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奇   知   外   記

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2020.05.24
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​韓鶴子総裁御言選集3 天一国と私たちの使命

第3部 天一国安着のための私たちの使命

1. 真の父母様の勝利圏を相続して希望あふれる未来を開いていきましょう


*このみ言は、2012年9月17日、清心平和ワールドセンターで開催された「基元節勝利のための世界指導者特別集会」で宣布されたもので、金孝律・世界平和統一家庭連合宣教会財団副理事長(当時)が代読した。

尊敬する内外の貴賓、そして全世界の祝福家庭の皆様!

今日私たちは、実に重要な神様の摂理的経綸の中において、空前絶後の歴史的で、革命的な大転換期を迎えています。

人類の善なる血統の根として来られた再臨主、メシヤ、救世主、そして真の父母様であられる私の夫、文鮮明総裁が霊界に旅立たれました。したがって私たちは、真の父母様の勝利圏を相続し、「One Family under God(神のもとの一つの家族)」の平和理想王国を創建すべき摂理的出発点に立つようになりました。

真のお父様の聖和は、全生涯を共に歩んできた私や、私たち全員にとって、量り知れない苦痛と悲しみです。人類の永遠なる愛の本体であられ、真の父母であられる神様の心情も、到底量り知る事は出来ません。

しかし他の側面から見れば、(真のお父様が)太初の天地創造から神様が立てた天法に従って、この地上で人類歴史以来、誰一人として成就する事が出来なかった摂理的課題を完成、完結、完了なさり、霊肉界を主管されるために、今や霊界へと生を移されて、新しい次元の摂理を開くようにされる希望の時でもあります。人間が知るどのような言葉や文章をもってしても表現する事の出来ない万感迫る中、今日の摂理的転換期を迎えているのです。

真の父母様の顕現

皆様も御存知の通り、私は清らかで純粋な少女時代に、天の導きを受けて真のお父様にお会いし、天が準備してこられた摂理に従い、17歳という花のような年齢で、天宙史的な「真の父母様のご聖婚」の恩恵をあずかるようになりました。摂理の道において、私は、このように真のお父様の伴侶となって、全生涯を懸けてそのお方に侍り、天倫の摂理の道を共に乗り越えてきました。

私は幼くはありましたが、この摂理の道を出発してから、大きくは二つの使命を完遂するために全力投球してきました。第1に、私の当代において、恨の積もった神様の蕩減復帰摂理の終結を見る事であり、第2に、神様のみ旨である理想世界の具現を真のお父様に侍って、当代で完成して差し上げる事でした。

人類の先祖、アダムとエバの堕落以降、神様の救援摂理歴史は絶えず進められてきましたが、今まで誰一人として蕩減復帰の摂理路程を完成できないまま、真の父母様の顕現を待ってきたのです。

サタンが霊肉界における主権を持ち、全権を持って君臨する、凄絶な摂理的状況の中で、真の父母の路程は出発しました。6000年間主権を握ってきたサタンが、悪の先祖として最も恐れるのは、善の先祖となる「真の父母」が出現する事でした。そのため、サタンはどれほど激烈に反対し、悪逆の限りを尽くしてきた事でしょうか。真のお父様は、1960年、私との聖婚を通して「真の父母」の位置が定立されるまで、量り知れない蕩減の摂理路程を通過してこられました。人類にとって真の父母は、たった一度しか迎える事が出来ず、その一度の真の父母が永遠に真の父母様であられるのです。

1945年、第二次世界大戦の終息と共に、真のお父様は公的生涯の摂理路程を出発されるようになりました。天が準備してきたキリスト教の2000年の精誠の基台の上に、神霊運動を中心とした韓国のキリスト教が、「摂理的新婦」の使命を持って天が送られた再臨のメシヤを新郎として侍り奉り、「実体的新婦」をお迎えする摂理を展開しなければなりませんでした。しかし、キリスト教はその摂理的責任を果たす事が出来ませんでした。

