざるをえない。それは神の立場から考えてみた場合に、ローマにおいては、神を信じない基盤においてユダヤの国とローマがひとつになってイエス様を殺したのだから、今度は神様が認める、神様を信じる基盤においてローマ圏をつくればメシヤがこられても死なないというんだね。　再臨主は世界基準から出発する　イエス様の時代は国家的基準において出発しようとしていたが、今度は一段階上げて世界的な出発を果たさなければならない。だから再臨主がこられた場合には、国家的基準を越えて世界的出発を最初からしなければならない。そうなるというとメシヤの来られる国は国家的蕩減基準を成してはじめて世界に進み出すことができるのであって、国家的基準を蕩減しなければ世界に出る道が生まれてこない。その国はユダヤがローマの属国のようになったと同じように今度は現代再臨時代のローマ型の国に支配されるような、影響をうけるような立場に立たざるを得ない。　第二次世界大戦後に韓国が日本から独立したが、それは詳細に言う必要はないね。その時はちょうど韓国においてはクリスチャンを中心とした政府が立たされており、それが李承晩政権だった。そのように神様は全部準備されたけれど、人間世界においていつも人間が責任分担を果たすことができなかったために摂理は延長されてきたね。当時は先生のおじいさんとおじいさんの弟（結局おじいさんだね）は李承晩大統領の親しい友人で、愛国者として讃えられる立場に立っていた。しかし李承晩大統領が何回かよんで協力を求めたところ、うちのそのおじいさんは政治と信仰は違うというわけだね。何回か迎えに来たけれどすべて拒絶してしまった。　もしそういうふうになっていたとすればちょうど李承晩政権の成立当時、先生は重要な立場にある一人だったね。しかしそういう内容や自分の関係者、親戚のこと、おじいさんが近い人だとかいうことは一言もいわなかった。先生は日本から帰ってきたのだし、そのおじいさんとは一回も会っていない。おじいさんはチョンサンというところに行っておるということを聞いていただけだった。日本の憲兵に追われて皆逃げ回っていた時代だからね。今から三十年前に家を出て一回も会わなかった。もしそういう関係が現実になされていたらおじいさんを通して国に対して影響を与えることができた。もしそうなったとすればそれは原理の話におじいさん自体は完全に呼応してきたはずだ。　それで、二年後にはじめて会ったね。その頃は既成教会が反対し始めた時だった。背後で宣教師と組んで全部が反対しだしたね。その時国家が歓迎すべき基盤を教会が反対したから、完全に国家自体も反対の道を行って、アメリカ自体も全世界も反旗をあげるようになっていた。それが今の統一教会の迫害の道である。だから反対したために、北はサタンの共産主義になってしまったわけだね。もしも一つになったとするならば、先生を中心として、今先生がアメリカにいって影響するより以上のことを国内においてやりはじめていたんだね。そうすれば当時は軍政時代だから軍政時代を中心として、アメリカのキリスト教を中心としてアメリカ全土に影響を及ぼしたように、そうなった場合自動的にキリスト教は先生と家庭的、教団的、国家的、世界的につながるようになるべきだった。それを反対されたから、反対した以上は六千年の歴史全部が分解してしまう。　世界基準の勝利は国家基準を包容する　神の摂理はこういうような路程を通して、こういうふうな悲惨なる結果になってきた。そういうことを考えてみると六千年間の神の摂理の集結体であったクリスチャン、キリスト教が、何故近世になってこれほどのローマの滅亡より悲惨な立場に立って崩壊していくか。キリスト教文化世界は神のみ旨から離れているからそうなっているのである、ということを考えてみなければならない。なぜなら既成キリスト教が先生に反逆し、信じなかった故に神は離れてしまったのである。そうなるとキリスト教が第一の怨讐ということになり、ついにキリスト教は先生の敵になってしまった。西洋自由世界は先生の第二の怨讐、そして共産世界は先生の第三の怨讐というわけである。そういうような段階が残されている。それが今現在、最高に衝突するその期間は世界の運命を決定する瞬間である、ということをこういう摂理史的観点から考えざるを得ない。　その時が一九七六年であり、それで先生は全世界に宣教師を派遣して一九七五年、キリスト教から迫害、世界から迫害、共産主義から迫害と総攻撃を受けた。先生の前に敵になっていないものはなかった。それを考えてみなさい。ユダヤ教も、キリスト教はもちろん韓国国家が反対するし、日本も反対するし、アメリカも反対するし、ヨーロッパも各宣教師を派遣した国々全体が反対した。そのように四つに組んでサタンと戦っていくんだね。そういう中で先生は世界的な霊的基準であるローマ国家を代表したアメリカを中心として、初めて公的講演をなしていった。公的に講壇に立って演説し始めたのである。キリスト教を中心としてそれは宣教布告だね。アメリカでの最初の段階においてはキリスト教が先生を歓迎したね。（一九七四年まで）そういうふうにして、韓国においてキリスト教が先生に反対したけれどもアメリカ自体において「先生に反対しない」というような条件をいかに立てるか。それは重要な問題だね。　イエス様の当時から考えれば、イエス様が来られた国家的復帰基準を霊的ながらも立てなければならないし、韓国は国家の基準であり、世界的基準がアメリカだからこのローマ的な立場に立った霊的キリスト教文化圏を吸収しなければならない。だから世界の代表の立場に立ったアメリカが反対しないで歓迎したというのが国家の反対圏を越えたんだね。それでキリスト教が歓迎したのだから、韓国でキリスト教が反対したのを蕩減復帰された結果において、韓国に再び帰ってくることができた。言いかえれば世界基準のキリスト教がアメリカである。だから韓国が国家基準で先生を受け入れなかったとしても先生はすでに霊的に国家基準を越えていくことができる。だから先生は勝利をもって韓国に帰ることができたというわけである。そういうふうにしてキリスト教を勝利的な基盤において押し切らなければならない。　ローマとイスラエル国家とユダヤ教の三つがひとつになってイエス様を殺したのだから、今度はアメリカ勝利の基台を、霊的基台をつないだ基盤をもって帰ってきて、韓国においてその反対のことをしなければならない。ローマの立場に立っておるアメリカは歓迎したんだね。その勝利の基台を韓国に再び通過しなければ蕩減復帰ができない。その時ちょうど国家の情勢がキリスト教と政府が完全に衝突して全員やめたよね。死の寸前にぶつかった。その中間に立って国と先生がひとつになってキリスト教とぶつかるその戦いが一九七五年の国際機動隊（ＩＯＷＣ）の大動員時代だった。それは一九七三年、釜山からと大邱からと大田からと四回にわたって動員するというキリスト教がいくら反対しても、われわれは押し切ってしまった。　二十世紀ローマの十字架の道　それでイエス様が殺される時にはその国とローマがひとつになってイエス様を殺したその基準を霊的に蕩減復帰した条件になるというんだね。霊的であるんだからね。それでその勝利した国家的勝利の基準を引き継いで再びアメリカにおける運動を展開した。それがアメリカ政府と戦う今の法廷闘争にまで拡大している。被告がレバレンド・ムーンで原告はアメリカ合衆国政府というわけだ。問題は大統領だよ。ニクソン、カーター、レーガン等。今やキリスト教会もユダヤ教も共産主義もアメリカ人は全部レバレンド・ムーンがおそろしい。だからレバレンド・ムーンを研究するのだけれど分からない。今度もそうだ。裁判中にワシントン・タイムズは二カ月間でつくってしまった。四カ月目にはアメリカの超エリートでいちばん有名なホワイトハウスの秘書たちも、ワシントン・タイムズに代表されざるをえないような立場に立ったということは、それは恐ろしいことだね。　今まではキリスト教を始めとしてアメリカの保守派の立場にある伝統的勢力のすべてが先生に反対してきたのに、今の保守派の立場においてはワシントン・タイムズが保守派全体を代弁する新聞にならざるをえないという基準にまで上がってきた。移民局でも先生が非合法に永住権を取ったとか言いがかりをつけて、どうしたらレバレンド・ムーンをアメリカから追放できるだろうかと研究して、裁判にまでかけてきたね。それが今度先生が帰ってくる時には、今まではあなたを追放しようとしてきたけれどできなかった。今後は正式にアメリカに永住権をもったという法的保証をするからという、今後は過去におけるように疑いをもたれなくていいような通告を受けてそういうような決定をなされてきたね。（拍手）それは移民局の決定ではなくしてホワイトハウスを中心としてアメリカの最高首脳部の決定がなければ、そういうような結末をつけることはできないということになるんだね。　そういうような摂理上の観点からみた場合には偉大な革命的、勝利的基盤がもう決定された。それは何かというとイエス様がローマに入ってそこに住むようになり、自動的にローマの国民になれる、そういう候補者になったという話なんだね。それで今は、多くのアメリカ人や、公的機関がレバレンド・ムーンはジャイアント・イン・ザ・アメリカ（アメリカの巨人）だとみるようになったね。先生は今アメリカでやることはみんなやってしまった。今からね、この基準によって法廷闘争に勝利した場合にはもうおしまいだ。勝利的に終わった場合には自由世界の蕩減は終了する。アメリカの法廷闘争は二十世紀ローマの十字架の道であったということを君たちは知らなければならない。しかし先生を殺すことはできないね。そういう最後の峠を越える。それでレバレンド・ムーンの名前は今まで悪い名前、悪名高いレバレンド・ムーンであったけれど、これがひっくり返った場合には悪名の反対はなにか、高名だ。高名なるレバレンド・ムーンになる。（拍手）そういうふうになったら民主主義を中心として共産主義に対する先頭にもうすでに先生は立っておるから、民主主義自由世界を率いていくモスクワ大会を計画する次元に入っていくというんだね。（拍手）あなたたち考えてみなさい。　だからアメリカにおいて国家的認定の問題等においていろいろ反対したにもかかわらず、そういうことを問題にしないで勝利をし、そういうふうにその権限を得た者が大きい基盤をつくれば韓国なり、あるいはアジア、今世界が影響を受けるんだね。霊的基準の勝利基台が土台となって、自動的に肉体基台がつくられるという見解が始まるというんだね。そのまま国家蕩減をしてアメリカのために世界的蕩減圏を勝利すれば、韓国などはみんな包容されてしまって自由世界全部勝利しまう。世界的に実体的蕩減を勝利したんだからね。韓国は国家基準だから世界基準内にみんな含まれてしまうからである。韓国は国家だに反対することはできなくなり、アジアも反対できないようになったということ分かりました？（はい）　世界中に小メシヤを　われわれのいいことはこういうような次元において二十年間歩むことにより、六千年の歴史の過ちを二十年間にすべてを蕩減して勝利をなしえた、というような結果に立つことができるということである。（拍手）こういうような立場からみた場合に韓国において言論人大会を開くとか、世界八十五カ国から青年男女を集めて祝賀式をあげるということ、それは歴史的な開門、門を開く記念すべき日であるんだね。（拍手）その日は先生においてはね、北韓において釈放された解放記念日でもある。（拍手）けっきょくこういうふうな摂理観点からみた場合に、先生が地上に立って世界各国の若者たちを連れてきてそれを祝福して送ったということは、各国にイエス様が再臨してその国の代表者たち、その国の多くの人々を集めて新郎新婦の結婚式、小羊の祝宴をなしえた。そしてその勝利的者たちを一挙に派遣したというのと同じ結果になってしまう。　それは何をいうかというと、神様を中心としてイエス様の時にはイエス様一双、一組の完成を目的としたのが、この地上で神様の代身として立った真の父母を中心として何千双も世界に派遣することになったということである。だから君たちは何も内容を知らないけれども韓国に行きたい、行きたい、行きたいというわけだ。（笑い）分かりました？（はい）このリトル・エンジェルスセンターにおいて（君たち皆エンジェルスだ）カップルをつくってね、天使長の立場から一転してアダム、エバの立場に跳躍する瞬間をみる、そういう歴史的な瞬間が近づいている。このリトル・エンジェルス芸術会館において世界のあらゆる国の者たちが集まってこういうことをするということは、それ自体が歴史的瞬間であり歴史的大問題の席であるんだね。　それで君たちは「私は何々国の者だ」という観念をもってはいけないというんだね。君たちは天国民である。民族意識をもったならば神の家庭の一員になることはできないし、神の国の国民になることもできない。そこで聞くが君たちの国籍はどこ？（天国です！）われわれは地上天国の国民である。それで君たちは女性がたくさんいるとか男性がたくさんいるとか思うのはサタンの血統圏にあるという証拠だ。（サタン世界における観念だ）たったひとりの女性、たったひとりの男性しかいない。それが本来の原理的観点である。それを約束できますか？（はい）答えるのは簡単だ、君たちはいつでも二つの心をもつことができる。人はただひとつの心のみをもつべきだ。それは大変なことだよ。先生がこういうふうに質問した場合、君たちが「はい」というのは信じられるか、君たち自体を考えてみなさい。自信あるの？（はい！）私はそうは思わないよ。西洋のメンバーに関してはそれは問題だ。　あなたたち考えてみなさい。男ひとり女ひとりしかいないとしたら、だれを嫌いなどといえるだろうか。アダムが「神様、私はエバはいりません」といえるか。エバは「神様、私はアダムはいりません」そう言えるか。先生のことばまちがっているの、正しいの？（正しいです！）先生はアメリカに行っていろいろな世界を見て考えてみたよ。大変だったよ。愛の問題、家庭の夫婦の問題、人を信ずることができない、だれが信じられるか、誰も信じられないという観念が家庭の中にまで満ちている。夫と妻ですら互いに信頼し合うことができない。西洋社会は退廃堕落の一途にある。しかしそういう風潮をぬぐい去らなければならない。アフリカにしてもそうだろう。貞操問題などはなっていない。そういう問題のある可能性のあるものは参加しない方がいい。分かりました？（はい）一休さんのような機知（トンチ)ではありません。奇知=人とは異なる知恵すなわち神様の知恵世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。↓↓ 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文鮮明先生御言選集 19820530 - 「み旨の道」

