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カテゴリ:映画のお話
サンウ(ジョンジェ)は興信所のカメラマンをしながら取立てやをするチンピラ暮らし ある日 別れた父が死に その借金を彼が背負うことに 払わなくていい方法はひとつだけ・・今は行方不明の後妻を探すこと それには 養護施設にいる義弟ボング(ボムス)を引き取ればいいと考える そして サンウはボングに会いに・・・でもボングは早老症という病気だった・・ 人よりも早く年をとってしまうボング、12歳なのに30歳の肉体をもっている。 本当はまだ少年なのに 親に捨てられ 病気と闘わなければいけない 自分の運命を受け入れるしかないボング そんな彼がやっとであった兄サンウ・・この二人が一緒に暮らしていくうちに だんだんと兄弟としての絆を感じ、亡くなった父の愛をサンウは知ることになります。 そんな 二人の生活は おかしくて笑わせてくれるんだけど・・ 「アバウトアボーイ」の監督がこんなことを言ってます。 「上質なコメディは悲しみの上に成り立っている」と、この映画をみてるとその言葉の意味を感じてしまいます。 人よりも早く成長していってしまうボングは 20代、人生で一番輝ける時期をすでに60~70代で暮らさないといけないという運命が待ってます。 それは 本人にもわかっていること。そしてサンウにとってもたった一人の弟の早い死を意味することでありつらいことです。 そんな 悲しい背景がありながら 二人のやりとりに笑ったり泣いたりして この映画を観てると なるほどコメディとは そういう悲しみを乗り越えた笑いなんだなと思います。 あんがい 私達の人生っていうのも泣いたり笑ったり コメディなのかもしれないですね。 こんなこともあった・・あんなこともあったと 今までの道を振り返った時 笑っている自分を思い出せたらいいよね。 そして いっそうこの映画を上質なコメディにしたのが この主演の二人 イ・ボムスの強面な12歳・・子供なんだけど 大人にならなくてはいけない そんなボングを怪演してます。 イ・ジョンジェは チンピラ暮らしのどこか世捨て人風なサンウがボングに出会って 彼を見守る兄として生きる姿はとても優しい包容力のある人間を見せてくれます。 この人は なんだかはにかんだような笑顔がとっても優しくて素敵です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.01 23:20:36
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