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2021.09.30
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「第六回科学の統一に関する国際会議」

1977年11月25日
サンフランシスコ、フェアモントホテルにて


 敬愛する議長初め、著名なる学者、科学者の皆様。「第六回科学の統一に関する国際会議」(第六回世界科学者会議)に御参加下さいまして心からの歓迎を申し上げます。それはともかく、年ごとに変化しつつある状況の中で、今回の会議もまた、皆様の意見を率直に交換できる良い機会を新たに与えてくれるでしょう。

 私は宗教的指導者として、また科学者として、科学と同様に宗教と哲学に長い間、関心を持ってまいりました。このような科学者の会議を始めたのはそのためです。ある人が永遠の真理の発見に一生懸命であろうと、また、ある人は出来事の観察者であろうと、とにかく、その異なる学問の間にはある関係があると思います。実際、もし超現実との関係がなければ、時空内で起こる事件について、考えたり想像したりすることが可能でしょうか。

 宗教と科学は、人間の良心が長い間苦悶し考えぬいてきた、形而上学的な、倫理的な問題に関係するものであります。私たち人間はどこからきたのか? 人間の苦悩の原因は何か? 何が善で何が悪か? 死後の世界はあるのか? これらの疑問は、私たちの学問の分野が何であれ、皆等しく関心をもつところであります。

 科学は、宇宙の原則、時空内の出来事を理解するものとして、それ自身に限界があります。周知のように、科学はこの二、三百年の間に、知識的には急激な発展を遂げてきました。しかし、科学を導く価値基準なしには、科学は破壊的なものとなる可能性があります。核戦争の可能性はこのことを証明しています。今までの会議と同様に、今回の会議のテーマは“価値の基準と科学との関係”となっております。

 私の考えでは、神学から自然科学までの全学問は、これを導くための、よく理解された方向性と目的なしには意味がありません。価値の基準を求めるということは、この目的を探究することに他なりません。これを共に追求してゆく時、一つの学問の分野は、他の分野に関連したものとなります。実際、ある分野での新しい発見は、他の分野での研究に重要な影響を与えます。

 今世紀、実用科学はあらゆる分野で、学問を探求する個々人の信念や行動に絶大な影響を与えてきました。例えば、相対性理論や不確定性原理は多くは間違って理解されましたが、しかしまた疑いなく、哲学や神学に大きな影響を与えてきました。しかし、たとえ研究の分野が異なっても、その研究が自分の分野にしか関心をもたない学者達としかかかわりをもたないというのは、残念なことであります。私達は、発見した喜びを他の学者達とさらに理解し合い、分かちあうべきです。私たちの知識が上すべりで不正確にならないように、私達は喜んでそれを聞かなければならないでしょう。

 宗教的な人々は、科学の発展に対し――特にルネサンス以来――脅威を感じてきました。しかし、いわゆる宗教的な人々は、人間の飢餓や病患、老人問題、住居や衣生活の窮乏を解決するにあたって、それに必要な知識や技術の発達に関することを考えずには、どうして救済ということを考えることができるでしょうか。たしかに科学は、この目的のために多くのことに貢献してきました。さらに、人間と宇宙の不可解さ、神秘性について、宗教と科学は、直観や論理、観察を通じて表現することを追求し、少なくとも、宇宙や人類を存在せしめた原因について指摘しています。

 このように、人間の起源や目的について熟考するのは、私達が他のものと違って人間であるからであり、またそれにより、つきることのないエネルギーが私達に与えられるのです。この点に関して、二十世紀の宇宙論者や生物学者は、自分達を神学者、または哲学者とかかわりあるものとみなしています。

 人は、人間および彼らが住む世界の不思議さを考えるならば、経済的そして政治的な事情や意味を考えざるを得ません。人間はそれぞれ、表現する潜在能力をもち、愛と善と美の特性をもっています。しかしながら未だに多くの国々で、政府は人間をただ経済的な点でのみ、価値ある動物であると定義しています。政府は、国の主張と人々の主張が違うという理由で、人々を迫害しています。不幸にも最近、無政府主義者やテロリスト達が暴力行為をもって民主主義を壊そうとしています。この会議で私達は、価値の基準を追求する機会をもちました。人類の正義、自由、尊厳というようなものの価値を発展させるのをおびやかす、政治的、社会的現実があることを忘れずにおくことは大切なことであると思います。

 あなた方学者や科学者達の発明や考えは、あなた方の学生達に直接的に影響を与えるのはいうまでもなく、政府やマスコミや社会の方向性に影響を与えます。このように、あなた方は自分達のできることを行うことによって、人間と人間の住む社会状況を発展させるという大きな責任を分担しています。あなた方が研究しているそれぞれの分野での発展や発見を、この会議で理解し、評価し合うことは、会議の参加者にとって重大なことであります。そうすれば私達は皆、未来をよりよく理解できるかも知れません。

 今回の会議のテーマは“変化する世界での絶対的価値の追求”であります。私は今回の会議に、皆様の研究と追求の結果がもたらされることを切望いたしています。あなたの信ずるところを十分に、自由に語って下さい。そのような雰囲気の中でこそ、意義深い会合が行われ得るでしょう。今回の会議にご参加下さいましたことに対し、また次の三日間の会議のテーマに対し、偉大な貢献をして下さることに対し、心からの感謝を申し上げます。この会議が一人一人に豊かな実りをもたらしてくれるように希望いたします。ありがとうございました。




一休さんのような機知(トンチ)ではありません。

奇知=人とは異なる知恵
すなわち神様の知恵

世界平和を願う奇知の外の凡人が徒然なるがままに書く日記です。
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Last updated  2021.09.30 23:44:09
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