2000年のキリスト教の霊的基盤と、連合国軍の勝利を通した実体的な摂理的基盤を全て失ったため、真のお父様は、千辛万苦の摂理的事情の中で独り、興南監獄(徳里特別労務者収容所)という地獄の底から、再び蕩減復帰の摂理路程を展開なさいました。そうして、遂にサタンの激烈な攻撃に忍耐して打ち勝たれ、サタン分立の勝利的基盤を打ち立てられたのです。その基盤の上に、キリスト教に代わる「摂理的新婦」の資格をもって、1954年に「世界基督教統一神霊協会」を設立され、その基台の上に「実体的新婦」として私を迎え、歴史的な聖婚式を挙行する事により、ついに1960年、真の父母の路程が出発するようになったのです。

真の父母様の摂理路程

尊敬する貴賓の皆様、愛する祝福家庭の皆様。

真のお父様が捜し出された天のお父様(神様)はどのようなお方でしょうか。栄光と尊貴の玉座にいらっしゃる創造主ではなく、罪悪の中で死の境地に陥ってしまった子女を捜して、​千万里を駆けてきた真の愛と心情の「真の父母」であられます。​​

真のお父様は生前、あれほどまでに大事にされていた「天地人真の父母定着実体み言(天宙)宣布」の講演文の中で、神様の実存に対して、このようにお話しされています。

「皆様、億劫(一劫の億倍、極めて長い時間のこと)の時間と精誠を注ぎ、御自身の子女として創造した人間が、堕落によってサタンの血統を受け、暗闇の中に隠れてしまったその瞬間から、神様が受けられたその苦痛がどれほど大きいか御存知ですか。骨がきしみ、身が震える凄惨な苦痛の中で数千、数万年を耐え、待ってこられた皆様の父が、どれほど長く険難な蕩減のトンネルを経てこられたか、考えてみましたか。このようなかわいそうな父のために、一瞬でも涙を流してみた事があるのかという事です。」

そうなのです。真のお父様は、このように苦痛を受けておられる神様を全身で感じられる実体となられ、血と汗と涙で真の父母の路程の40年間を勝利され、ついに2001年「神様王権即位式」を奉献なされたのです。

内外の貴賓の皆様。

神様王権即位式が奉献されるまでの真の父母様の40年摂理路程は、誰も想像する事の出来ない凄絶な峠を越えていく道でした。悪主権のサタン勢力圏との生命を懸けた七顚八起の闘いが続き、一瞬たりとも緊張を緩める事の出来ない死生決断・全力投球の路程でした。特に6000年摂理歴史の完結と人類救援のための荒野時代を締めくくるため、真のお父様が自ら進んで選ばれた地獄の底、ダンベリー刑務所で受けられた苦難と血のにじんだ蕩減路程等の全てを、どのように筆舌に尽くす事が出来るというのでしょうか。

人類が望んでいた救世主であるにもかかわらず、日本(帝国)の圧制や北朝鮮の共産党の権力、そして韓国の自由党政権によって囹圄(獄舎)の身となられ、ひたすら一貫して蕩減の人生を歩んでこられた真のお父様が、再び米国の牢獄に向かいながら語って下さったみ言を、私は今も鮮明に記憶しています。「心配しなくていい。牢獄の向こうに新しい希望の世界が待っているのだから!」

しかし、一番近くでその崇高なるご生涯を直接みつめ、共に歩んできた私としては途方もない悲しみでした。特に、共産主義者たちが真の父母様の生命までも狙う、そのような切迫した状況の中で、サタンの巣窟である牢獄におられる真のお父様の事を考える時に、胸が詰まる心情でお父様のお身の回りとご健康を案じ、天の前に懇切に求めた蕩減復帰の摂理的事情を、天だけは覚えて下さるでしょう。

1985年8月、ついに真の子女を代表した次男興進君の犠牲と真のお父様のダンベリー(刑務所における)苦難の勝利的基台の上に荒野時代が終結し、「一勝日」を期して新しい摂理が出発しました。そしてサタン主管圏の中心人物であった共産主義の首脳、ゴルバチョフ大統領と金日成主席に会い、天の愛によって屈伏させました。その基盤の上に再び「摂理的新婦」格として、1992年に「世界平和女性連合」を創設し、私は人類歴史上、最初で最後の再臨のメシヤに侍る実体新婦の立場で、再臨主、メシヤ、救世主、真の父母を満天下に宣布するようになりました。そのような基台の上で私は、摂理の中心である真のお父様に侍り、「母子協助」の摂理を7年間展開して勝利圏を奉献し、ようやく天一国時代が開かれるようになったのです。