「み旨の道」1982年5月30日　今日の題目はみ旨の道です。英語ではRoad of God's Will（み旨の道）又はProvidential Road（摂理の道）です。「み旨の道」と「摂理の道」とはどのように違うのでしょうか。「み旨の道」が主体的な言い方だとすれば、「摂理の道」は対象的な言い方だとみることができます。　「み旨（意）の道」というのは、その字が三つの要素から成り立っています。「立つ」という字と「日」と「心」です。何が立つかというと、み旨（意）というのは心の言葉を立てることなのです。スタンド・アップ(STAND UP‥立つ）とはスタンダード（STANDARD‥標準）を立てる、つまり言葉の基準を立てること、これがみ旨（意）です。　「摂理の道」という場合「摂（攝）」の左側の「□」は手のことです。右側は三つの耳で、言葉を聞く人々を表しています。また「理」は二つの文字からできていて一つは王で、もう一つは里で村を表し、全体では村の王で中心人物を表しています。ですから「摂理の道」とは村の中心人物として、村に対するみ旨の仕事をしていくことを意味するのです。このように東洋の言語には、いつも内的な意味と外的な意味の二重の意味が備わっているのです。　み旨の道を行くためには摂理の道に従って行かなければならないのです。本来の神のみ旨は人間の完成でしたが、人間が堕落したために復帰摂理というものが必要になったのです。つまり救援摂理です。救援とは復帰を意味しています。復帰してからみ旨の完成がなされるのです。今、私たちはみ旨の道の上に立っているのではなく、摂理の過程、（復帰のための）摂理的路程の上を歩んでいるということを知らなくてはなりません。　み旨の道を行こうとすれば、（復帰）摂理の道を行かなければなりません。摂理の道は四つの時代に分かれています。第一は物権時代（物が権威を持つ時代）、第二は人権時代、第三は神権時代、第四は愛権時代です。そこで今までに摂理された過去の復帰の道を辿ってみると物権時代は祭物時代です。供物というのは摂理の道である。復帰の過程において必要なものであって、み旨の世界では必要のないものです。次に人権時代は犠牲的奉仕の時代です。次に神権時代は許しの時代です。そして最後に愛権時代は理想の時代、または理想成就の時代です。また物権時代は旧約時代、人権時代は新約時代、神権時代は成約時代、愛権時代は完成時代にあたります。　このように歴史的なみ旨の道を成就するための歴史的過程をすべて四つにまとめることができます。そのうちこの三時代までは蕩減が必要なのです。皆さんは蕩減が好きですか。（はい、好きです）。誰も蕩減の好きな人はいません。それにもかかわらず、なぜ蕩減の道を行かなくてはならないのでしょうか。それは、この道を行かなければ神のみ旨の世界に絶対に到達することができないからです。そのために統一教会の信者は、この過程における訓練を通過しなくてはならないのです。　祭物時代としての旧約時代に勝利することによって新約時代に進むことができ、新約時代の勝利を持つことによって成約時代に進むことができるのです。そして成約時代を通過しなければ理想の時代、あるいは理想の世界に入っていくことができないのです。この理想の時代は地上の神の国、地上天国と呼ぶことができます。このような世界を通過していく復帰摂理の道、すなわち再創造の道があるので、私たちは地上において宗教を信ずる人が必ず行く道を行かなければならないのです。すなわち、私たちはこの世の人が行く道と方向を異にした道を行かなければならないのです。このような論理が成立するのです。　物権時代という祭物時代は祭物を中心にして個人的祭物時代から、家庭の祭物を捧げなくてはならない家庭的祭物時代へと移り、さらに国家的祭物を捧げる時代から世界的祭物を捧げる時代へと移って行きます。このような内容があることを今日の宗教家たちは考えませんでした。　イスラエル民族が祭壇に祭物を供えるならば、すなわち家にいた鳩や羊や牛を供えるならばただそれだけで自分の家門が許され、部落が許され、民族が許されるのです。しかしイスラエル民族はその内容を知らなかったので、そのごとく実践することができなかったのです。　このような物権時代を勝利した人が人権時代に入ることができるのです。アダムが堕落することによってすべての万物をサタンに奪われたので、奪われたすべての万物を取り戻して天の側に供えることができる人でなくては神の人になることができないのです。そのような仕事をしないでは神の前に人としての人権をもって立つことができないのです。そのような場を乗り越えて行かなければならないのです。そして、それを乗り越えさせるために人類を導く天地を代表した一人の人が必要なのです。すなわち、天地を代表し、歴史の過去、現在、未来を代表して祭祀を行うことのできる一人のお方が必要なのです。　旧約時代からイスラエル民族は、「民族の前にメシヤを遣わす」という神の約束を信じてきました。それがメシヤ思想です。世界を代表するイスラエルの国がその国の中心としてメシヤを迎えるようになっていたのです。しかし、イスラエル民族は一人の中心的メシヤが自分たちイスラエルのメシヤであると同時に世界のメシヤであるということを知りませんでした。すなわち、世界のためにではなく、自分たちのためだけのメシヤと思ったというのです。選民とは世界を救うために存在するということを知らなかったのです。逆に世界が選民のためにあると思っていたのです。イスラエル民族が今なおユダヤ教を中心とした、このような考えをもったままでいるならば世界の中で孤立するでしょうし、悲惨な道を再び歩むことでしょう。　皆さんの中でユダヤ教から来た人は何人いますか。手を挙げてみてください。大勢の人がいますね。その人たちはこのことをよく知っておかなくてはなりません。メシヤが来た時、メシヤはユダヤ教と一つになり、さらにユダヤの国とも一つにならなくてはならないのです。ここで宗教は内的であり、国家は外的なものです。　イスラエル民族はユダヤの国を中心にして祭物を捧げなければならないのです。そして祭物を捧げることによってその国を天が受け入れたという立場に立たせなければならないのです。これが国の基盤となり、教会の基盤となり、メシヤの基盤となるのです。この三つが完全に一つになって、ローマというより大きな世界を中心として再び祭祀を捧げて越えて行かなければならないのです。そのようになればイスラエルの地がローマの上に立つことができ、ローマの地を領有したことにもなるのです。そして、ユダヤ教のみ旨がローマと世界のみ旨になり、メシヤは新しいユダヤの国の中心、すなわち世界の中心になるのです。　従って個人的祭物時代、家庭的祭物時代、氏族的祭物時代、民族的祭物時代、国家的祭物時代を越えた基盤の上にメシヤを迎えて、メシヤを中心にして世界的祭物を捧げていくのです。ユダヤ教の時は祭物時代であり、祭物時代というのは血を流さなくてはならない時代なのです。　その後に来るのが人権時代です。人権時代において、人間が神の人になったということは、全世界の人々から仕えられる人になったということではなく、イエス様が「人の子がきたのも、仕えられるためではなく、仕えるためであり、……」（マルコ十・四五）と言われたように、すべての人に仕えることのできる人になったということなのです。皆さんは犠牲的奉仕が好きですか。（はい）。本当に好きですか。（はい）。先生は好きではありません。（笑い）　これは仕方のないことなのです。皆さんは学校の試験勉強が好きですか。（いいえ嫌いです）。これは仕方ないことなのです。それでもこれを越えなければならないのです。これらを越えるための手本を誰が代表として教えてくれるのでしょうか。イエス様はなぜ十字架の道を行かれたのでしょうか。それは人類を代表して神の人として行くべき道を歩まれたからです。同じように誰でも個人的奉仕時代を通過しなければならないのです。　皆さんは「個人的基準だけを通過すれば、家庭的基準、氏族的基準へと越えて行かなくてもいい」と言うかもしれませんが、そうではないのです。最近祝福が近いということで、うれしくて大騒ぎしているという話を聞きましたが、ところで皆さんは世界中の人々がすべて祝福を受ける、その日をどれほど望んだ上で喜んでいるのですか。それともそうではないのですか。世界中のすべての人々が祝福を受けるまでは、皆さんは蕩減の道を行かなければならないのです。そして、犠牲にならなくてはならないのです。それでもうれしいのですか。それはやさしいことですか。それも一人で歩むのではありません。祝福を受ければ二人で行かなければならないのです。夫婦で犠牲的奉仕の道を一緒に行くのです。そして三年、五年後には子供が三人、五人となって夫婦だけではなくなります。皆さんの息子、娘、妻もすべて世界のために苦労し犠牲的奉仕をしなければならないのです。それでも皆さんはうれしくて騒ぐのですか。世界のすべての人々が祝福圏内に入る前に祝福された家庭が楽に暮そうと考えるのは間違っています。家庭自体が犠牲的奉仕をして最大の世界的人権圏を越えて行かなければならないのです。それができますか。（はい、できます）。　皆さんは家庭的基準で生活しようとしていますが、もしそうであるとすれば誰が世界のために苦労の道を行くのですか。皆さんは自分の国を早く復帰して世界の人権祝福圏のために準備しなくてはならないのです。もし国が反対した場合、皆さんは「世界のため、国のためにやっているのに反対される。このような道はいやだ、私はこの道を行けない」と言ってやめてしまってよいでしょうか。皆さんはたとえどのような所へ行ったとしても、世界のため、その国のために勝利しなければならないのです。　人権時代において堕落した人間が世界的すべての勝利圏を持ったとしても、神の神権世界、神権圏内に到達することはできないのです。では、どのようにすればそこに行くことができるのでしょうか。そのためにはもう一度メシヤが必要なのです。それが再臨思想なのです。今まで、宗教はそれぞれの国における、国家的勝利圏を築き上げてきましたが、この基盤の上にメシヤを迎えて一体化させて世界的勝利圏を築くことがキリスト教をはじめとする数多くの宗教の願いであり、そのような考え方が、再臨思想なのです。中には「メシヤ無しに直接神に行けばいいではないか、なぜメシヤが必要なのか」と言う人がいるかもしれませんが、そうではありません。真の父母がいなくては、地上天国の中心が定まらないのです。地上天国ができなければ天上の天国も形成されないのです。なぜならば、地上に天国ができれば、それが自然に天上の天国へと移っていくからです。そのために、地上でメシヤを迎えなければならないのです。物権時代から人権時代に行くには、メシヤを必要とし、さらに人権時代から神権時代に行くためにも、メシヤが必要なのです。　神の人間に対する復帰摂理が、許しの時代である神権時代に入ってくると、許しという課題を抜きにしては、摂理を推進させることができないのです。それでは、神権時代はどのようにして完成されるのでしょうか。神が許すとすればどの程度の許しなのでしょうか。そして私たちはいかにして神権時代に入ることができるのでしょうか。このことが問題です。どのようにしてだと思いますか。（メシヤを見いだすことによってです）。メシヤは確かに必要です。それではメシヤは、皆さんに対して何をするのでしょうか。（新生させてくれるのです）。それではどのようにして新生するのですか。自分に反対する怨讐を愛することによってです。それでは、怨讐を愛するとはどういうことでしょうか。皆さんは、サタンを神のように愛することができますか。（いいえ、できません）。愛するということはどういうことなのでしょうか。そして神が「怨讐を愛せよ」というとき、それは、どの程度に愛することなのでしょうか。この程度が問題なのです。　アベルは天の側の人ですが、神はアベルを祭物にして、怨讐の息子、娘のために犠牲にして来られたのです。これが神の道なのです。怨讐の子供を自分の息子・娘よりも、もっと愛し自分より以上に愛する。これがアベルの道であるということを知らなければなりません。もし、皆さんが、そのようにしないならばそこにサタンが入るでしょう。しかし、皆さんが神がしてこられたようにするならば、サタンは「そのような愛を受けることはできない」と言って退いて行くでしょう。これが原理なのです。サタンは原理の道をよく知っているのです。神のように愛される立場に自分がなっていないことをよく知っているのです。　イエス様は、十字架にかけられ死の道に行きながらも、自分を十字架につけた人たちのために神に祈ったのです。自分が福を受けようとするのではなく、たとえ自分は犠牲者として消え去ったとしても、自分を死に追いやった怨讐を救うための祈りを捧げたのです。このような場において、良心のある人であるならば、頭を下げない人、感動して心が揺り動かされない人がいるでしょうか。自分が死ぬことによって怨讐と永遠に決別することができるのです。そうして、怨讐と決別することによってこそ、理想世界が実現されるのです。今日のキリスト教の人たちは、神の愛を受けることができません。なぜなら、自分たちの怨讐を許そうとしていないからです。それにもかかわらず、人々は天国に行けると思っているのです。　それでは神の人とはどのような人を言うのでしょうか。このような原則から「神の息子、娘として怨讐である私（サタン）を愛した」というサインをサタンから受けなければならないのです。そして、サタンから「神様、この人はあなたが愛するに値する人です」と言われなければならないのです。その人を神が抱いて愛したとしても、それを見てサタンは「神様どうして、そんなに愛するのですか」と言ってはいけないのです。かえって、「アーメン」と言わなければならないのです。（拍手）　その通りだと思いますか。それとも違いますか。サタンとの関係は清算しなければなりません。それでは何によって清算するのでしょうか。物によって清算するのですか。権力によってするのですか。それは愛によって清算されるのです。　それでは統一教会の信徒たちは、物権、人権、神権のどの級にいるのでしょうか。このような原則からみるとき、皆さんはどの級に合格したことになりますか。これは先生の言葉ではなく原則なのです。先生が考えたことではなく、天の法道として定められていることなのです。皆さんはどの級にいますか。この級を越えていない人が祝福を受けることができるでしょうか。（いいえ、できません）。「いいえ」と言っている人がどうして喜ぶことができるのですか。祝福を喜んでいられないのです。祝福以前に、このことを考えなくてはならないのです。　統一教会とは何でしょうか。何をする所でしょうか。そしてレバレンド・ムーンの使命は何でしょうか。レバレンド・ムーン一人だけでこの道を行けばいいのですか。一人だけ行くことによって、今話した内容がすべて完結すると思いますか。（いいえ）。それではどうすればよいのでしょうか。先生は、世界の万物を神のもとに引っ張って来なくてはならないし、世界の人々を神のもとに連れて来なければならないし、世界の宗教の中から許す（ことをしている）人々を集めて来なくてはならないのです。そのようにして何をしようというのでしょうか。物権時代、人権時代、神権時代、これらの時代を越えていくのです。では誰がそれを越えさせてくれるのでしょうか。（メシヤです）。メシヤが一つの時代から、もう一つ上の時代へ連れて行くのです。そしてメシヤ自身も個人的基準から家庭的基準、氏族的基準、そして世界的基準へとメシヤの使命を拡張させていく過程を越えて行かなければならないのです。統一教会は何をするところですか。そして、教会の人たちは何をするのでしょうか。統一教会は、個人的メシヤ、家庭的メシヤ、氏族的メシヤ、民族的メシヤ、国家的メシヤを養成する場所です。そして皆さんは、その中でメシヤの卵として育てられているのです。（笑）　レバレンド・ムーンは世界的基準に立っています。その下に個人から国家に至る、すべてのものが入っているのです。皆さんは、どの基準のメシヤですか。メシヤとは何でしょうか。メシヤとは怨讐を愛したことにおいて公認を受けた人のことだということを知らなければなりません。皆さんはいつ公認を受けるのですか。愛の許可証を受けるのはいつですか。公認を受けるための運動が統一運動なのです。　統一教会の会員は必ず万物復帰をしなければなりません。万物復帰をすることによって、皆さんは神に万物を献祭するのです。サタン世界の人々は自分を中心にして自分の利益を求めますが、私たちは神のみ旨のため、世界のために生きるのです。ここが違うのです。この世の人々は十一条（十分の一）捧げればよいと言っていますが、私たちは十一条でなく百パーセント捧げます。それを三年間しなくてはならないのです。たとえ非難され、反対され、ムーニーと言われ、唾を吐きかけられても、どのようなことがあっても行くのです。そして、反対する人たちを愛によって連結するのです。それがメシヤ的愛なのです。　サタン世界で万物を探すために、ありとあらゆる事を体験するのです。たとえ反対する者の渦中に入って行っても逃亡するのではなく、反対を耐えて、愛で消化しなければならないのです。殺されそうになっても、どんなことがあっても、悲惨な目にあわされている万物を思って闘って、反対するものを消化し、愛して越えて行かなければならないのです。そのようにして越えたとすれば、皆さんが万物を捨てて来たとしても、万物の方からついて来るのです。たとえ蹴られたとしてもついて来るのです。すべてのものは神の愛の圏内について行くようになっていて、サタン世界にはついて行かないようになっているからです。それが原則なのです。皆さんは、このようにして万物復帰をしましたか。このような渦中にあって、皆さんはメシヤとして国と世界のために、祭物圏である物権時代を勝利して越えなければならないのです。　イエス様の時代に、アナニヤという人がいました。彼は資産を売った代金の全部を捧げなければなりませんでしたが、それをごまかし、隠しておいたために不運を招いて打たれて死んでしまったのです。同じように、皆さんも万物復帰をするとき、自分勝手に使ってはいけないのです。自分のために使ってはいけません。かえって、万物復帰したものに、自分のものを少しでもプラスして捧げるのです。それが私たちの精神なのです。　このような原則を中心として生活しなければならないのです。この道を行くには、借りてでも天に捧げようとする心がなくてはなりません。精誠の限りを尽くしたにもかかわらず、それでも不足している場合には借りてでも補うような気持ちが大切なのです。誰でも先生の所へ来る時にはこうして（堂々と胸を張った格好で）来るのですが、帰る時はこうして（下を向いて小さくなる格好で）帰るのです。（笑い）　そして、ほめることは殆どありません。ほめてあげないのです。もしほめると、サタンが讒訴するからです。そうすることによって、サタンが認定し、ほめるようになって、祝福を受けるのです。　日本の国の場合を考えてみれば、一九七八年からそのようになって来ました。西洋人たちは、日本人と祝福を受けることを希望しています。青い目の人には青い目の相手はよくありません。青い目には黒い目の相手がよいのです。青い目と青い目では世界的主体者としての実感がわかないのです。