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カテゴリ:本(小説以外)の話
金曜日はお彼岸の中日ということで、お墓参りの習慣のない我が家では、おはぎを作りました。
おはぎって和菓子の中でも超簡単!な部類に入りますよねー。 ご飯をとんとんつぶしたり、ゴマをすったりするのを子供たちが喜んで手伝ってくれました。 その割には不人気でした(TT)団子は好きなのにねえ。 お彼岸に作るこの代物、春は牡丹の花になぞらえて牡丹餅→ぼたもち、秋は萩の花になぞらえておはぎという、というのは知っていたのですが、本来ぼたもちはつぶあん、おはぎはこしあん、というのは最近知りました。そうだったんだ! それにしても、生まれてこのかたお彼岸にお墓参りしたことって一度も無い・・・。 これって、両親の考え方にもよりますが、「お墓の近くに住んでいない」っていうのが一番大きな理由ですよね。 うちは両親とも田舎から東京に出てきて結婚したため、どちらの田舎も「ちょっとお墓参りに」っていう程の距離にはありません。 子供の頃は夏休みに遊びに行ってお墓参りもしましたが、成長するにつれて祖父母の家に行く回数も少なくなりました。 子供が生まれてから、また時々行くようにはなったものの、自分の祖父母と両親が無くなったあとに訪れることは、ほとんどないでしょう。 両親は田舎のお墓に入るつもりはないようです。 「死んだら代々の墓に入る」→「子孫が墓を守る」というのは、子供が代々必ず家を受け継いでいくことが大前提の習慣で、家の概念が希薄になった現代ではなかなか難しい問題です。 私の両親、私、夫とも、儀礼的なこと、形式的なことがあまり好きではありません。 お墓の話になると、みんな「お墓なんていらないよー。海(山)にまいて欲しい。」といいます。 では実際に海(山)に遺灰・遺骨をまくことができるのか? そんな疑問をクリアにしてくれる1冊をみつけました。 その名も『自然葬ハンドブック』。 日本における墓や葬送の歴史、法律問題、実例など、薄いブックレットですが、充実した内容です。 死は予期せずやってくるもの。 まだ読み込んではいないのですが、両親、夫とよく話し合っておきたいと思います。 お墓というのはとてもデリケートな問題で、それに対する感情は人によってまったく異なるだろうと思います。 みんながお墓を大切にし、お彼岸やお盆などの節目の度にかならず墓参して育った人にとっては、そこに入ることは自明のことなのかもしれません。 お墓で故人を偲び、祖先に思いを馳せるのも、良いものだと思っています。 けれども近くに住む人が誰もいなくなってしまったら、このお墓はどうなるんだろうと考えると、やはり自分は墓には入りたくないな・・・と思います。 (大規模な霊園開発には環境破壊の側面もあります。東南アジアでの墓石採石も環境破壊を招いている、と「自然葬ハンドブック」にはありました。) かつて大ベストセラーになった「ルーツ」という本があります。(ドラマにもなって一世を風靡しました。) 西アフリカのガンビアから奴隷として拉致されてアメリカへ来たクンタ・キンテから著者アレックス・ヘイリーにいたるまでの、一族の歴史を描いた本です。 アレックス・ヘイリーがクンタ・キンテにたどりつくことができたのは、クンタ・キンテの子孫がルーツについて語り継ぎ続けたことと、ガンビアのグリオット(語り部)が村の歴史を口述で受け継ぎ続けてきたことにあります。 私も子供の頃から、両親の子供の頃の話、おじいちゃんとおばあちゃんが若かった頃の話、さらにそのご先祖さまの話をきくのが大好きでした。 普通の家にも、きけばそれなりのドラマがあります。 お墓がなくても、そんな話を語りついで、子供たちが自分のご先祖様、ルーツに思いを馳せることができたらいいんじゃないかな、と思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 25, 2005 07:39:15 AM
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