1999年(天暦)5月1日(陽暦6月14日)、「真の万物の日」に真のお父様は私に大きな祝福を下さいました。人類歴史上二度とない、母子協助時代の勝利を祝賀する授賞式を行って下さり、私をしっかりと抱いて「オンマ、御苦労だったね。摂理的に大きな山を越えたよ」とささやかれた時、私は万感こもごもの涙を流しました。韓国の大学街で左翼学生たちの反対をくぐり抜けて、カインとアベルを抱かなければならなかった危機的な瞬間や、世界185ヵ国を7年間、数百回巡回し、あらゆる危険と焦燥を甘受した記憶が走馬灯のように駆け巡る中で、真のお父様の慰労と祝福を受けたのです。

https://youtu.be/K9-GrBcViX8?t=1162




天一国時代の開門

尊敬する平和指導者、そして誇らしい食口の皆様。振り返れば本当に険難な蕩減復帰路程でしたが、真の父母様はこれら全てのものをきれいに締めくくって勝利され、神様の王権時代、神様直接主管圏の時代が定着する天一国時代を開門されました。「私の誓い」を「家庭盟誓」に格上げさせ、「真の父母様の名」で祈る時代から、「祝福中心家庭の名」で直接報告する時代になる、過去からは想像する事も出来なかった変化の中で、新しい摂理の時代、天一国時代を開いて下さったのです。

神様の王権の下、善主権の秩序は、真の父母を中心とする中で、縦的、横的に心情文化の実体化として拡大されました。私の60歳(2003年)の還暦を期として(挙行された)、「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」と「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」を通して天の主権が縦的に根づき、また120の氏族と120ヵ国における平和の王即位式を通じて、全世界に定着するようになりました。天宙平和連合(UPF)を通じたアベルUN創設とともに「天地人真の父母天正宮入宮戴冠式」を奉献し、初めて創造理想の実体化が確固たる基盤を構築するようになり、ついに真の父母様の50年路程の勝利により、摂理的禧年を迎えながら、「天暦時代」、天基元年が去る2010年に宣布されたのです。

真の父母様の勝利圏

真のお父様がこの3年間、一瞬たりとも離されなかったみ言、非常に大切にされ、機会さえあれば訓読されながら説明して下さった「天地人真の父母定着実体み言宣布(天宙)大会」のみ言、「神様の祖国と故郷は韓国」のみ言から「人類のための遺言」(と「天地人父母時代宣布」)の小項目の内容を見ると次の通りです。

「この教本は、皆様が霊界に入っていっても読み、学ばなければならない本です。決して人間の頭脳から出てきた言葉や教えではありません。天がかわいそうな人類を救援するために下さった天道を教える教本だからです。……

正午定着の人生は影をつくらない人生だと言いました。私たち全員が発光体となって光を与える人生を生きれば、影が生じる隙間がありません。受ける者は借りをつくる者です。皆様は、その借りを返すために、これから、かわいそうな貧しい人の涙を拭ってあげ、暗い所を明るくしてあげる永遠の真の愛の発光体となる人生を生きるように願います。……

すでに真の父母様御夫妻は最終一体をなして、完成、完結、完了の基準で、全体、全般、全権、全能の時代を奉献宣布されたのです。」

真のお父様は何者であられるのか

尊敬する平和の指導者、愛する祝福家庭の皆様。これから新しい摂理的転換期、新しい時代を開きながら、私は何よりも真のお父様の摂理的位相(位置と状態)を確固たるものとする事を願います。

全生涯をひたすら神様のみ旨のために全力投球で一分一秒を惜しまれながら、五大洋六大州、そして霊界まで絶え間なく渉猟(広くわたり歩いて探し求める事)なさり、血と汗と涙で積み上げられ、勝利された天宙史的な摂理的業績が、人類に永遠の基準となり、見本となる事を願います。