（笑い）　青い目同士においてはいずれの日にか「自分は知らないよ」と言ってお互いにそっぽを向くような時代がくるのではないかと思います。皆さんは、そのように思いませんか。（思います）。統一教会の信徒の皆さんだけがそのように思うのですか。それともこれは一般の人々もそう思うのですか。（一般の人々もです）。　万物復帰をすべきですか。それともすべきではないですか。（すべきです）。そうです。たとえ死ぬようなことがあったとしても、それに合格しなければならないのです。これが、原則なのです。なぜ、それまでして合格しなければならないかというと、理想世界を実現するためなのです。この三年路程が終わった後は、伝道に行かなければならないのです。なぜ、伝道するのでしょうか。これは重要な問題です。犠牲的奉仕をする場合、高い層の人のために犠牲的奉仕をすることはサタン世界においても誰でもします。皆さんは、どの位の人から奉仕を始めるのですか。高い層の人からですか。そしてその犠牲と奉仕はどのような立場でするのですか。（僕の立場でです）。僕の中にもいろいろの僕がいますが、誰でも王様の僕になりたいと思っています。私たち統一教会の信徒においても王様の僕になりたいと思う人はいても乞食の僕になりたいと思う人はいないのではないかと思いますが、どうでしょうか。（乞食の僕になりたいです）。話の上ではそうであっても、自分がそのようになることは難しいことなのです。　それでは、はっきりさせましょう。皆さんは王様の僕から始めますか。それとも乞食の僕から始めますか。（乞食の僕からです）。乞食の僕から始めるために、伝道に行く時に伝道費を持って行かないのです。イエス様は伝道に出かける弟子たちに対して、「財布の中に金、銀または銭を入れて行くな。旅行のための袋も、二枚の下着も、くつも、杖も持って行くな」（マタイ十・九～十）と言ったのですから、イエス様は狂っているように見えたことでしょう。そのようなことは考えられないことです。それは飢え死にさせるようなものです。これは乞食でなくて、何でしょうか。イエス様は乞食になって行くように言われたのです。なぜそうしたのでしょうか。その理由をキリスト教信徒たちは知らなかったのです。これは重要な問題なのです。愛する弟子に対してイエス様が最初に指示したこの言葉が、キリスト教の伝統的精神であり、中心であるということを知らなければなりません。なぜそのようにしたかというと、それこそが犠牲的奉仕の道を達成する最高の方法であったからです。皆さんも犠牲的奉仕をしますが、どのような基準でするのですか。乞食に奉仕する、乞食の僕として最低の基準からするのです。ですから乞食でさえ、皆さんを迫害するでしょう。このような理由からどこに行っても皆さんは迫害されるようになっているのです。　なぜ、神はそのような迫害を許されるのでしょうか。それは人権時代における犠牲的奉仕の基準に合格させるためです。いかなることがあっても、サタン世界に勝たなくてはならないからです。乞食が反対しても、やがて反対した乞食が自然屈服して自分から頭を下げるようになるのです。僕の僕として反対されますが、反対したものが頭を下げることによって、僕の位置になり、同じようにして養子の位置へと上がって行くのです。　村でいえば、村長も、村人も全体が反対したとしてもやがて自然屈服するようになります。それを越えると、その次は国全体が反対して、皆さんを追放しようとするでしょう。更に、世界全体がありとあらゆる反対をするでしょう。しかし、私たちは彼らと一緒になって、それに反対して戦ってはならないのです。彼らは何も知らないで、反対するのですから、私たちが父母のような立場に立って彼らを息子のように思い、父子の心情でもって対して行かなければならないのです。私たちが教育して、彼らが私たちのことを知る時には、間違いなく彼らは私たちに屈服するようになるのです。必ずそのようになるのです。　国家的人権を獲得するためには、国家的反対がなくてはなりません。また、アジア的人権を獲得するためには、アジア的反対がなくてはならないのです。そして世界的人権を獲得するためには、世界的な迫害を受けなければならないのです。このような結論は不可避的なことなのです。サタンはあらゆる反対をして来ますが、いずれ自分を恥ずかしく思う時が来るのです。　それでは、そうした後はどうするのでしょうか。サタンが屈服したというだけでは、永遠にサタンとの因縁を断ち切ることはできないのです。神を愛する以上にサタンを愛したという条件が成立したときに、サタンとの因縁が永遠に断ち切れるのです。そして、新しい時代に入って行くのです。　このみ旨の道において、レバレンド・ムーンはどこを歩んでいるのでしょうか。（第二次大戦終了当時）今日の世界的アメリカとキリスト教が一つになってレバレンド・ムーンを受け入れたならば、一気に世界を越えて行くことができる、このようなみ旨の基盤が造られていたのです。しかし、反対されることによって、レバレンド・ムーンは最低の立場から出発したのです。そして、全世界的に一九七六年に頂点に達し、世界的峠を越えたのです。これを境に迫害は衰退し、一九八三年、四年までの七年間で迫害を越えるのです。このために法廷闘争が、今起こっているのです。　ピラトがイエス様に「あなたは、ユダヤ人の王であるか」（ヨハネ十八・三三）と聞いたのと同じように、この前の法廷で「あなたはメシヤであるのか」と聞かれました。他にも重要な質問がなされました。ただ、二千年前のローマ時代と異なるのは、今日のアメリカには信教の自由があるということです。憲法が信教の自由を絶対視しているので、私たちは今、このように守られて、説教をすることができるのです。もし、これがなければ反対する人たちは、自分勝手に、皆、獄に入れたり撲殺したりすることでしょう。　先生がもし「神様、この悪い判事に呪いを降してください。口を裂き、殺してください」と考えたらどうでしょうか。先生は考えることも言うこともできます。しかし、そのような中にあっても怨讐を愛さなければならないのです。ある時にはお母様までが、先生に対する悪らつな発言に対して自分を抑えきれない様子でした。先生はそのようなお母様をなだめて、相手を許してあげるように言いました。なぜなら、それが原則であり、先生はその原則に従っているからです。そのようにすることによってやがて世界が頭を下げるようになるのです。この事件のために、アメリカの国民をはじめとして民主世界の人々がレバレンド・ムーンを見つめ直すようになりました。ニューヨーク・タイムズの会長でさえそのようになったのです。（拍手）　それによって先生は物権時代、人権時代、神権時代を越えて愛権時代に入るのです。　皆さんも知っている、あのマイク・ウォーダーに対しても今も自分の息子のように考えています。先生は神がいかに感じ、サタンがいかに感じるかを知っているので、いつも思いやりを持って見つめます。そのような人に対して殺そうとしたり、行く手を塞ごうとしたりすれば、神がすべて天の法によって処罰してくれるのです。怨讐を愛した人をそれでも打つとすれば、その人々は許される道がないのです。　信仰の道はやさしい道でしょうか。それとも難しい道でしょうか。それは極めて難しい道なのです。しかし、その道があることによって再び元の世界に戻っていくことができるのです。ですからたとえ死んだとしても、その道を行かなければならないのです。アメリカがどんなに反対したとしても、私たちはソ連のモスクワまで行く考えを持っています。（拍手）　それも正々堂々と正面から挑戦していくのです。これからは、私たちが攻撃していくのです。何の話かわかりますか。　歴史上数多くの宗教の指導者がいましたが、このような摂理的内容を知って歩んだ人は一人もいませんでした。皆さんが一人で、これらの道をすべて越えようとすれば何千年かかるかわかりません。それはどれほど大変なことでしょうか。しかし皆さんはこれを全部越えて行かなければならないのです。そのためにレバレンド・ムーンが開拓者として、すべての蕩減路程を通過して来たのです。　摂理の目的を完成させるために摂理の中心となる、世界史的な全体を代表する一つの環境、宇宙全体を代表する地球星のような環境が必要なのです。そのために国家的時代におけるイスラエルのユダヤ教のような教会が今日世界的基準においてなければならないのです。二千年前の神の摂理はイエス様とユダヤ教とユダヤ国家が一体となり、世界的ローマと連結することでした。　同じように現在の世界を見るとき、世界的基準で当時のユダヤ教と同じ立場に立っている教会があるでしょうか。（統一教会です）。統一教会は一民族でなくすべての点において世界的です。そして今その統一教会が自由世界の中心であるアメリカと戦っているのです。この法廷闘争は単なるアメリカだけの問題ではありません。そこにはユダヤ教も、共産党もすべてのものがみな入っています。ですから、全世界がレバレンド・ムーンに圧力をかけていることになるのです。　私たちにとって、世界的峠を越えようとしている今が活動を拡張するよい機会なのです。そのために法廷闘争をしながら、一方においてはワシントン・タイムズを創立し、映画を製作してカンヌ映画祭で多くの人々の関心を集め、また祝福も計画しているのです。（拍手）　この五十三日間に私たちは総動員して私たちの運動を三倍に拡大しようとしています。それに加えて祝福もあるのです。　それでは、祝福を先にすべきでしょうか。それとも伝道を先にすべきでしょうか。このことで皆さんの中に混乱がおこるでしょう。（笑い）　今日、ソ連もアメリカも混乱しており、英国もフォークランド紛争などで混乱しています。ビリー・グラハムも混乱してあらぬことをしています。統一教会自体も混乱していませんか。（笑い）　アメリカの法務省も混乱しています。そしてレバレンド・ムーンはそれに巻き込まれています。私たちはどうすればよいのでしょうか。結婚が重要ですか。それとも神のみ旨が重要ですか。（神のみ旨です）。神のみ旨が結婚の後ですか。（違います）。もう気持ちがはっきりしたと思います。（笑い）　それでは結婚式はいつすればよいのでしょうか。それは簡単なことです。皆さんが三人の人を伝道すればよいのです。そうすれば一人で四週間かかることも四人になるので一週間で終わらせることができるのです。このように考えるのです。　先生は前に「夜を明かして、精誠を尽くして親戚や友人に手紙を書きなさい」と言いましたが、皆さんは忘れてしまったのではありませんか。（いいえ、忘れていません）。いろいろな伝道方法を考えてみてください。たとえば「一週間の修練会に参加する人には私の結婚式のとき、入場券をあげましょう」と言って伝道するのです。それらの人々を集めて結婚式を挙げればよいのです。（大笑い、拍手）　世界史的なすべての物権、人権、神権を一度に受け継いで愛権時代に入っていくことのできる基地が必要です。皆さんはすべての基準を一度に越えていくのと一段ずつ分けて越えていくのと、どちらがいいですか。（すべてを一時にです）。すべてのものを一時に越えるとすれば、誰がそれをできるようにしてくれるのでしょうか。そのためにレバレンド・ムーンが必要になるのです。ある人が、先生が勝利したすべての権限を受け継いでから次の段階に行ったとすれば、サタンはその人に対して反対することはできないのです。　皆さんは先生について思い出さなければならないことがあります。それは先生がこの道を行きながら人々から「これほどの悪人があるだろうか」と言われ、怨讐扱いされ、直接迫害されながらも反対する人々を憎むのでなく愛していったということをです。これが神と先生の歩んだ道なのです。先生は個人を中心にして、家庭を中心にして、氏族を中心にして、国家を中心にして、世界を中心にして、このような道を越えて行かなければならなかったのです。そのためにサタン世界は先生の家庭を破壊しようとして、ありとあらゆることをしました。統一教会は先生の氏族と見なすことができます。この統一教会を滅ぼそうとして外部の敵が誘拐したりあり、拉致したりとあらゆる反対をしました。しかし先生は彼らに対して復讐しませんでした。かえって彼らは何も知らないので、そのようにしたのだと思って、許しました。　韓国において、人々が先生を殺そうとして、いろいろなことをしたことがありました。今日、アメリカ全体がそのようなことをしています。皆さんは先生のこの伝統を受け継がなければならないのでいかなることがあっても不平を言うことができないのです。なぜ、伝統を相続しなければいけないのでしょうか。それはただ一つ、これらの時代を越えていくためにです。そして、地上に天国を実現するためなのです。先生の伝統を引き継ぐことにより、私たちは地上天国に入ることができるのです。新しく教会に入って来る人たちが、このような難しい道、険しい道をすべて克服するために、どれだけの苦労があったかを知って、涙をもって歓迎することのできる一つの道を築くことが私たちの理想ではないかというのです。　皆さんたちに反対する兄弟もいるでしょう、国の中に反対する人々もいるでしょう。しかし、だれよりも反対する兄弟と国民を愛するのです。私たちは、たとえ皮膚の色がちがったとしても、自分の国を越え、それぞれの国の国民に対して愛を感じながら、天の愛の世界を建設するために死んでいく、そのような人になるのです。そのような人々を天がどれほど願っていたことでしょうか。　イスラエル民族が国を失った後、個人としてはさまざまの異なった所、良い所、悪い所があったとしても等しく神より祝福された民として、長い歴史の隔たりをもちながらも団結したのと同じように、私たちも個人の善し悪しを抜きにして、五色人種が一つになってイスラエル民族以上のことをしなければなりません。そのために天は、今日のような迫害の道に私たちを追い込んでいるということをはっきりと知らなければならないのです。このようなことから私たちは、血を吐きながらも不平を言ったり、人を恨んだりしてはいけないのです。死ぬ前に怨讐を愛する心を持たないと大変なことになります。　日本の帝国主義時代、先生は監獄に入れられ、日本人から殺されるほどのありとあらゆる拷問を受けました。石で打ち殺し、槍で刺し殺したとしても気がすまない日本人のはずですが、解放の日を迎えた時に先生はその日本人の風呂敷を包んであげ、密かに日本に送り返してあげたのです。ですから日本の国民は先生に負債を負っているのです。この負債は後孫が返済しなければならないのです。だから今日、日本の青年たちが神と世界のために犠牲の道を歩んでいるのです。正義のための犠牲の血は決して無駄にはなりません。いつか必ず報われるのです。　先生は、このアメリカを今も愛しています。アメリカが先生を法廷に引き出したとしても恨んでいません。愛でもって、すべてを消化して行きます。今後アメリカを去るときがきても、アメリカを呪って去るようなことはしません。それによってアメリカ国民は先生に対して負債を負う事になるのです。そして彼らは後孫を通じて「私たちを許して下さい」と言って謝るようになるでしょう。そうなると思いませんか。（思います）。　先生はこの国に対して間違った事をしていません。今、私はアメリカに損害を与えることをしているのではありません。アメリカの国のためにしているのにもかかわらず、アメリカが反対し、警戒の目を向けているのです。なぜレバレンド・ムーンはそれほどまでに働くのでしょうか。それは神のみ旨のため以外にありません。　神がここにおられるのですが（黒板をさされながら）ここがつまっているのです。神のところまで来なければならないのに、来る橋がないのです。誰かが橋をかけなくてはなりません。レバレンド・ムーンとそれに従うムーニーたちが橋をかけるのです。そして世界のどこへでも神が自由に行くことができるようにしようというのが、今日、私たちがしているホーム・チャーチ運動なのです。この組織が大きくなれば国が生まれ、それが拡大して世界となっていくのだということを知らなくてはなりません。一休さんのような機知（トンチ)ではありません。奇知=人とは異なる知恵すなわち神様の知恵世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。↓↓ 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文鮮明先生御言選集 19820501 - 「自分を守ろう」

