中庭から

　自転車の鍵は紛失するとメーカーに問い合わせ、取り寄せてからの購入になる。
家の鍵のように、鍵屋さんに行って合鍵を作ることが出来ないんですって！

　紛失したのは「たつ」の自転車の鍵。
購入したときに２本手渡される。
一本は使用し、もう一本は予備に保管していたが、自転車の鍵に錆びがきたのか「かけにくくなった」と言って、自転車の鍵をつけ放したままにしていたらしい。
ある日、つけ放した鍵が誰かに抜かれていた。
わざわざ誰かが鍵をかけてくれたことになるが・・・その鍵がないし。

　ホンット、いたらんことばっかり起きるな！！

　で、予備を下ろしたが、また同じことが起きるだろう懸念が払えず、合鍵を注文した。
　今回は、その予備まで紛失した上での再注文！！
「たつ」は鍵を計３本紛失している。
　どんだけだ！

　「そんなしょっちゅう失くされても対応できない。すぐ買ってもらえると思われても困る」
と言えば、
「お金払うから、注文してほしい」
と、最後の紛失から３ヶ月くらい経つか？ちまちまと小遣いから小銭を払い、やっと合鍵分までこぎつけた。

　冬休み自転車で遊ぶのを半ば諦めていたようで、「今日届いた」のＴＥＬがあった時には大喜びで、自分も取りについて行くと言う。
自転車で買い物に行く行きしなに鍵を受け取ろうと思っていたから、「たつ」も一緒じゃ都合が悪いんだけど。
自転車二人乗りするの疲れるし。何より重いから！
拒否したら「走っていくから！」と折れない。

　そんなに心待ちにしていたとは・・・
なぜ失くすのか。大切にしろよ・・・

　結局走って自転車屋さんに行き、嬉しそうに鍵を握り締めて、また走って帰って行った。
「久しぶりに、自転車に乗って遊ぶから～！」
だそうだ。

　確かに、久しぶりだな～
それもこれも失くすからだよ。