第1に、真のお父様は人類の善なる先祖、真の父母様であられます。人類の先祖アダムとエバは、堕落して悪の先祖になりました。イエス様が証言されたように、(サタンを偽りの父に持つ)偽りの先祖なのです。神様は、アダムとエバの堕落によって創造本然の人間、すなわち御自身の形状を失われてしまったのです。

このため神様は復帰摂理を展開され、最後の再臨のメシヤとして真のお父様を送って下さり、真のお父様は自らの責任分担として真理のみ言を究明され、蕩減復帰摂理を完成されました。祝福と聖和式を通して、堕落人間が行くべき肉界、霊界の重生、復活、永生の道を開いて下さいました。したがって創造本然の真の愛、真の生命、真の血統は、ひとえに善の先祖であられる真の父母様を通してのみ相続を受ける事が出来るのであり、その関門は正に祝福結婚なのです。

第2に、真のお父様は永遠なる真理、すなわちみ言の主人であられます。神様はみ言によって被造万物世界を創造されました。すなわちみ言は真理であり実体です。神様の愛と心情は、み言を通して有形として現れます。人類の偽りの先祖アダムとエバは、神様のみ言に背いて堕落し、み言の実体化を成せませんでした。したがってメシヤは「出発のための摂理」として、天の真理、み言を取り戻さなければならないのです。

真のお父様はこのような摂理的要請に従って、自ら千辛万苦の精誠とサタン分立の勝利、神様の認証を通してみ言を究明なさり、全生涯を通してみ言によって摂理の陣頭指揮を執ってこられ、み言によって生命力を吹き入れ、愛で育み、再創造の摂理を完成してこられました。その結果、真の父母様の路程で禧年を迎え、八大教材・教本を完成なさり、訓読会の伝統を打ち立てられて、万民が家庭でみ言と愛により天一国を定着させる事の出来る道を開いて下さいました。

したがって八大教材・教本のみ言の権威は、ひとえに真の父母様だけにあるのであり、これはそっくりそのまま、子孫万代まで永遠の伝統として守られなければならないのです。

第3に、真のお父様は神様の救援摂理の完成者であられます。『原理講論』で規定しているように、人類歴史は救援摂理、すなわち復帰摂理歴史です。人類の先祖アダムとエバが堕落して、偽りの先祖を中心とした悪主権の世界が生じました。人間の不幸・苦悩・罪悪・疎外、そして総体的葛藤と反目によって引き起こされた戦争は全て、人類先祖の堕落に起因しているのです。このような罪悪世界を創造本然の理想世界、すなわち幸福と犠牲と奉仕と愛があふれる平和な世界に復帰するための摂理が始められ、それは人類歴史の中で一瞬たりとも休む事なく続けられました。

しかし蕩減と復帰の繰り返しの中で進められてきた救援摂理は、中心人物や集団の責任分担が完成されずに延長を繰り返してきました。2000年前、神様の独り子、イエス様がメシヤとして来られましたが、ユダヤ民族の不信によって十字架にかかって亡くなり、再臨を約束されました。

予定された約束の通り、約2000年が過ぎて再臨のメシヤとして真のお父様が来られ、全生涯を通して全歴史を蕩減する摂理的路程の中で、勝利を成就なさいました。真の父母の生涯路程を一言で表現すれば、「緊張と苦痛」であると言っても過言ではありません。その理由は、蕩減復帰摂理におけるサタンとの生死を懸けた闘いであったためです。

このようにして、メシヤ路程40年、真の父母路程40年、そして平和の王、万王の王としての10年の路程を通して摂理を完成、完結、完了なさったのです。

第4に、真のお父様は平和の王、万王の王であられます。神様のみ旨は平和理想世界の完成、すなわち神様の下の人類大家族世界の完成にあります。個体的に見れば、心と体が統一された個人完成、そして夫婦、父母、兄弟、子女の統一を通した家庭完成、さらに拡大して社会、国家、世界が一つになって、愛と平和のあふれる世の中を築こうという事です。