「自分を守ろう」1982年5月1日　すべての人は健康であることを願っています。また、幸福を願い、成功することを望んでいます。しかし、それは簡単にできることではなく、その背後にあるすべての内容の充実した背景が備えられていなければならないということを私たちは知っています。すなわち、健康であるためには、健康に必要なすべての条件を整えた土台の上に立たなければなりませんし、また、幸福を望むならば、不幸の要件を克服しなければなりませんし、成功するためには、その成功自体に反するすべてのものを克服しなければならないということを、私たちは知ることができるのです。　皆さんはご飯を食べて生きていますが、この生きるということ自体は死を克服した上で、死と闘って勝った上にあるという事実を知らなければなりません。このように見た時、一生を通して、本当の幸福と成功を得るためには、一生という期間ずっと自分を、不幸にする条件、成功させない条件を克服しなければならないのです。そうしますと皆さん自身の一生の線は上に行く線ですか。下って行く線ですか。もし上って行かないとすれば、それは下って行くのです。（黒板を使いながら）　必ず、この水平の境界線の上側に立つか、下側に立つかなのです。このことを、私たちは常に考えなければならないのです。　それでは、次に自分自体についてみてみましょう。私たちが、自分を守ろうとするとき、この自分自体は自分一人だけではないということを知らなければなりません。アメリカならば、アメリカ国民としての自分であるということです。統一教会ならば、統一教会の背景をもった、そこを代表した自分なのです。皆さんが家庭をもっているとすれば、家庭を背景に置いた自分であるということを知らなけれなりません。学校に通っていれば、学校を背景にした自分なのです。それでは皆さんは、家庭だけの自分であることを望みますか。教会だけの自分であることを望みますか。アメリカだけの自分を望みますか。世界だけの自分を望みますか。霊界だけの自分を望みますか。どうでしょうか。皆さんは、自分自身としては、高いものを代身することを望むものなのです。　このような背景を、どれだけ忘れずに生活しているでしょうか。自分というとき、アメリカをはじめとして、全体の背後関係を考えずに、それから離れている自分を考えているのではないのですか。皆さんはどのような場に立っているのですか。民族的背景ですか。それだけですか。（いいえ）。それでは自分をどの場に立てたいのですか。大宇宙ですか。もし、大宇宙だとすれば、そのどこに立ちたいのですか。誰でもその中心に立ちたいと願うのです。皆さんは、それを願いますか。（はい、願います）。このようなことを望むのは、人間しかいません。猿が望むでしょうか。猫の子や、ねずみの子が望むでしょうか。そこに人間の価値があるのです。人間がなぜ万物の霊長であるのか。人間の価値がどこにあるのかというと、宇宙とかすべての背後関係を代表しているというところにあるということを知らなくてはなりません。この大宇宙の中に世界があり、世界の中にアメリカがあり、アメリカの中に統一教会があり、そして、家庭があります。これをピラミッドにして考えるとすれば皆さん自身は一番上にいるということを知らなければならないのです。皆さんはそのような位置を願うでしょう。私たち人間はそのような位置を願うのです。また、そのような位置に立っていることを知らなければなりません。　それでは、このように考えるとき、自分自体を自分勝手にするということはどういうことでしょうか。日常において、一般の人たちが考える自分勝手にするという場合の自分というのは、このような位置に立った自分の事でしょうか。それとも離れて、孤立した自分のことでしょうか。（孤立し、離れている自分です）。アメリカの個人主義において、自分というものを重要視しますが、その重要視する自分は、この位置に立った自分でしょうか。（離れ、孤立している自分です）。　話をしてみると、もっともなことだとわかるのですが、アメリカの人々の事実の生活はそれとはちがっています。目がここにあるべきなのに、自分勝手に手の先に行けば、どうなるでしょうか。それが私の自由でしょうか。（笑い）西欧社会の若者たちの考えが、このような考え方であるということを知らなくてはなりません。どうでしょうか。この考え方は不幸なものですか。幸福なものですか。（不幸なものです）。その考え方（個人主義）においては、すべてのものをみな失ってしまい、取り戻すこともできなくなるのです。この位置ではどんなに努力したとしても、他のものと関係がないのです。成功したとしても、世界とは関係がないということを知らなければなりません。しかし、この位置（すべてのものを代表した位置）に立つならば、努力すれば、努力するほど、それが全部みな残されるのです。そして、持つことができるのです。これがなんの話かわかりますか。　皆さんは、この時間までどこに立っていたのですか。行ったり来たりしていたのですか。それともここにいながら（黒板を使いながら）、行ったり来たりしていたのですか。（行ったり来たりです。笑い）。そのような位置は（行ったり来たりする立場）宇宙の瘤です。ここで宇宙が運動しようとしているのに運動しようとしなければ、怨讐になって追放されてしまうのです。そうなれば、難しい問題となるのです。　ここに来て立っていると（中心位置、すべてを代表する位置）全部のものが連結するのです。そして、自分がそこで一まわりしようとすれば、家庭も国も世界も、その方向にまわりだすのです。自分が十回まわれば、地球は一回まわるでしょう。このようにだんだん広がるのです。そして、世界や宇宙がまわりだすのです。このように、自分の後に家庭も、国も、世界もみなついて来るのです。そのように見れば、自分は重要な責任者であるということになります。　アメリカの大統領は、アメリカで一番重要な責任者です。大統領の位置は、自分一人で食べたり、寝たりして、それで満足することができる位置でしょうか。一人で歩くことができるでしょうか。いつも弁護士などがついて行きます。食べる時も、寝ようとする時にもついて来るのです。自分は経済に携わる人間であるのに、商務省以外の省の人や記者がついて来るのです。来るなといっても、ついて来るのです。法務省や、検察庁の人々が、毎日報告に来ます。「事務室は八時間勤務なので、何時から何時以外に報告に来ないように」と、言うことができるでしょうか。（できません）。寝る時に来ても仕方がないのです。不平を言わずに出ていかなければならないのです。そこで不平を言うものは、その重要な責任を担当することができないのです。果たして、そこに自由があるでしょうか。（ありません）。もし自由があるとすれば、それはみんな仕事を終わらせてからあるのであって、終わらせないことには自由は無いのです。　近頃、アメリカの婦人たちが自己中心になって、やりたい放題のことをしていますが、それでよいのでしょうか。あくまでも自分というものは、息子、娘を代表した自分であり、夫を代表した自分であるということを知らなければならないのです。夫も忙しいし、息子も忙しい家中が大騒ぎになっているのに、お母さんが外に出かけるために「私は自分の化粧をしなくてはなりません」と言うことができるでしょうか。（笑い）もしそうするとすれば、そのような女性は、悪い女性でしょうか。良い女性でしょうか。（悪い人です）。なぜ、悪い人なのですか。良い人ではないのですか。（笑い）（利己的だからです）。利己的は悪いですか。利己的はいいではありませんか。（大笑い）なぜ、悪いかということです。自分自身では良いと言っても、いやがる人が多くいる場合には、悪いのです。（笑い）お母さんが、自分だけでベスト（最良）だと思っても、息子が「お母さんは悪い」と言い、また夫も「悪い」と言い、みんなが全部「悪い」と言う場合には、そのお母さんは「悪い」ということになるのです。　悪いとはなんでしょうか。悪いとはなにかを失ったことであり、良いとはなにかを獲得することです。このことを知らなくてはなりません。悪いものとは、有ったものが、離れて行くことです。そして良いものとは、なかったものが生じてくることなのです。こうしてみる時に、その女性（お母さん）がなぜ悪いかというと、夫も自分の側から離れて行き、息子、娘もみな離れて行くからです。これがなんの話かわかりますか。あの人は良い人、あの人は悪い人、それがなにかということです。同じ理屈から、良い人は更に多くの歓迎を受けるだろうし、悪い人は多くの苦役を受けるでしょう。悪い人は国が嫌い、家庭が嫌い、世界が嫌い、天地が嫌い、宇宙が嫌うのです。良い人は家庭に好かれ、国に好かれ、宇宙に好かれ、天地全体に好かれるのです。そして、みんなが近づいて来るのです。結局、悪い人は嫌われるのです。このことから、良い人は家をもっても歓迎され、国をもっても歓迎され、宇宙をもっても歓迎されるけれども、悪い人は、家庭をもっても反対され、国をもっても反対され、宇宙をもっても反対されるのです。このことを確実に知らなければなりません。わかりますか。　善なる人に対しては、すべてのものが、自分を所有してもらいたいと望むのです。善なる人は、宇宙を生かすことができるために、なんでももつことができますが、悪なる人は、全部、みな反対なのです。すなわち、善人は、どこにでも通じますが、悪人は、どこにも通じないということです。このことがわかりますか。皆さんは、善なる人ですか。悪なる人ですか。（ざわめきの声）どちらですか。（ある時は善人ですが、ある時は悪人です。善くなりたいと思っています）。善くなりたいと思っているということは今は悪いということですね。（大笑い）それでお母さんやお父さんが、子供に「善人にならなくてはいけません」と言うとき、それは「宇宙をもちなさい」ということなのです。親は子供に、宇宙の一切のものをもってほしいと願っているので、そのように言うのです。その内容は、簡単なことです。　悪人は四方がみな、そのように嫌がるということを知らなければなりません。韓国で善人といわれる人はアメリカで悪人になるのですか。（なりません）。それではソ連のモスクワへ行けば、悪人になるのですか。（いいえ、なりません）。それを知らなければなりません。ところで、皆さんはどのように生きるのですか。（善なる人としてです）。善い人になるという人は、手を挙げてみて下さい。（はい）。それでは、自分勝手にする人の中に善い人が多くいますか。それとも自分勝手にできない人の中に多くいますか。アメリカで言うところの自由という言葉の概念の中には、悪の概念と善の概念のどちらがより多いですか。（悪です）。そのことが問題なのです。それを判断するのは簡単なことです。しかし、アメリカでは自由の意味をとりちがえてみんな自分勝手にしているのです。たとえば、自分勝手に行動する人は、夜十二時が過ぎても、歌を歌いながら「自分は寝たければ寝る－好きなようにする。しかしまだとても寝られない」と言うでしょう。（笑い）ここにおいては、個人の自由があると同時に、家庭の自由があり、家庭の自由があると同時に国家の自由があり、国家の自由があると同時に世界の自由があり、世界の自由があると同時に宇宙の自由があるというようになっていないのです。　これでは、はたして個人の自由と家庭の自由が、いつでも和合するでしょうか。家庭の自由と国家の自由が、いつでも和合できるでしょうか。国家の自由と世界の自由、世界の自由と宇宙の自由が、それぞれ和合することができるでしょうか。（いいえ、できません）。個人の自由を中心にすれば、家庭の自由が絶対に成立しないのです。家庭の自由を中心にすれば、国家の自由はめちゃくちゃになって、みな崩れてしまうのです。国家の自由を中心にすれば、世界の自由がみな壊れ、世界の自由を中心にすれば、宇宙の自由が壊れてしまうのです。これが、筋の通った話に思えますか。これは、レバレンド・ムーンの話であって、事実はそうではないのですか。それとも、事実がそうなのですか。　ですから、個人の自由を叫ぶ日には、家庭主義が破壊し、家庭の自由、国家の自由、世界の自由、宇宙の自由を破壊してしまうのです。皆さんが、今、個人の自由を叫べば、それが宇宙にどれほど大きな損害を、与えることでしょうか。皆さんは、そのように思えますか。（はい、思えます）。学校に行っている学生が、良い学生になろうとすれば、学校のすべての規則を守らなければならないのです。それを、自分勝手に遅刻し、「先生がなんだ、自分は先生をなんとも思わない」と言えば、それは宇宙を壊すことになるのです。授業時間中に外に出てもいいのでしょうか。それが自由ですか。（いいえ）。皆さんの個人主義よりも、家庭主義のほうが、もっと大きいということを知らなければなりません。個人の自由よりも、家庭の自由がもっと必要なのです。しかし、その家庭の自由よりも、もっと重要なのは国家の自由なのです。　この前、フォークランドのことで大騒ぎしました。みんなこの問題を、どうすれば解決することができるのか考えましたが、すべての問題は原則的なことを知ることによって、解決することができるのです。世界の平和を実現するには、フォークランド島をみな買ってしまえばいいのです。そして、これを世界が管理すればよいのです。なにか問題がある時には、けんかをしないで、皆で相談しながらやるのです。世界の代表とアルゼンチンの代表、そして英国の代表の三人に対して、先生が「フォークランドを私に売って下さい」といって、先生がその土地を買い、次に半分にして、英国とアルゼンチンに与えるのです。どちらを取るかは、くじ引きで決定すればよいのです。　なんの話かというと、国の基盤も世界の基盤ができているならば問題がないということです。戦争は回避することができるという話です。わかりますか。いつでもコントロールすることができるのです。アメリカでは、それぞれの地方でなにが起こっても、アメリカ内のすべてのことを処理することができるのです。なぜなら、アメリカは連邦政府になっていて、それによって問題を収拾することができるからです。これはどういうことかというと、アメリカの国の自由権が個人の自由権よりも偉大であり、高く、大きいということです。なんの話かわかりますか。　皆さんが国の法になぜ従わなくてはいけないというと、法は国家の自由保障のためのものだからです。ですから、それに従っていかなければならないのです。自分の妻よりも、家庭よりも、国家の自由保障がなされるために従って行かなければならないという話が理屈に合った話であるということを知らなくてはなりません。このことから、宇宙的な国、世界的な国が必要になるのです。そして、宇宙法を世界が守り、それよりも高い神の統治法をこの宇宙が守らなければならないのです。すべてのものが同じ理屈になっているのです。なんのことかわかりますか。皆さんは個人の自由と家庭の自由と、どちらが好きですか。（家庭の自由です）。しかし、アメリカにおいては、息子は家の外に出て行って、ディスコ・ダンスで酒を飲んで楽しんでいるのに、お父さん、お母さんは泣き、兄弟たちは眠れずに待っているのです。　皆さんは、自分の家庭の自由を主張する前に、国の自由を考えなくてはなりません。国の自由を考える前に世界の自由を、世界の自由を考える前に宇宙の自由を、そして宇宙の自由を考える前に神の自由を考えなくてはならないのです。いつ神の自由が成立するか、これが問題なのです。アメリカはアメリカ自体の、国としての自由をもつことができ、また、それぞれの国はその国としての自由をもつことができますが、今まだ世界の自由をもつことができず、宇宙の自由をもつことができないのが恨みであり、神の自由をもつことができないのが恨みなのです。皆さん個人に対して、父母が心配し、家庭の全員が心配するのです。そして、家庭が勝手気ままにすれば国が心配し、国が勝手気ままにすれば世界が心配し、世界が自分勝手にすればこの宇宙が心配し、この宇宙が自分勝手にすれば神が心配するのです。すべて同じ理屈であり、筋が通る話なのです。このことが理解できますか。　このように見るとき、この宇宙での自由権をもった神が、自分のことだけしか考えない家庭に入って来て、これで良いと言うことができるでしょうか。できないでしょうか。（なにかで叩く音、笑い）これは皆さんのことを言っているのです。（笑い）自分のことだけを考えて、神の前に「神様、私の事情をよくご存じのはずです。私は成功したいと思います。ですから私にそれをください」と祈れば、神は「これは、どろぼうだ。この人は雷に打たれないで生きているだけでも幸いだ」と言うでしょう。このような人の祈りは、どんなに祈っても神に通じないのです。もし、神がこのような人を祝福するとすれば、それは神ではなくて悪魔です。神は悪い神ではありません。ですから、どんなに死ぬほど祈って「神様これをくださらなければ私は死んでしまいます。首を抜き、目を抜き、あらゆるものをみな切ってしまいます」と言っても、神は「切りたければ切りなさい。死にたければ死になさい。そのままにしておこう」と答えるでしょう。（大笑い）この頃の人種差別において「神様、私は白人です。黒人は嫌いです。黒人は絶対嫌です。どうか黒人のいない世界を立てたいのですが」と祈るとき、神がそれを顧みて「それも一理ある」と言われるでしょうか。それとも「この悪人たち」と言って罰をくだすでしょうか。（罰を下します）。そのような祈りに、神は答えられないのです。　聖人という場合、自分勝手にどこへでも自由に行動する人が聖人でしょうか。それとも、どこに行っても注意して、自分勝手にできない人が聖人でしょうか。どちらでしょうか。（二番目の方です）。第一の人です。（二番目の人です）。いや、第一の人です。（二番目の人です）。先生は降参します。（笑い）その通りです。