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カテゴリ:映画のお話
「オアシス」
ソル・ギョング ムン・ソリ主演 刑務所を出所したばかりの男と重度脳性麻痺の女が出会い 冷淡な社会から疎外されながら 二人が辿る ある「愛の形」 誰も彼らを理解できなかった。そして誰も二人の世界を認めなかった(公式HPより) 主演の二人の演技が圧巻です。 特に ムン・ソリ(コンジュ)の演じる脳性まひのコンジュ 顔をゆがめ、四肢をばらばらに動かし、それでいて細かい心の動きを感じさせるすごさ (実際 この撮影の後、骨盤がずれて治療したそうです。) そして ソル・ギョング(ジョンドゥ) ちょっと粗野で頭の悪そうな男・・ でも だれよりも純真で偏見のない心の持ち主。 私達の生活の中で そういった前科のある人間や脳性まひの人間に対して ほんとうに偏見がないだろうかと考えると 頭では わかっていても、ついひいてしまうことってあると思う。 健常者だけが 恋愛をするのかというと決してそうではないんです。 でも、障害があるから 恋愛をあきらめる、社会へでるのをあきらめる・・できないだろうと決めつける。 それは、健常者であるもののおごりなんですね。 この映画をみてると、コンジュの思い「脳性まひ」である彼女の醜い姿をみて 身内でさえも そういった偏見でしか彼女を見ないのに ジョンドゥは彼女の内面を見て、感じて彼女のすべてを受け入れて愛した。 そこには健常者であるとか、障害者であるとかっていうのは関係のない ほんとうに心の結びつきだけがあるって 画面から伝わってきます。 誰も理解しない コンジュの言葉をジョンドゥはわかってあげれるし、 彼女の為に青い空もみせてあげれる、走ってあげる・・そこのあるのはお互いを理解しようという気持ちだけ。 コンジュが自分の気持ちを人に伝えられないもどかしさ、悔しさをあらわすムン・ソリの演技 人に思いを伝えることの難しさがすごくよくでてました。 テーマをみると暗い映画かと思われるかも知れませんが、 ときにはさまれる ムン・ソリの想像シーンや ソル・ギョングの屈託のない笑顔に 笑ってしまうこともあります。 障害を扱う映画は お涙頂戴で終わってしまうものもあるけど これは 正面から障害を扱い それでいてとっても素敵な恋愛映画です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.03 21:44:53
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