しかし堕落以後、個体から全体に至るまで善と悪の葛藤は絶えず繰り返されてきたのであり、結局、人種、国境、宗教の壁は、人類に量り知れない苦痛を抱かせるようになりました。

真の父母様は、神様の解放と人類救援、そして平和理想世界の完成という生涯の摂理的目標をお立てになり、全生涯を全力投球してこられました。霊性回復のための宗教活動を中心として、政治・経済・社会・文化・芸術・教育・言論・スポーツを通じて人類平和運動を展開してこられ、特に天国の最小単位を「真なる家庭」に置き、真の家庭の祝福と怨讐間の祝福結婚の門を開いて下さいました。全ての葛藤を解消する国際(交叉)交体祝福結婚を通して、名実共に人類大家族理想を現実のものにされました。その結果、120の氏族と120ヵ国で平和の王、万王の王に推戴されて戴冠式を挙行し、人類の夢は現実となっています。

第5に、真の父母様は「天地人真の父母」として、神様の位相を完了され、この地上で初めて創造本然の完成を成就なさいました。真のお父様は僕の僕の立場から蕩減復帰摂理を展開され、その勝利的結果に従い、サタンの主権は徐々に縮小していき、神様の位相は次第に創造本然の位相に格上げされたのです。

2000年前、イエス様が神様を「父」として啓示しましたが、その事によって、ユダヤ人たちから神様を冒涜したと言われ、十字架の苦難を受けるようになった事を皆様も御存知でしょう。​しかし真の父母様はこの地上において実体的に蕩減復帰を完成なさり、神様に本然の創造主、すなわち天と地と人間を主管なさる真の父母としての尊貴と栄光を取り戻して差し上げたのです。​

このように真の父母様の摂理的位相は、摂理の基準に従って変化してきたのであり、その基台の上に神様の解放と釈放圏が成されていきます。メシヤから真の父母、天地父母、天地人父母、祝福家庭王、平和の王、万王の王を超えて、2010年「天地人真の父母定着」を宣布されました。すなわち神様は「無形の天地人真の父母」であられ、真の父母様は「有形の天地人真の父母」として定着なさり、創造主、神様の本質的アイデンティティを実体で完成、顕現させられたのです。​

愛する食口の皆様。

天も干渉する事の出来ない蕩減復帰の摂理路程で、真のお父様と私が経験してきた苦痛は想像を超越するものです。私たちは真の家庭の子女4人を摂理の祭物として捧げる事までしました。その険難な蕩減復帰の路程を、誰が畏れ多くも量り知る事が出来るというのでしょうか。私は全生涯を捧げて真のお父様の伴侶として、苦楽を共にし、万難を克服してきました。その勝利的基盤の上に、真の父母様は天が下さった摂理的次元の同等権、同居権、同位権を持つようになったのです。

今後の私たちの行くべき道

尊敬する内外の貴賓、そして愛する全世界の祝福家庭の皆様。

​これから真のお父様は、天法に従って霊界を拠点として、自由自在に霊肉界を往来されながら、天一国の拡張のために摂理なさるでしょう。真のお父様は肉界に再臨され、真のお母様と一心、一体、一和、一念の境地で、摂理を経綸されるようになるでしょう。基元節の勝利を通して本然のエデンの園をこの地上に創建するにおいて、皆様と共にあられるでしょう。天の摂理は中断する事が出来ないためです。​

これから私は、このような歴史的摂理の新しい転換期を迎え、真のお父様の勝利的基盤を相続して、この地上を中心とする摂理を主導し、先頭に立つ事を明らかにしながら、皆様に次の幾つかのお願いをしたいと思います。

第1に、私たちは真の父母様が立てて下さった伝統を、絶対、生命視しなければならず、子孫万代まで相続し、伝承させなければなりません。真の父母様は愛と心情の伝統、み言と規定、規則と定例の伝統、心情文化の伝統を立てて下さいました。特に真の父母様の蕩減復帰摂理路程の結晶体であるみ言を訓読する訓読会の伝統は、各家庭ではもちろん、教会や天を中心とする集会で、最も中心的内容となるようにしなければなりません。