それでは、レバレンド・ムーンは統一教会を自分勝手にすることができるでしょうか。このことを考えてみましょう。先生は、いつも神が見ていると考えます。さらに、先生を宇宙が見ているし、アメリカが見ているし、韓国人が見ているし、教会が見ているし、お母様が見ているし、息子や娘が見ているし、すべてのものが全部見ていると考えるのです。ですから、自分勝手にしようと思っても、することができないのです。芝生に座ろうとする時でさえ、まわりを見まわし、自分が犬の場所を占領しようとしていないだろうかと考えます。また、座っていても、蟻の子が押しつぶされて死なないだろうかと考えているのです。　皆さんのように自分勝手にすればよいのに、なぜ先生は一生の間、非難されながらもそうするのでしょうか。アメリカでは法廷闘争もしています。なぜそのように生きなければならないのでしょうか。もっと自由に暮らせば良いと思いませんか。先生は世界の自由のために、宇宙の自由のために、神の自由のためにやっているのです。神を解放し、自由にするために、すべての環境とぶつかり、開拓していかなければならないのです。　ここにアメリカの白人の若者たちがいますが、彼らは決して誰の言うことも聞きませんでした。しかし、先生は彼らが聞くようになるために、本当に努力して教え、助けて来ました。それによって、彼らは動き出し、言われたことをするようになったのです。私たちは、アメリカの個人主義とは反対のことをするのです。アメリカの多くの人は、個人の自由や家庭の自由を願いますが、その反対のことをするようにさせたのです。ですからアメリカ全体が反対し、大騒ぎしたのです。皆さんのお母さんやお父さん、そしてアメリカが言うことだけでは個人や、家庭中心の考えを越えられないのです。自分のお母さんやアメリカがいやだと言っても、神様が良いといい、世界が良いといえば、仕方がないのです。　神は、アメリカに対して世界の自由を築くことを願っています。それによって、逆にアメリカがアメリカの自由をもつようになり、その自由が歓迎される道ができるのです。このようなアメリカの自由、自由精神を神は念願せざるを得ないという原則を知らなければなりません。ですから、国家の自由、個人の自由をみな全部結合した上に、世界の自由を保持することができれば、どれほど素晴らしいことでしょうか。しかし、それができないために、私たちは迫害されながら仕事をするのです。アメリカの自由よりも、世界の自由を願うべきであり、世界の自由よりも神の自由を願わなければならないのです。ですから、神の自由のためには、世界の反対とアメリカの反対を受けなければならないのです。　ムーニーがどうした、こうしたと人々が言うのですが、私たちはムーニーではなく、サニーです。先生はムーニーではなく、サニーになりたいと思います。（笑い）サニーになってからなにになりますか。（キンギー＝天国の者の意味と思われる＝です）。神の息子になって、神を解放した日にはキンギーになるのです。（笑い）皆さんは、神の自由のために立ち上がりますか。それとも、アメリカの自由のために立ち上がりますか。アメリカの皆さん、どうですか。アメリカの自由の道と個人の自由の道とでは、どちらの道を選びますか。（アメリカです）。それでは、神の自由の道とアメリカの自由の道とでは、どちらですか。（神です）。アメリカの自由の道ではないのですか。（神です）。果たして、レバレンド・ムーンが主張することは正しいですか。間違いですか。（正しいです）。間違いでしょう。（正しいです）。　皆さんは、どうして神の自由のためにするのですか。それをしてなんになるのですか。どうして、苦労しながら行くのですか。そのようにしなくても生きることができるならば、その方がいいと思わないのですか。私たちが、苦労しなくてはならないのは、そのようにしないと愛の理想の世界が現れないからであり、平和の世界が現れないからです。これは、やむを得ないことなのです。神が自由であってこそ、この世界、この宇宙が自由になり、神が平和であり、神が幸福であり、愛することができてこそ、この世界が平和であり、幸福であることができ、愛の世界になることができるのです。これが原則なのです。　神がこの場に立って、神の自由がいったん立てられると、そこに真の平和、真の幸福、真の愛、理想の世界をつくることができるのです。（拍手）そのために、レバレンド・ムーンは、生まれながらそれを望み、寝ている間にもそれを望み、一生の間、たとえ悪口を聞きながらであってもそれを望み、そのように生きてきたのです。神を解放し、神の自由のために生きるということに対しては、神のみが保護し、守り、知っていてくれるのです。先生は神の自由天国を建設するための天の特使として、あるいは密使としてサタン世界に来ているのです。そこで反対され、迫害されて殺されそうになったりして、追われれば、追われるほど、その一つ一つがみな記録の対象となって残されるのです。アメリカ対レバレンド・ムーンではなく、アメリカの政府対レバレンド・ムーンの闘いなのです。歴史上このような闘いはなかったのです。ですから、神とすべての霊界が先生を応援しているのです。神を解放するという計画はどれほど素晴らしいことでしょうか。神が解放された後に初めて天国が建てられるのです。そして天国が建てられた後、初めて神は天国の民と自由に会うことができるのです。（拍手）　皆さんが先生の話を聞いて、そのごとくホーム・チャーチをすれば、神が降りて来て自由にすごすことができるのです。たとえ二十四時間遊んだとしても、誰からも拘束されないような神の自由解放圏を造りましょう。それが自分によって成されるとすれば、どれほど素晴らしいことでしょうか。そこにおいて反対がなくなり、生活できるようになれば、神が思いどおりに行き来することができる神の解放圏をつくることができるのです。　本来人間が堕落していない立場においては、神に会うことのできる自由な環境で家庭をつくった後に氏族、民族、国家、世界基盤へと生きて行くようになっていたのです。しかし、これを失ったので条件的基盤ででも、神と共に生きたという条件を立てなければ霊界に行けないようになっているのです。この自分というのは宇宙のため、神の解放のために、その中心に立っている自分なのです。ですから、「私は宇宙の中心、アメリカ国家の中心、アメリカ家庭の中心である」というように考えるのです。私たちはそのような中心に立って、神の自由な環境を造るのです。それがホーム・チャーチを完成させることなのです。（拍手）　そのような基盤を残したという事実は歴史的事件、宇宙的事件であり、それが真なる事実であれば、サタン世界にとっては大変なことになるのです。ですから、ムーニーのお母さんを拉致したり、また、ムーニーたちが伝道できないように父母たちに反対させたりしたのです。しかし、みな失敗したのです。次には、いろいろな妨害がありました。そして、フレーザー議員が反対したりしましたが、これも失敗に終わったのです。今日ではレバレンド・ムーンをアメリカにいられなくしようとしています。今、この反対と戦っているのです。（拍手）この戦いで誰が後退するのでしょうか。レバレンド・ムーンが、これに耐えられないで後退すると思いますか。アメリカの方が後退するでしょう。それでは、なぜ、レバレンド・ムーンはこのように悪口を言われるのでしょうか。先生は自由世界の中心国家に穴をポッカリ開けることによって神が往来できるようにしようとしています。その開けている穴の道にアメリカがたまたまいたからです。（それで反対しているのです）。　韓国がかわいそうな国であるのに、なぜアメリカに来たのでしょうか。それは世界のどこへでも行くことのできる、神の自由の基地をつくるためには不可避だったからです。一度アメリカに基盤を造ると、それはどこにでも展開して行くことができるからです。そのために、先生はアメリカに来たのです。（拍手）よくわかりましたか。（はい）。それにもかかわらず、このアメリカの若者たちはほとんどが問題なのです。すなわち、サタン側に立っているということです。アメリカは可能性としては良いのですが、若者たちがあまりよくないのです。先生が皆さんになにかと言うと、皆さんは「私はそれが好きでない。これは先生の言葉だ。自分のやり方で自由にやりたい」と言って、自分の考えと比較します。しかし、先生はそのようなことを好みません。　皆さんはいつもそのように考えて「自分たちの立場は、先生よりも高いのだ」と思っているのでしょう。違いますか。（違います）。「韓国の責任者はいやだ」と思っているでしょう。（韓国の先生方も好きだし、先生も好きです）。（笑い）先生は顔を見れば、みんなわかってしまうのです。（笑い）それでは先生の言うことを聞きますか。（はい）。適当にですか。それとも絶対的にですか。（絶対的に聞きます）。アメリカ人は「絶対」という言葉が好きではないのです。（大笑い）「絶対」という言葉、あるいは観念を先生は何度も取り上げますが、それは、絶対の神と関係を結び、その一部となるためです。私たちは絶対的に働かなければなりませんし、神と絶対的につながらなくてはならないのです。私たちが、その目的地に到着したいと思うならば、それ以外の選択の道はありません。それではもう一度尋ねましょう。先生の話を聞きますか。好きなようにしてもいいのですよ。（聞きます）。（大笑い）　皆さんは、今までどれだけホーム・チャーチを熱心にしてきましたか。先生は四年間、毎日ホーム・チャーチ運動をするように言いましたが、どれだけ熱心に働いてきましたか。神が行くことのできる自由の基地を造れないということは、どれだけ悲惨なことでしょうか。より高い立場におられる神は自由の基地を欲しています。それが、ホーム・チャーチをつくる意味です。ホーム・チャーチはこのように重大な場所なのです。どれだけ皆さんは、ホーム・チャーチに行きたいと思っていますか。私たちは本当に反省しなければならません。先生の言うことを絶対に信じて行いますか。　この裁判だけ終われば、先生はアメリカに対する責任をみな果たしたことになります。そして、南米やアフリカに行って、アメリカでしたくらいに試みれば、アメリカと比較することができるでしょう。アメリカの皆さんだけを通して、仕事をしなければならないというものではないのです。天の神は、すべてを知って、すべてのことをみな、してきたのです。アメリカの国が聞かないこと、すなわち先生が教えたこと、宣布したことを皆さんはしなければならないのです。先生は、アメリカの迫害を受けながら、あるいは法廷闘争しながら、言うべきことをみな言ってきました。ここで、ホーム・チャーチ活動をしている人は、手を挙げてみてください。誰もいないのですか。しなくてはいけないのに、誰もできないのですか。　韓国人の責任者たちは「先生、裁判の期間中は、月初めの日にも、日曜日にも集まるのを止めましょう」と言いました。しかし、先生は「月初めや日曜日に、私たちが集まるのは、私たちの基本的な任務なのです」と答えました。これらのことは、神の前に約束して出発してきた道であって、それを自分勝手に変えることはできないのです。これが先生の感じ方であり、全生涯を妥協することなく、このように行ってきたのです。　この前、弁護士たちが、先生に同情して、やって来ました。しかし、先生は「心配する必要はありません。もしも、それが神のみ旨ならば、私はどこにでも行きます。それはなんでもないことです」と答えました。それを聞いて、弁護士たちはとても感動したのです。弁護士たちが、先生のことを心配して来ても、先生は「心配ありません」と答えるのです。そして、かえって先生が弁護士を慰労してあげ、神山さんに対しても慰労してあげたのです。責任者とは、恐ろしいものです。責任者は、たとえ監獄に入ったとしても、責任者としての務めを、果たさなければならないのです。　皆さんは、ホーム・チャーチについて考えていますか。神の解放圏をつくろうと考えていますか。これがどれだけ深刻な問題かわかりますか。皆さんは、このような摂理全体を知ることによって、自分がどのように生きなくてはならないかということを確実に知ったのです。世界と神のために、自分は乞食になり、自分の国のすべてのものを他に与えて、自分の国が砂漠地帯になったとしても神の国が建設される時には、この砂漠地帯に天の王国が建設されるという事実を知らなければなりません。なんの話かわかりますか。先生自身もそのように生きてきたのです。持てるありったけの精誠をアメリカに投入し、財産と人力の全部を注ぎ込んだのです。ですから、先生が素手になって砂漠に行ったとしてもレバレンド・ムーンがいる限り、み旨のある所に訪ねて来て、その千倍、万倍、億万倍をもって返さなければならないのです。先生が願わなくても、そのようになっているのです。したがって、レバレンド・ムーンが行く道は悲惨であるけれども、天はいつでも前もって行く道を準備していてくれるという事実を知ることができるのです。　先生は大胆極まりない人間ですが、それがレバレンド・ムーン自身を守る道なのです。なんの話かわかりますか。（はい）。それ以上に自分を守る道がないということをはっきり知っているのです。先生がそのようにすれば、宇宙が動くと考えるのです。たとえ、南米やアフリカなど遠い地へ行っても、そこが神の世界や、霊界の関心の中にあるということを、先生は、はっきり知っているのです。このような思想をもった人が、地球上四十億人類の中に、どれほどいるでしょうか。そのように生きる人は、そんなにいないはずです。先生一人しかいません。レバレンド・ムーンの考え方は、歴史的に絶対になくならないでしょう。神がそれを絶対に残さなければならないのです。このような原則から見て、この思想をもった若者たちは、世界にとって唯一の希望なのです。そのように思いますか。（はい）。　もし、アメリカがこのままで行けば、滅びるでしょうか。興るでしょうか。皆さんはどう思いますか。（滅びます）。間違いなく滅びます。アメリカがムーニーのような青年になって行くとすれば滅びますか、興りますか。（興ります）。そうすれば、絶対的に生き残るでしょう。皆さんは、自分の国が滅びるのをそのまま見ているのですか。（いいえ）。ソドムとゴモラが滅びる時、アブラハムが祈祷したのと同じように、この国を救って欲しいという哀切な心情をもつ人がこの国にいなければなりません。　皆さんがホーム・チャーチを中心にして、熱心に先生の言うとおりにするならば、皆さんは絶対に正しい人となり、ホーム・チャーチの人々もまた、いつか正しい人となるでしょう。それが、口を結んで汗を流していく、つらい活動であったとしても、その偉業を通して、人々が神の心情を知り、再び生命を得て、皆さんと同じことをするようになるのです。今、皆さんはその最中にあるのにもかかわらず、楽しく遊ぶことや結婚式のことを考えているだけでよいのでしょうか。先に国を生かして、それから結婚式をすべきではないでしょうか。そのような時に、ご飯を食べて安楽に生きることができるでしょうか。休むことができるでしょうか。自分の顔に化粧したり、服を気にしたりする余地があるのでしょうか。　先生は、神が指輪をはめていないのを知っています。神は自分の指輪を造っておいても、はめることができないのです。誰かがはめさせてくれるのでなければ、はめることができないのです。ですから、先生は、自分の手で世界でいちばんの指輪を神にはめてあげて、神が「あなたもはめなさい」と言ったならば、自分もはめようと考えています。お母様が先生に「私をどれだけ愛しているのですか」と聞いたとすれば、先生は「神が許される分において愛します。神様をさしおいて自分たちの愛を自由にすることは絶対にできません」と答えるでしょう。私たち二人が一つになって、神を愛さなくてはならない愛が、まだ残っているのに、私たちの愛を第一にすることはできないのです。このように考えるのです。これが原則なのです。　皆さんは化粧をしたいし、いい靴をはきたいし、いい服を着てみたいでしょう。皆さんがみな勝利さえすれば、苦労した人たちに絶対に化粧品をパックで買ってあげたいし、服もタンスで買ってあげたいと思います。（大笑い）その時には二十四時間であろうと、なんであろうと、好きなだけ化粧し、いい服だけ着るのです。しかし今は、戦いに勝たなくてはならないのです。なんの話かわかりますか。　皆さんが幸福になるにはなにをすればよいでしょうか。ある人は「私は、ホーム・チャーチよりも勉強しなくてはならない」と言います。しかし、皆さんは履き物に穴があいても歩き続けるのです。自分が何足靴に穴をあけたかということが記録になるのです。皆さんの後には、天使がついてまわり、霊界の霊人たちがついてまわり、協助しようとしています。そして、皆さんがホーム・チャーチの周辺全部を動かすことのできる環境をどれだけつくったかを霊界が証してくれるでしょう。　きょうの題目はなんでしたか。（『自分を守ろう』です）。それでは、どの場所で守るのですか。（ホーム・チャーチです）。ホーム・チャーチで神を解放する責任を負いましょう。世の中にこれ以上の大きな責任はありません。