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こんな私にも仲のいい友が居てくれる。
その友はみな、心優しく相手を思いやる気持ちを持っている。 だから、こんな出来損ないの私とでも付き合ってくれるんであろう。 数年前にわんこを通して知り合った一人の友が居た。 彼女は病気を抱えていた。治る事のない病気である。 そんな彼女は自分で体の管理し、何事にも負けず、チャレンジさえする。 彼女を見ていて、そのバイタリティに感服し「見習わなければ」と思った。 彼女の口癖の一つに「人を比べるには同じ土俵に上がらなければならない」 と言う言葉、彼女の持論があった。 「同じ人間など存在しない。だからわざわざ比べる事など必要ない。」という事。 素晴らしい考えだと思った。彼女と友になれた事に感謝した。 ある日彼女と、私が勤めていた会社の上司と3人で食事をする機会があった。 その時トンでもない事が起きた! 彼女は上司に対して卑下する言葉を吐いたのである。 私は赤面し、穴があったら入りたいと思った。 そしてそれと同時に彼女の母と私の母を比べたのである・・・ 私は彼女のお母上にお会いした事はない。私の母にも会わせた事はない。 私は上でも書いたが「出来損ない」である。 そんな私を投げ出さずに育ててくれた母が自慢である。 人に言わせりゃ、どこにでも居る母親なのかもしれないが 私にとってはたった一人の母である・・・ 自分の事をどんなに悪く言われようが全く気にしないが 家族を悪く言われる事ほど許せない事はないのである。 それから数日間、私は一人考えに考えた・・・「彼女を許せるか?」 その最中に彼女から電話があった。「連絡ないけど何か悪い事した?」と。 出来損ないの私、電話では角が立つ。出先でもあったのでメールを望んだが 彼女はそれを望まなかった。仕方なく上司の件を話した。 それを聞いた彼女は「ごめん、分かったもういい」と電話を切った。 それから彼女との付き合いはなくなった・・・ 私が思っていた通り彼女を傷付けた。そして私も傷付いた。 彼女は素晴らしい女性であろう。ただ私とは価値観・常識が違っていた。 上司を卑下する言葉だけなら笑って「あんな事、言ってはいけない」と 私も軽く言えたであろう。仮にも私の方が年上だったのだから。 (ちなみに頻繁に連絡をくれていた上司の電話の回数はグッと減った) 結局は言えなかった私が絶対に許せなかった事・・・ 往生際の悪い私は未だに、何故あの時母親同士を比べたのか 彼女の気持ちを聞いてみたいと思っている。 (上記文章はあくまでも私の言葉である。彼女の言葉は一切入っていない。) 気分を変えましょう! これ何だか分かります? 土曜日の空です。雲ひとつなくて、空って分からないでしょう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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