それと共に、私たちはこの地上で新しい秩序を立てていかなければなりません。それゆえ組織の秩序と伝統も、真の父母様を中心とする真の家庭とアベルを中心とする中で、一糸乱れず統一体を築いていく、真の父母様の伝統を肝に銘じて下さる事をお願いします。

第2に、天が祝福された祝福家庭の理想を完成しなければなりません。家庭は真の愛、真の生命、真の血統の揺りかごであり、神様の創造目的を実現する基盤です。家庭盟誓の八大項目を中心とする中で、善なる血統の伝統を絶対信仰によって守らなければならないのです。

私たちの平和のビジョンは「純潔な愛、幸せな家庭、平和な世の中」です。夫婦が絶対愛で天に侍って一体となる伝統の中で、子女を愛とみ言によって養育しなければなりません。家庭において訓読会を通して天一国の秩序がしっかりと定着するようにしなければならず、正午定着の基準で縦的、横的に心情的伝統が定着していく祝福の理想を完成しなければなりません。

第3に、皆様全員は氏族的メシヤの祝福を受けたので、この地上に天一国が完成される時まで、その使命と責任を果たさなければなりません。氏族的メシヤは真の父母が下さる祝福の中で最も大きな祝福です。蕩減復帰摂理の勝利的基台でなければ、堕落人間を氏族のメシヤとして立てる事が出来ないためです。それゆえ真の父母様の全生涯の摂理的経綸の中には、いつも氏族的メシヤの使命が強調されてきたのです。

この地上における天一国の天宙的完成は、氏族的メシヤたちがその使命を果たして、各氏族にみ言と祝福とために生きる生活を相続させ、善なる主権を立てて、平和な世の中、人類大家族の実現を通してこそ可能になるのです。各氏族において勝利的基盤が成されるようになれば、その基台の上にアベルUNが自動的に安着し、善主権は完成を見るようになるのです。

第4に、私たち全員は真の父母様と真の家庭を中心として、和合と統一の心情文化共同体を築いていかなければなりません。皆様全員は、例外なく天の選択と先祖の功績、そして自らの後天的天稟によってみ旨の道と因縁を結び、数多くの迫害を顧みず真の父母様のみあとに従い、今日の勝利圏を迎えるようになりました。それゆえ私たち全員は、一つの父母を中心とする一家族心情共同体です。世の中はいまだに分裂と葛藤に満ちていますが、私たち統一家は、人種、国境およびいかなる障壁も軽く越えて、一つの兄弟姉妹になる事が出来ます。ために与えて生きる人生の手本を見せれば、確かに成す事が出来る夢です。特に、このような摂理の大転換期には、私たち全員が真の父母様と一つにならなければならない事を、肝に銘じてください。

尊敬する平和指導者、愛する統一家の食口の皆様。

真のお父様は今、霊界で私たちといつも共にいらっしゃいます。ただ無形でいらっしゃるだけであり、一瞬たりとも私たちの傍らを離れる事はないでしょう。今私たちに何を望んでおられるでしょうか。正に中断のない前進です。神様の摂理は、全世界に真の父母を中心とする中で愛と平和が満ちあふれ、心情文化が定着し、新しい秩序が定着する時まで続けられなければなりません。その上に基元節の勝利を土台として、より一路邁進し、天と真の父母様の前に大きな栄光をお捧げし、世界と歴史の前に大きな希望を抱かせてあげなければならないでしょう。​

愛する食口の皆様。

私はこのような摂理の勝利圏のために最善に最善を尽くしながら、全生涯を見せて下さり、指導して下さった真のお父様の生涯と伝統に忠実であり続けるでしょう。皆様にきょうお伝えするこのお願いは、霊界に行かれる真のお父様の遺言なのです。全員が胸深く刻み、勝利者になられる事を懇切に願う次第です。

皆様の家庭と国家の上に、神様の祝福と愛がいつも共にありますようにお祈りいたします。

ありがとうございました。



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奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵

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Last updated  2020.05.24 00:51:30
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