これ以上の価値、それ以上の天の道はないのです。このことを知らなければなりません。先生が霊界に行くようになれば、聖賢たちがみな現われて、歓迎してくれることを先生は知っているのです。神の前で「あなたはなにをしてきたか」と聞かれた時、「神様、私はあなたを解放するために最善を尽くしてきました」と言わなければなりません。その場で「私はアメリカのために働いてきました。自分の妻と共に、息子や娘たちを良く教育してきました。アメリカに学校を建てるために努力してきました」と言っても、なんにもなりません。　神はなんでもつくることができるのです。重要なことは神のための自由と愛を得ること、この二つしかありません。そして、神の理想的愛は、自由の基盤の上で始まるのです。この神の自由圏を成就させようとする人は、神が愛してくれるのです。今までのことからすると「自分を守ろう」という言葉よりも「自分の貞節を守ろう」あるいは、「自分の正しい立場を守ろう」という方がふさわしいかもしれません。なんの話かわかりますか。なにを守るのですか。（貴重な立場を守るのです）。　世界的な個人自由圏、家庭自由圏、国家自由圏、世界自由圏、宇宙自由圏、神自由圏をつくろうとすれば、何千年、何万年かかることでしょうか。そのような自由圏を認定することのできる一つの基盤がホーム・チャーチなのです。それはどれほど有り難いことでしょうか。ホーム・チャーチで氏族的メシヤとしてのサインを受ければ、天の国のすべての自由圏、神の自由圏のすべてをみな守り、成し遂げた人として認定されるようになるのです。このことが理解できますか。（ホーム・チャーチ自由圏を成立した後には、サタンの認定を受けなくてはならないのです）。統一教会の信徒は国境を越えてどこへでも行くのです。今は、ＥＣ圏とか、アジア圏とかいうように国境を越えて、世界が通じなければ生きられないようになってきているのです。一つのことだけを考えていれば、世界で生きて行くことができません。アメリカも、一つの国だけでは生きて行けないようになってきているのです。フォークランド紛争はアルゼンチンと英国との間の事件ですが、アメリカ政府も関係し、世界中が関係しました。このように世界は個々の国としてではなく、世界との関係で生きなければならなくなってきているのです。ですから皆さんのホーム・チャーチ地域でなにか事件が起これば、それは世界的、天宙的な事件となるのです。何百というホーム・チャーチ地域があっても、神にとってはその一つ一つがもっとも重要な地域なのです。したがって神が自らそれに注目せざるをえないという歴史的時代圏に今は至っています。ですから小さいフォークランドのためにアメリカの大統領が三〇分も電話で話しているのです。ホーム・チャーチに対して神が注目するときがきたということを知らなければなりません。　ホーム・チャーチで、いかにしたら真の成果を上げることができるでしょうか。そこには神がいて、全神経を傾けていますが、またサタンもいて、ホーム・チャーチの活動をストップさせようとしています。ここでもし皆さんが決意するならばサタンはそれをストップさせることができないでしょう。今までは家族や氏族からサタンを追い出すことのできる時がありませんでした。ただ個人としてだけ追い出してきました。　皆さん、ホーム・チャーチはなんのメシヤでしょうか。（氏族的メシヤです）。マーク（メンバーの名前）のホーム・チャーチではマークがメシヤになるようになっています。そのメシヤはどのような資格をもって現われたのかというと、アダム時代から、イエス時代、再臨主時代を代表して勝利した権限をもつことによって現われたものです。それではこのマークとはどこから出てきたのでしょうか。それはレバレンド・ムーンが蕩減復帰したすべての基盤の上に立つことによって出てきたものです。それ（マーク）は真の父母が蕩減復帰したすべてのものの焦点の位置に立つのです。そしてそれは真の父母の枝です。その枝を持って行ってさせば生きるようになっているのです。どういうことかというと、真の父母と一つになった心情だけをもっていれば、どこに行っても自然に育つようになっているということです。この場所に行ってさしてごらんなさい。（黒板を使いながら）そしてその地においてホーム・チャーチをいっぺんにしてしまうのです。たとえ三六〇軒がこれを引っ張っても抜くことはできないのです。そこで反対されても、どんなに引っ張られても抜かれてはならないのです。切れるようなことがあったとしても抜かれることがあってはならないのです。そうすれば切れても、また出てくるからです。レバレンド・ムーンが植えた枝は、根だけ張れば、抜くことができません。サタンもこれを抜くことはできないし神も抜くことができません。神はこれを保護するようになっているのであって抜くようにはなっていないのです。神は自動的にその根を守るのです。なんの話かわかりますか。この根は皆さんに掛かっています。そしてその根は霊界に行っている先祖圏全体にまでとどくのです。なんの話かわかりますか。その根は皆さんの現在の氏族圏内にも連結しているので、二つの世界に至っているのです。　氏族的メシヤはなにかというと、四千年のユダヤ教歴史の上に立ったイエス様と同じ立場です。氏族的メシヤになってから民族的メシヤ、それから国家的メシヤ、世界的メシヤへと上って行きます。氏族的メシヤは上って行く初めの出発段階なのです。スタート・ラインです。これが、なぜ必要なのでしょうか。メシヤを殺すことによってすべてを失ったので、これを蕩減復帰しなければならないからです。イエス様はヨセフの家庭とザカリヤの家庭を一つにしなければならないのです。洗礼ヨハネとイエス様が一つになったならば、これらの家庭は自然に一つになるのです。同じことです。洗礼ヨハネの家庭はカインの立場であり、ヨセフの家庭はアベルの立場にあります。氏族的メシヤというのは、カイン、アベル二つのものが一つになった基盤の上に現われるようになっているのです。いいかえれば、その二つのものが一つになった基盤の上にはじめて、父母が現われて復帰されるようになっているのです。これが原理のポイントです。　皆さんは、カインとアベルが一つにならなければアダムが復帰できないことを知っていると思います。ですからメシヤの立場はアダムの立場になります。ここでカインの立場は洗礼ヨハネの氏族であり、アベルの立場はヨセフの氏族です。この二つを一つに結んだ後に父母が立ちますが、これが氏族的メシヤの意味なのです。この氏族的メシヤだけ成せば国家は自然的に通じ、国家、世界は自然に連結するようになります。なぜならそこにはサタンが侵犯し讒訴することのできる条件をもった環境が無いからです。なぜサタンが後退しなくてはならないかというと、カインがアベルに屈服した位置になっているので、このような氏族圏は原理圏になるのでサタンは入ることができないからです。　自由世界全体にホーム・チャーチができたならば、ソ連は問題ではありません。アベルが父母と一つになればサタンは力を失ってしまうのです。カインとアベルが分かれてしまったので、父母が離れていったのだから、父母とアベルが一つになれば、自動的にサタンはその支持基盤を失ってしまいます。　父母とアベルが一つになったときには、共産世界はサタンよりもしっかりしなければ、存在することができないことになります。結局、共産世界は存在できなくなってしまうというのです。自由世界に基盤を探す時においては、カインと争うのですが、アベルと父母が一つになればすべては終わってしまうのです。共産主義が問題ではないのです。今まではそれができなかったのです。自由世界において基盤が確立される時には、アベルと父母が一つになっているために、サタンは自動的に屈服しなくてはならない。カインは屈服してついてこなくてはならないのです。今まではどこにも父母がいませんでしたが、ホーム・チャーチ基盤をつくればその上で、父母を迎えることができ、残りの世界もそのままそれに従って来なければならないようになります。したがって、ホーム・チャーチで働けば共産世界は問題ではありません。　一九七七年二月二十三日（天地勝利の日）はなんの日かというと、アベル圏と父母が一つになることのできる時代圏に入った日です。（※　天一国摂理史--第44 回天地勝利の日（地勝日、1977.02.23） | 奇　知　外　記 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)）このときから共産圏の侵害を受けるのではなく、共産圏のほうが順応しなければならないという新しい時代に入ったのです。今まで自由世界が腐敗してきましたが、このときから共産圏も腐敗して行くようになり、その中で私たちだけが復興するようになったのです。その復興がなにかというとホーム・チャーチなのです。わかりますか。　父母とアベルが一つになるときには、父母とアベル圏が一つになった世界的基盤をつくることのできる特権時代に入るのです。このような新しい時代に入ってきたことを知らなければなりません。これからは共産圏内に延長し、攻勢に立つことができるのです。カインの立場が自己主張することのできる立場ではなく追い込まれる立場になったのです。そしてカインが長男ですが、アベルが父母とひとつになることによってアベルが長男の立場を受け継ぎます。なんの話かわかりますか。新しい時代が始まったのです。ここにおいて私たちはアベルと父母と自由世界の世界的基盤の上に、国家を越えて行かなければならないのです。そのような新しい時代を迎えたので、私たちが先にサタン世界に対して攻勢をかけなければなりません。それがホーム・チャーチなのです。それをなすための部隊が行き、メシヤが占領して行くのです。　イエス様がなし得なかった氏族的メシヤの立場を私たちは奪い返すのです。あなたがたは、イエス様が受けることのできなかった祝福を受ける立場にあるということを知らなければなりません。ホーム・チャーチにおいて築いた基盤がアベル圏であり天使世界の立場にある霊界がカイン圏になります。それでは、どのようにしてアベル圏とカイン圏が一つになるのでしょうか。霊界（カイン圏）と現実（アベル圏）を皆さんを中心として一つにしなくてはならないのです。ここにおいて地上はアダムの立場でありアベルの立場になり、霊界は天使の立場でありカインの立場になります。アダムと天使が戦って堕落したので、これを復帰するためにはこの二つが一つにならなければなりません。ここでいつ一つになるかということが問題になります。いつ天使世界とアダム世界を一つにするか、どのように蕩減するのでしょうか。ムーニーでありメシヤなのです。またそれはメシヤのなすべきことなのです。皆さんがホーム・チャーチに行くのは天使長圏にいる先祖を誘致するためです。本来は二つのものが一つに結ばれていなければなりませんが、堕落することによって、これが二つに分かれて戦っているのです。この二つをいかにして「結びつける」かというよりも「和合」させるかということが私たちの任務なのです。これを成さなければ天国に行くことができないのです。　皆さんがホーム・チャーチに行った場合、そこにおける善なる先祖はみな行ったり、来たりすることができます。その結果、善なる先祖たちのすべてが宗教の名に従って、どこにでも再臨することのできる現象が起こるようになります。天使世界が地上にとどまることのできる場を蕩減復帰することによって、天使世界がいつでも、どこにでも地上に来訪することができるようになります。ここに天使世界の地上基地ができるのです。今はまだサタンの世界となっている場所も、皆さんがそこに行けば運動が起こって、カインではあるが昔のようなカインではなく和合するところのカイン的立場に立つようになるのです。そして、統一教会に対して悪く言っていた人が良いと言うようになった日には一挙に運動が爆発するのです。　そのようになれば、次には、この氏族が自動的に自分の親戚のところに行って一週間以内に一つになることができるのです。そこにおいて、人々は「あなたの息子さんを氏族のメシヤのように思っています」と言うでしょう。そしてほんとうに喜ぶことでしょう。このようなホーム・チャーチをしなければ天国に入ることができないのです。これが原理です。カインとアベルの二つが一つになる日には、そこに神が降臨するでしょうか、しないでしょうか。そして、それを神が認定するでしょうか、しないでしょうか。（します）。それが本来の原理的ポイントなのです。そうすれば天の国ができ、神が地上に降臨するための基地ができるのです。こういうことにおいて、ホーム・チャーチは天国基地です。果たして、ホーム・チャーチを通さずして天国に行くことができるでしょうか、できないでしょうか。（行けません）。原理からみてどうですか。（行けません）。　一九四八年二月二十二日（以北入監日）から三十三年間は、イエス様の三十三年間の生涯を意味し、一九八二年二月二十二日は、イエス様の三十四歳の出発の日を意味することになるのです。ですから、先生は今年の二月二十二日に霊界肉界統一の宣布式をしました。この時から統一教会はイエス様の国家時代を越えて世界時代に入って行くのです。なんの話かわかりますか。　今の裁判を終えたならば統一教会に反対する力はみななくなってしまいます。そしてそれからは反対に攻勢に出るようになるのです。それができずに、今までどれほど口惜しかったことか、皆さんにわかりますか。レバレンド・ムーンはアメリカに来て以来、アメリカ中から反対されてきました。いったいなにが悪かったのでしょうか。先生はアメリカにいながらも、世界に宣教師を送ってきました。統一教会はすでに、世界の各国で殉教したり、迫害されたりする時代を過ぎてしまいました。先生は今まで十年間アメリカで迫害を受けてきましたが、これが迫害ではなく、歓迎される日には世界がどのようになるか考えてみてください。その日のために、南米やアフリカにみな準備しておきました。このような時代に入ってきているのです。（拍手）　皆さん、ホーム・チャーチがなんであるか、わかりましたか。ホーム・チャーチは霊界や肉界のサタン世界に対して攻撃することができる場所であり、天の国を引っ張ることのできる場所です。すべての天的要素を、その基盤に下ろすことができるのです。そのような基盤がホーム・チャーチの基盤なのです。（拍手）　皆さんは、そのような基盤を必要としますか。（必要とします）。その場所で皆さんはサタンを解放しなければなりません。先生が言ったことは原理的なことでしょうか、どうでしょうか。（はい、原理的です）。ですからサタンがレバレンド・ムーンを恐れてではなく、原理のために後退せざるを得ないのです。皆さんが熱心に、歴史時代の誰よりも精誠を込めてみ旨のために励めば、霊界の善なるどのような霊でも降りてくることができるのです。道主、各宗教の教主たちがそのような場所を探して降りてくるのです。これは、霊的、肉的基盤を通して皆さんの先祖たちの誰もがみな再臨することができるという話です。ここで、教主たちは霊界のアベルの立場を意味し、皆さんの先祖たちは霊界のカインたちを意味します。そして両方のカインとアベルが地上で一つに結ばれれば、霊界に同じ結果の影響を与えることができます。このために、あらゆる先祖、あらゆる霊的存在はこの地上に降りて来るのです。原理的にみて、そのようになります。（拍手）ですから、皆さんは自信を持たなければなりません。皆さんはそのような中心の位置に立っているので、原理を知って自信をもてば、すぐに霊界の善霊や先祖たちが降りて来ます。　皆さんはアダムの立場に立っているので、皆さんは天使たちを使うことができ、「霊界にいる道主たち、先祖たち、こうしなさい」と言うことができます。全霊界は天使長のような立場で降りて来ます。創造本然の世界ではアダムが天使長を主管します。皆さんは、アダムのような立場に立っているので、天使長を主管し命令することができるのです。そして真の天使長を地上に招いて、反対に悪い天使長であるサタンを追い出すのです。ホーム・チャーチをつくるために、これからは霊界の道主たちや皆さんの先祖たちが皆さんの氏族圏内に自由に入って来て氏族圏を連れて戦うことができるのです。統一教会が反対されなくなり、良いと宣伝されるようになれば、皆さんに対して反対していた父母たちが訪ねて来て「私が間違っていた」と屈服するでしょう。その日には、一遍にそのような事が起こります。天の側のカイン圏が全部みな協助するようになるのです。　このようにみたとき、皆さんはホーム・チャーチをすべきでしょうか。しなくていいでしょうか。（すべきです）。皆さんはそこで神の自由圏を守らなければなりません。そうすれば、そこから本来の神の愛が始まるでしょう。ホーム・チャーチを通じないでは神の愛を地上の現実的世界に展開させることができません。このことを確実に知らなくてはなりません。先生もこの道を歩んで来ました。アメリカでの法廷闘争が終われば、アメリカの国は手を挙げて屈服しなければなりません。屈服すれば先生のこの国における目的は終わります。その後、ムーニーたちが力を出して、この国を復興させるのです。　「自分を守る」と言ったとき、果たしてそれでは「私」をどのようにしてどこで守るのでしょうか。（中心点です）。（黒板を指しながら）この中心点はホーム・チャーチを意味します。ではなにを守るのですか。（神の自由です）。その場所で神の自由圏を守らなければならないということを知らなければなりません。三六〇軒は氏族、民族、世界を代表しているので、これを愛すれば世界的な愛圏になり、縦的神の愛が世界的に綴られるのです。今から摂理面における急変時代を越えて行くということを知らなければなりません。今後、統一教会は、人工衛星のように、一気に上って行くでしょう。そしてコロンビア号が生還して、宇宙に人間が行ったり来たりしたように、霊界に行ったり来たりします。コロンビア号はこれを象徴的にみせてくれたのです。（拍手）これはなんと素晴らしいことでしょうか。法廷闘争も、きょうが越えて行く日です。きょうは五月一日、植物の葉が出て、花が咲くように、私たちが元気旺盛である限り、統一教会は確実に発展するでしょう。自分の先祖を連れて行くという人は手を挙げてください。一休さんのような機知（トンチ)ではありません。奇知=人とは異なる知恵すなわち神様の知恵世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。↓↓ 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文鮮明先生御言選集 19820401 - 「公的人生」

