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テーマ:中国&台湾(3292)
カテゴリ:同学Uの新聞リポート
こんばんは。
またまた同学Uによる不定期新聞リポートです。 今日は、銀行の不良債権処理に関する記事からお届けします。 まずは、中国工商銀行(一般に「工行」と略します。日本では○○銀と略しますが、中国では○○行と略します)の2004.9末の不良債権(不良貸款)額および比率は、7047億元、21.24%となっています。 東京三菱銀行と合併することになったUFJ銀行でさえ、同期の不良債権比率が9.4%なので、驚いてしまいますね(計算方法が違うのかもしれませんが)。 記事によると、工行が中国銀行と同様の方法で不良債権を処理すると仮定すると、その処理額は4700億元に上るとのこと。 資本充足率(BIS比率のこと?)8%を達成するために、この4700億元をどのように処理するのかに注目が集まっているようです。 次は農業銀行(「農行」)についてです。 農行は最近積極的に貸し出しを増やしています。 自動車ローンなどでも他行と比較して借り手に有利な条件を提示して、やっきになって貸し出しを伸ばしているとのこと、なぜでしょう?? なんと、貸し出しを増やすことによって不良債権比率を減らす作戦のようです。 2001.12末と2004.9末の貸出額、不良債権額、不良債権比率を比較してみます。 ・貸出額 16462億元→25180億元 ・不良債権額 6936億元→6804億元 ・不良債権比率 42.12%→27.02% おお、実際の不良債権額は132億元しか減っていないのに、不良債権比率は15.1%も減っています! 数字のマジックですね。 確か、UFJ銀行も、不良債権率を下げるために9月の1ヶ月間だけ借りてほしいと企業に要請していたと聞いたことがあります。どこも考えることは一緒ですねぇ。 UFJは合併することになりましたが、工行や農行はどうなるのでしょうか?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/12/14 11:42:23 PM
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