「公的人生」1982年4月1日　皆さんが何か考えるとき、いつも自分を尊重する立場で、自然に自分を中心にして考えています。すなわち、自分を中心にして父母があり、自分を中心にして兄弟があり、自分を中心にして家庭があり、自分を中心にして国があり、さらには世界そしてより大きな宇宙までが自分を中心にしてあると考えるのです。もし、このような考え方を全部の人がした場合、どのようになるでしょうか。誰もが自分を中心にしてすべてのものを連結しようと望んでいるとすれば、一体誰を中心にしてすべてのものを連結することができるのでしょうか。　もし、私たちが会社に勤めたとすれば、私たちは会社を中心にして自分が会社に属しているという考え方をせざるを得ません。そのように考えなければ、会社から追放され、除去されてしまうのです。学校においても同じです。学校は私たちに学問を教えてくれる場所です。そして学校に行った場合には、私たちは学校に属した学生であって、学校が私たち学生に属するのではありません。皆さんは、自分を中心にして自分のために学校があればいいと考えるかもしれませんが、そうではないのです。　国に対しても同じです。国が自分のためにあって、自分を中心にして思いどおりになってほしいと考えるのではなく、自分は国に属する一員だと考えるのです。ですから、国が自分のためにあると考えて自分勝手に振る舞うことはいけないことになるのです。そうすることによって、自分自身が国によって保護されるのです。国においては法が中心となって、公的な目的を保護するための組織が連結されているということを私たちは知らなければなりません。この原則は世界においても同じです。世界が私たちのためにあるのではなく、自分が世界の一員として存在しているのです。さらに拡大して、霊界や神を中心としてみても、この原則的な内容は同じなのです。　このようにみるとき、皆さんが自分を第一とする自分中心の考えをもちながら、決して自分中心になっていない皆さんをとりまく外の世界、環境におかれているという矛盾を直ちに感じることができるのです。ここで、自分を中心とした場合、どのようにして自分をとりまく環境、すなわち、学校、工場、国、世界、そして神と関係を結ぶことができるか考えざるをえません。そのようなことはできないのです。誰もが自分勝手に、自分が考えたとおりにしたいと思っていますが、そのような考え方をもって、学校に行けば学校から除去され、工場に行けば工場から除去されます。すべての環境から除去されてしまうのです。国においても、霊界においても、神の前においても同じように除去されてしまうのです。　この原則から考えた場合、自分と同じように自分中心の相手と出会ったとしたらどうなるでしょうか。たとえばその相手が皆さんの婚約者や夫であったらどうでしょうか。　いかに近い関係、親しい間柄であったとしても、自分を中心にしては絶対に和合することはできないのです。二人が公的な考え方をしないかぎり和合することができないという事実を知らなくてはなりません。このように考えるとき、自分を主張するということ自体、いかに愚かなことでしょうか。　それでは次に、自由について考えてみましょう。「自由」とは何でしょうか。今までみてきたように、自分の思うとおりに（自分中心に）することができるというのが自由の概念ではないのです。外的な世界全体における最大の法（公的な法）や公認された組織形態（公的組織形態）をすべて認めた上でなければ、自由は成立することができないのです。従って、法や組織を破壊したり妨害したりするところに自由は成立しないという結論になるのです。言い換えれば、自由は公的な基盤の上でのみ可能であるということです。それを仮に「それがなんの自由なのか、そんなことはできない」と反対する者がいて、万一、自由がそのように間違ってみなされれば、すべてのものが破壊され、悪がもたらされ、混乱がもたらされ、やがてすべての正常的な状態が破壊されるようになるのです。　今日のアメリカの青年たちが考える自由は、まさしく、自分の勝手にする自由です。学校に行けば自分勝手に学校を破壊し、自分の勝手に社会までも破壊しています。それが彼らの自由なのです。しかし、それは亡国の兆しであり、破壊のための破壊なのです。皆さんはそのとおりだと思いますか、思いませんか。（そのとおりです）。そのような観点から、自分勝手な自由は本来あってはならないことなのです。ですから統一教会に入ってきたならば、統一教会の法を守らなければなりません。そして、定められた道を全うするまでは勝手な行動をすることはできないのです。自由とは法を守り、道を全うした後に与えられるものなのです。苦しくても、自分にいやなことでも、それを完全に克服して越えなければ、真なる完全な自由と解放はないのです。そのことは、皆さんだけでなく、このレバレンド・ムーンにもいえることです。レバレンド・ムーンは一体何をしようとしているのでしょうか。世間では、「レバレンド・ムーンは自分勝手にする人だ、若い青年たちを集めて、仕事を死ぬ程やらせている」と言っています。その他にもいろいろのことを言っています。　今回の法廷闘争においてもそうです。はたしてレバレンド・ムーンは自由でしょうか。どこに行っても迫害され、すべての人から嘲弄されています。これが自由なのでしょうか。それでは、どうしてそのような道を行くのでしょうか。苦痛であり、いやな道であるけれども、これを克服し、勝利した後にくる自由な世界こそ、蕩減復帰という神の摂理上における本当の喜びの世界であるということを知っているからです。　蕩減復帰の道においては常に衝突が起こります。衝突する両者は互いにどちらが正しいか、公的かを知っていませんが、衝突した結果、より公的なものが勝利し、より公的でないものが敗北するのです。このことを知らなくてはなりません。皆さんはそのとおりだと思いますか。（はい）。学校において、先生の前で二人の学生の間に争いが起こり、先生が二人の話をよく聞いてみるとどちらも自分が正しいと主張している場合、どのようにして先生は勝敗を決定すべきだと思いますか。それは簡単なことです。誰がより公的であるかによって決定することができるのです。より公的な者を正しいとみなければならないのです。　先生（レバレンド・ムーン）がきょうから裁判所に出るのに対して、統一教会の信者たちは悲しむにはおよばないのです。それは、今まで語ってきた論理をもってみるとき、アメリカ政府がアメリカだけのことを考えているとすれば、もっと高い次元の公的な立場のものに対しては敗北する立場に立つことになるからです。先生がアメリカ中から糾弾されたとしても、アメリカの法廷で罪人にまつりあげられようと、天の公法によっては、先生が勝利者として残るという事実を知らなくてはならないのです。なんの話かわかりますか。ほんとうにそうなると思いますか。それとも、先生は偽りを言っていると思いますか。先生は本当に永遠の真理を語っていると思いますか。（真理を語っています）。ですから先生は法廷に何回も立ちましたが、少しも心が動揺したことはありませんでした。（拍手）　統一教会は神のために、神の心情を中心にして動いております。このことはどれだけ高い次元の公的立場でしょうか。何番目でしょうか。（一番です）。皆さんは自分たちがムーニーだから「一番」と言っているのではないのですか。（笑い）　神からみても、霊界からみても、あらゆるものからみても一番だと言われなければならないのです。皆さんはもてるかぎりの力のすべてを尽くして、落伍者にならずに最後までこれを克服していくときに、最高の公的位置に立つことができるという事実を知らなくてはなりません。それでは、誰のためにそうするのですか。全体のためですか。結果としてみれば、それは自分のためになるのです。　そのようにして克服し、勝利した人の前に、神は勝利の旗を差し出すのです。神は皆さんの後にともにいて、皆さんが勝利したときに勝利の旗を前に差し出してくれるのです。　皆さんがアメリカのためにそのようにすれば、アメリカの大統領が旗をもってついて来ます。そして勝利するときには、それを前に差し出して立ててくれるのです。そのときには踊ろうと、何をしようと誰も何も言いません。寝たければ寝、遊びたければ遊び、食べたければ食べ、飲みたければ飲んで道端に寝てしまってもいいのです。（笑い）　皆さんが勝利の喜びのあまり、横の人の服を破って財布を持っていったとしたらどうなるでしょうか。「法廷に引っ張っていこう」と言われると思いますか。かりにアメリカにおいて勝利を得たとしたならば、アメリカを侵害したとしても許しを受けることができるのです。そのときにはアメリカのどこに行っても歓迎されるのです。少しくらいの欠点があったとしても、許しを受けることができるのです。しかし、アメリカよりももっと大きい公的なものを少しでも侵害するときには許されないのです。これは間違っている話でしょうか。どうでしょうか。　それでは、私たちの統一教会は、公的な順位の中で何番目だと思いますか。（一番目です）。オリンピック競技の中で、何人もの人が金メダルを取りますが、同じ一等でも最高の一等が何であるか知っていますか。（マラソンです）。マラソンの金メダルはどの金メダルよりも上なのです。皆さんはどのような金メダルを取りたいですか。百メートル競技で一等になるのと、マラソンで一等になるのとでは内容が違います。マラソンは最高の競技なのです。ですから誰でもがマラソンで一等になることを願います。その金メダルを獲得した場合にはすべての人がその人を賞賛するのです。　それでは皆さん、宇宙の中で最高の一番とされる公的なものがあるとした場合、皆さんはその一番になることを願いますか、願いませんか。（願います）。ところで、そのような一番を誰もが取ることができますか。（できません）。一番になることは素晴らしい反面、難しいことが伴うのです。走っている途中で「私は無理だから、誰か友人に十メートルだけ背負ってもらおう」と言ってそのようにすれば、たとえ二六マイル（四二・一九五キロメートル）走ったとしても、この十メートルだけのために栄誉は完全になくなってしまうのです。十メートルでなくても、二メートルでも、三メートルでも失格になってしまうのです。それでは背負われて五メートル前進して、それから十メートル後退したとすればどうなりますか。（笑い）。それは認められますか、それとも認められませんか。（認められません。笑い）。どうしてでしょうか。それは規則がそのようになっているからです。　統一教会における目標は何でしょうか。私たちの目標は神の心情の世界に到達することです。それは、どんなにか素晴らしいことでしょうか。しかし、それがどんなに素晴らしいことであっても「自分は自分のしたいことをしよう。時間があればするけれども、なければやらない。遊びながらしたいときにするし、やりたい人だけやればよい。自分は何もしたくない」と思っている人は、目標に到達できないのです。　先生がもしマラソンの選手たちを教える責任者だとすれば、厳格に訓練します。いかなる困難をも克服することができるように訓練するのが、その責任者の務めであり、責任者の願いだからです。皆さんが選手だとすれば、そこで脱落者になることを願いますか、それとも合格する人になることを願いますか。もしも皆さんが合格する人になることを願うのであれば、訓練が必要です。そのために統一教会には厳しいコーチがついているのです。そのことは確かなことですか。（はい）。先生によって三、四年訓練を受けてみると、目の輝きが増し、態度が礼儀正しくなってくるので、世間の人々は統一教会の青年のような婿や嫁を迎えたいと言うようになるのです。皆さんもこのような話を聞いたことがあるでしょう。（はい。拍手）　口の閉じ方まで変わってくるのです。今までムーニーは悪いという噂を聞いていたけれども、会ってみると、皆いい人たちばかりであるという噂がでるのです。一人を見ても、十人を見ても、百人を見ても、皆いいと言っています。ムーニーは良い意味で、皆よく似ているのです。なぜいいと言うのでしょうか。それは、神が喜ぶ神の希望であり、アメリカの希望であり、世界人類の希望であるからです。このようにみたとき、皆さんは自分勝手に生きますか。それとも、公的に生きますか。（公的にです）。誰でも、この公的世界を前にしながら、その道をはずれて自分のために生きて行こうとすれば、滅亡のるつぼに入って行くのです。　公的な人は、私的な人によって反対され、葬り去られたとしても心配してはいけません。その人は復活して上って行き、公的世界を進軍するようになるからです。公的な人は復活して、自分を迫害した人たちの肩や頭を踏んで歩いていくのです。ここに、私たちは公的な基盤は常に勝利の道に連結するという結論を出すことができるのです。　それでは皆さんは神のみ旨をなす統一教会の信者として公的な仕事をしますか。それともアメリカのためにアメリカ人として公的な仕事をしますか。（統一教会の信者としてします）。私たちは公的な仕事をしているのにもかかわらず、アメリカで法廷に引き出され、迫害されています。なぜ、それでも統一教会を信じて、ともに行かなくてはならないのでしょうか。統一教会の信者は、行く道においてたとえ裁判があったとしても、それを踏み越えて行けば、公的世界のチャンピオンになれることを知っているからです。（拍手）　皆さんは「先生と一緒に、自分も正義のために、より次元の高い公的な基盤をつくるために、反対され迫害されても行こう、アーメン」と言えなければなりません。そう言えますか。（はい。拍手）　皆さんは、なぜそのような考え方になったのですか。「もっと自分勝手に、好きなようにすることができればどれほどよいか」と思わないのですか。レバレンド・ムーンにおいても、なぜそのような困難な道を行かなくてはならないのでしょうか。それは、生まれること自体が公的に生まれているので仕方がないのです。　皆さんはお父さん、お母さんから生まれましたが、お父さん、お母さんは「息子を生みたい、娘を生みたい」と言って、自分の思いどおりに生んだのでしょうか。赤ちゃんの姿、形や、生まれてくる日を思うようにできますか。（できません）。お母さんとお父さんの愛によって生まれてきますが、その両親の愛を赤ちゃんが思うようにできるでしょうか。（できません）。またお父さん、お母さん自身にしても、その愛は自分たちのものでしょうか。皆さんは相対者に対してとても関心をもっていますが、それはなぜでしょうか。なぜそのようになるか不思議に思いませんか。誰でも理想の女性、理想の男性を妻や夫にしたいと願っていますが、実際には自分の願いと反対の人と一緒になって暮らす人が多いのです。（笑い）　このように自分でも、自分を勝手に、思いどおりにすることができないのです。　お母さん、お父さんの間に、ある者は男として、またある者は女として生まれてきます。この神秘的な事実を、自分勝手に思うようにはできないのです。赤ちゃんが、自分が生まれるからといって思うようにすることはできないのです。目がもっと大きければよいと思っても実際には小さかったり、鼻がもう少し大きければと思っても小さかったりするのです。ですから私たち一人一人の背後に公的な意志が存在しているということを認めないわけにはいかないのです。この前に座っている兄弟はどうでしょうか。大きく立派な体をしていますが、自分自身のものでそのように大きくなったのですか。それをどこから得たのですか。（笑い）　ですから皆さんは公的な自然界、万民に世話になっているのです。　万一、自然が「これからは自分勝手にします」と言い出したらどうなるでしょうか。「自分のものは、自分のものだ、みなもどしてほしい」と言われれば、この目の玉であろうと、なんであろうと、みな抜かれてしまいます。そうすれば皆さんのところに残るものは何もなくなってしまいます。（笑い）　人間と同じように自然がこのように考えることができるとすれば、どうなるでしょうか。このメガネはあなたのですか。着物や履物はどうですか。空気はあなたのものですか。太陽はあなたのものですか。それでは野菜はどうですか。頭髪はあなたのものですか。あなたの手、あなたの体、そしてあなたの相対者も同じです。公的なものはすべて公的に管理されるのです。皆さんが野菜を食べるとき、野菜は、皆さんが野菜を食べるに値するかどうかを監視し、判定するのです。すべてのものは公的な管理を受けているのです。このような公的管理によってこの宇宙が存続し、人間が存続しているにもかかわらず、「私の人生は私のものだ。私の自由だ」と言って歩いているとすれば、それは全く危険千万なことです。爆弾の上を歩きまわる以上に危険なことだということを知らなければなりません。その上、火遊びまでしているのです。それが自由だというのでしょうか。そのようなとき、公的なすべてのものが「あなたは公的立場に対する反逆者だ」と言うでしょう。　皆さんの過去のことを一度考えてみてください。それを考えてみると、自然を見るのも恥ずかしいし、時計を見るのも恥ずかしいし、写真帳を見るのも、床や椅子を見るのも恥ずかしいのです。ですから悔い改めて「自分は公的な人間に生まれ変わりますから。過去の過ちを許してください」と一生懸命に祈らなくてはならないのです。椅子に、「あなたは公的な人間に座ってもらいたいと思うでしょう」と聞けば、椅子は「もちろんです。あなたのような人には座ってもらいたくありません」と答えるでしょう。（大笑い）　ましてや、公的な椅子を蹴ったとすれば、それは泥棒や強盗となんら変わりありません。蹴られた椅子は憎しみの声をあげて、「私をよくも蹴ったな、覚えていなさい」と言わないでしょうか。そうしたことも知らずに、威張って歩いたり、偉そうにしているのです。これはとんでもないことです。　このように考えるとき、私たちの統一教会のように公的な生活をする人と、そうでない私的な人とでは、地獄の一番底と天国の最高の位置との差があります。生まれながらに自分のものは何一つなく、生まれてからもありません。すべてのものは借りているものなのです。　男性と女性はいつか結婚しなくてはなりませんが、どのような男性と女性が一緒になるかは皆さんにわからないでしょう。最近、アメリカの青年たちが韓国の女性と結婚したいと言っていますが、今までにそのようなことを夢にでも考えたことがあったでしょうか。韓国の女性が太平洋の彼方にある韓国の田舎に生まれたとき、自分が太平洋の向こうにあるアメリカの男性と一緒になると、誰が考えたでしょうか。白人の女性の皆さんはどうですか。髪の毛が黄色くて、目は青く、鼻の高い皆さんが、髪の毛が黒くて目も黒く、鼻の低い東洋の男性と一緒になると考えたことがあるでしょうか。それを親が反対し、近所の人たちが反対するのを振り切って自分から願って、そうしているのです。今までは考えも、願いもしなかったことを、なぜ自分から願うようになったのでしょうか。それは皆さんが新しい公的価値観をもつようになったからです。そして、そのようにすることがより公的なことになると知ったからです。黒人と白人が一緒になる方が、白人と白人がそうなることよりも公的なのです。社会の人々がどんなにレバレンド・ムーンに反対しても、父母が反対しても、レバレンド・ムーンの行く道は残され、反対する人の道は消えて行くでしょう。（拍手）　アメリカにおいて、税の問題を中心にしていろいろのことが言われていますが、レバレンド・ムーンはアメリカのために、どれほどのお金を使ったかわかりません。なぜたくさんのお金を使ったかと言いますと、アメリカは自由世界の中心の国であるからです。自由世界の他の国を犠牲にしてでもアメリカを保護し、世界の公的な基盤を築くためです。（拍手）　歴史は誰について行くべきでしょうか。アメリカの国民もアメリカの政府の行く道に従って行くのではなく、たとえ法廷闘争の道であったとしても、レバレンド・ムーンの行く道について来るようになるでしょう。アメリカの政府もやがてそのようになるでしょう。　現在のアメリカ国民の思考方式よりも、もっと公的な考え方をするアメリカ国民が生まれたとするならば、その国民はレバレンド・ムーンの後に間違いなくついて来るでしょう。何があろうとも私たちは勝利の道を進んでいるのです。ですから、強く大胆でなければならないのです。　皆さんは自分の生死について自分の勝手にすることができると思いますか。できないというのが公的な原則なのです。過去における偉い人ばかりでなく、そうでない人も、どんな人であっても、この法（原則）に従って世を去っていきました。すなわち、死ぬのにも天の原則があるということです。そして同じ死ぬにしても公的な死の道を探して行かなければならないのです。公的とはなんでしょうか。それは自分を越えて行くことです。家庭が自分よりも公的であり、氏族は家庭よりも公的であり、民族は氏族よりも公的であり、国家は民族よりも公的であり、世界は国家よりも公的であり、神は世界よりも公的なのです。そして神の愛が最も公的なのです。　なぜ、神の愛が公的立場において最高なのでしょうか。それは、すべてのものを真に包むことができるからです。もしも神の心情に一気に到達することができれば、どれほど素晴らしいでしょうか。しかし、そのような近道はないのです。大きな樫の木を見てください。まだ小さな苗木のときに大きな木になりたいと思ったとして、一晩で一気に大きな木になることができるでしょうか。苗木が大きく成長するまでにはどれだけ多くの危険をくぐり抜けたことでしょうか。雷や嵐など、恐ろしいことがあったに違いありません。その木は公的な自然界の規則に従って成長しなければならないのです。　個人は家庭のために生きてこそ、より大きな意義があり、家庭は氏族のために、氏族は民族のために、民族は国家のために、国家は世界のために、世界は神のために、神自体は神の心情のために存在しているという結論を出すことができます。このようにして公的な最高の立場まで行くと、次には再び自分自身にもどり、一回りすることによって公的目的を果たすのです。それを果たすことによって、知らず知らずのうちにすべてのものの中心として立つようになり、その愛のゆえに、すべてのものから保護され、歓迎されるようになるのです。そのときにこそ、自分を中心にした自由の天国、自由の解放圏で勝利を讃える永遠の世界に向かって、飛躍することができるのです。さらに、自分は宇宙全体を合わせた中心に立っているということを自覚できるようになるのです。　皆さんの本心はそのことを知っているので、それを願いますが、皆さんがただ願うだけで、その道（公的原則の道）に従って行こうとしなければ、それは実現できないのです。レバレンド・ムーンにしても、「さあ、世界統一しよう」と言うだけで、何もしないで一遍にそれが実現できたらどんなによいかと思います。（笑い）　先生は一生の間、六十過ぎた今もなお、この道を行っているのです。それは、この道が私的な道ではなく、間違いなく公的な道であるということを知っているからです。　皆さんはなぜ私について来るのですか。アメリカ、あるいは西洋の皆さんの国に、立派な学者や博士がいないのですか。レバレンド・ムーンよりも話の上手な人がいないのですか。多くの人がいると思いますが、その人たちについて行かないで、どうしてレバレンド・ムーンについて行こうと騒いでいるのですか。それも東洋の人にです。韓国語で講演し、通訳を立てて話をする人に対してなぜそうするのですか。それは皆さんが、そこで、より公的な立場を見いだすことができたからに違いありません。皆さんの心が大変公的なので、そのような人間がわかるのです。　公的でない人がどんなに話を上手にしたとしても、聞いている人の心は、その人が厭になるのです。統一教会に来て、皆さんは汗を流し、すべてを捧げ、苦労し、その上人々から反対され、非難されてきました。その上、先生が一緒にいて面倒をみてあげなくても、皆さんの心は喜びに満たされているのです。み旨のために体を悪くして倒れて入院しても、先生から一言も言葉をかけてもらえず、先生に会うこともできずにいるのに、満足して死ぬ人もいるのです。　真理は簡単なものです。しかし、その簡単なものを明確に知る人が今までいませんでした。今、皆さんはそれがわかりましたか。（はい）。　皆さんがホーム・チャーチに行って大工仕事をしたり、土を耕すときにも、この思想をもっていなくてはなりません。工場に行って働いても、農夫として仕事をしても同じ仕事をする誰よりも、より次元の高い公的な立場に立って進むのです。このことはどんなに素晴らしいことでしょうか。公的な立場の人に対しては、すべてのドアが開かれるのです。たとえば、先生が皆さんの家へ行くとすれば、皆さんは鍵をかけて待ちますか。それとも鍵を開けて待ちますか。（開けておきます）。西洋では若い男女が結婚すると、二人だけで楽しく暮らそうとしますが、皆さんはそれを東洋の年をとった先生に邪魔されたくないと思うでしょう。（笑い）　それでも皆さんは先生に対してドアを開けたいと思いますか。（はい）。どうしてそのように思うのですか。それは公的な立場の人が入ってくるのでそうなるのです。もし、アメリカの大統領が皆さんの家に来るとすれば、大喜びをするでしょう。それはなぜかというと、その人が大統領という国の公的中心として来られるからです。　このようにみるとき、アメリカの大統領よりも公的な、神が統治する宇宙と霊界を合わせた天宙の公的中心があるに違いありません。そして、この天宙の公的中心の人を皆さんは誰よりも歓迎することでしょう。どうでしょうか。（歓迎します）。白人も黒人も黄色人も、すべての人が門を開けて喜んで歓迎するのです。また、地獄でも、天国でも門を開けて、皆が歓迎するのです。もしも鍵がかかっていれば、その鍵を自分で外し、鍵がはずせなければ壊して開けたとしても、その人は罪にならないのです。世の中のすべてのことがそのようになっているのです。これから皆さんがどのように生きるべきか、これでよくわかりましたか。（はい）。　きょう、先生は米国の裁判所に入廷しますが、皆さんもこの宇宙の裁判所に立つ日があるということを知らなければなりません。そしてそこでは神が判事なのです。万一、レバレンド・ムーンが法廷の一審で有罪になり、二審でも有罪になりさらに三審で有罪になったとしても、天国の法廷で無罪となれば今までのすべてのものを越えてしまいます。　ほとんどのアメリカの人は、地方裁判所、控訴裁判所、そして最高裁判所で終わりだと考えていますが、レバレンド・ムーンにとってはそうではありません。その上に超最高裁判所があるのです。この法廷にはいずれの日にか、皆さんの全員が立つようになっているのです。先生は地上に生きている間に、この超最高裁判所の判定を受けようとしています。そして皆さんも先生と共に判定を受けようとしています。このことは皆さんにとってどれほど光栄なことかわかりません。多くの場合は死んだ後に判定を受けるのですが、もし死ぬ前に判定を受ければ、死後その必要がないのです。ですから、死ぬ前に裁判を無事通ることができれば、どれほど素晴らしいことか考えてみてください。皆さんは死んでそのような場に立ちたいですか。生きている間に立ちたいですか。（生きている間です）。　したがって、レバレンド・ムーンにはなんの恐れもありません。正義の道は常に大胆であり、強く、恐れがありません。（拍手）　皆さんは生きてこの道を通過するのと、死んでから通過するのと、どちらがいいですか。（生きている間です）。　それでは、それはやさしいことでしょうか。（やさしくありません）。生きている間にこれを通過するためには、皆さんは南米にも、アフリカにも、どこにでも行って公的な心をもって苦労しなければならないのです。それはどれほど素晴らしい人生でしょうか。そこにレバレンド・ムーンの思想の偉大さがあります。この思想体系を誰も打ち倒すことはできません。そのために自由世界の誰もが先生を恐れています。今までアメリカの政府と戦ってきました。政府が間違っているときには大胆に攻撃し、正しいときには支援をしてきました。ニクソンを支持し、カーターと戦い、レーガンを支援してきました。また、アメリカが恐れる共産主義に対しては恐れずに宣戦布告しています。そのために、レバレンド・ムーンはいつも危険にさらされているということを知らなければなりません。しかし、どのようなことがあっても、レバレンド・ムーンは休みなく前進しているのです。（拍手）　皆さんもこのように考えて大胆に進まなければなりません。（拍手）　普通ならば、家の中に大きな問題があると、誰でも葬式のような雰囲気になってしまいます。しかし先生はそうではありませんでした。アメリカの人であっても、法廷に立つように言われれば逃げてしまいたくなると思うのですが、先生は起訴されたことを耳にしたとき、第一番の飛行機に乗ってニューヨークへやって来ました。　先生は世界の法を立てようとしているので、国家の法を無視して通ることができないのです。自ら障害を越えなければならないのです。それが正義の人の行く道なのです。歴史的な義なる人々もその道を歩みました。先生も変わりありません。確立された同じ道を歩むのです。そして、どんなことがあっても言いわけをしないで歩むのです。　皆さんは今後、私がいなくなってもこの話を中心にして正しい道を行くことができるでしょう。先生がいなくても、先生の精神は残っているという事実を知らなくてはなりません。（拍手）　アメリカに先生がいなくても、アメリカはこのような公式的道を経て行かなければならないということを忘れてはいけません。このことを知って、皆さんがその道を行かなくてはならないと自覚したときには、アメリカに先生がいなくとも、新しいアメリカとしてより発展することでしょう。　今、先生に反対しているアメリカ人を先生は見ていません。正義の道に従ってくる未来のアメリカ人、後孫たちを見ているのです。それが先生の見つめ方です。先生に反対する人たち、先生を法廷に引っ張っていった人たちは悲惨になっていくでしょう。歴史がその人々を裁くからです。ですから今の先生の祈りはそれらの人々が悲惨にならないように、神に許しを願うためのものです。　このような思想は、政治世界や経済世界の思想からは探し出すことができないのです。ただ宗教思想の中にのみ探し出すことができるのです。このことを知るときに、宗教は偉大なものであるという結論を下すことができるのです。　真の宗教は正しく強いのです。ですから、その宗教を信じる私たちは強く正しい立場に立っているのです。それはなんと誇らしい立場でしょうか。たとえ裁判所の法廷に立とうとも、その立場は変わりません。どこに行こうと正義の旗は翼るでしょう。そして神の心が、全霊界と世界の関心が正義の旗に向けられるでしょう。皆さんは、すべてのことを忘れたとしても、公的に生きなくてはならない、ということだけは忘れてはなりません。　それでは、自分が公的に生きたかどうかをどのようにして決めるのでしょうか。神の法廷で決めるのです。そして私たちはその法廷で勝利する人間にならなければならないのです。来るべき公判に対して自分の準備ができているかどうかは、皆さんの心がよく知っているのです。公判の場では、サタンが検事で先生とイエス様が弁護士になり、神が判事になります。この最後の法廷のために準備するのが公的生涯だということを知らなくてはなりません。　皆さんの日々、一瞬一瞬になしたすべての行為が記録されていて、最後の裁判所に報告されるのです。皆さんが伝道に行くことも、食事をすることも、すべてが公的なことなのです。それにもかかわらず、トイレに行く必要がないのに、仕事を与えられるのがいやでトイレに行ったとしたらどうなるでしょうか。（笑い）　仮病というのがありますが、都合のよい理屈をつけて一日中横になっていたとすれば、どうなるでしょうか。　皆さんの一生のすべてが法廷の闘争のための記録として残されるという事実を知らなければなりません。ですから公的な人生、公的な生き方をしましょう。皆さんの歩む公的な人生は来るべき後孫のための希望の燈台として永遠に残り続けるでしょう。先生は皆さんが公的法廷の前に立って讒訴されることのない勝利者としての称号を得ることを願っています。　このような皆さんの生涯となることを願いながら、きょうの話を終わることにします。一休さんのような機知（トンチ)ではありません。奇知=人とは異なる知恵すなわち神様の知恵世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。↓↓ 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