「愛着障害」という戦地

継子の食べる事について・・・。

実母との生活では　コンビニ弁当や菓子パンが多かったという継子。
これも・・定かではないだろう。
義理母も見たわけではないだろうし　私も見てない。
主人も平日は仕事でわからないだろう。


新しい家に引越したので、当然ダイニングテーブルの位置も変った。
以前は角を利用していた為　そこは腰から下は死角だった。
今度は　何処から見ても　丸見え。

子供用にプレート（お子様ランチに出てくるような　仕切りのあるもの）を
それぞれに用意しておかずはそれに乗せていた。

好き嫌いは誰にでもあることなので　無理やり食べろとは言わない。
単にどれくらい食べているか把握するだけである。

　　　　　　そして　そこでもまた始まった。

から揚げの１個位　転がり落ちてても気にはならない。
しかし　日がたつにつれ　それは増えた。

当然・・・それとなく見ている事も増える。

　　　　　　　でも・・わかんないのよ。
　　　　　　　いつ　どうやってるのかも　わからない。

　　　　人の目をうまく交わせる技は　すごいよ・・ホント。

もうひとつ問題なのは　時間がとてもかかる事だ。
1時間は裕にかかる。ひどいと3時間。最高5時間。
こっちに見ていられる時間が多いほど長くかかる。


なぜ・・そんなにかかるのか？
理由として　量が多い　キライなものである　お腹が空いてない　が考えられる。
対策として量を減らす　ムリに食べなくて良いと言う　食事前に菓子など食べさせない　等を試して見た。

　　　　　それでも・・・同じだった。

口の中に食べ物を入れ頬に貯めたまま　動きが止まる。
ひどい時は　そのまま寝ている。
かと　思うと　口の中のものを口先まで出してきたり・・。

　　　　　見ているほうは　気分が悪い。

ほら、ここに貯めちゃダメ。噛んで飲み込むの！と何度頬を指差したか。
もしもーし。そのまま寝ない！眠かったら早く終わらせようよ。と何度声をかけたか。
そういう汚い事はしない！行儀わるい。と何度注意したか。

AもBも「もう食べれないから残して良い？」「お腹いっぱい　これ多いよ　ごちそーさまー」
などくらいは　普通に言える。それについては怒った事などないし・・。
そりゃ・・あんまりだと「もう少しがんばれないの？」とは言ったけど。

　　　　　
継子も試行錯誤したことだろう・・
目の前の邪魔な物をどうなくすか
それが・・・ワザと落としたり、途中でトイレに捨てに行ったり、隠したり

トイレには流して貰うと詰まった時に困るので　確認していた。
でも　隠すのは　その日まで見つけられなかった。


　　　　我が家のダイニングテーブルはイスがベンチのようになっている。
　　　　木製なので　オシリが痛くないようにロングマットや小さめの座布団を
　　　　敷いてある。

ある日　掃除をしていて　敷物をめくると・・・
そこには・・いつぞやの　おかずやごはんが潰れていた。

取りあえず黙って片つけ　主人に話すが　なんだか今一な反応。
　　　嘘だとおもってるのか？？

今まで・・私が話す事は　まさかぁ・・　としか思ってない反応だった。
主人に実態を解って貰うには　証拠がいる。

そして　私は　次に見つけた時に　まずそれを　携帯の画像に撮った。
それを　主人に送りつけてやった。

　　　「なんじゃ？これ」　そうメールが来たのでありのままメールを返した。

それでも　人間ってやつは　自分の目で確認しないと納得しない所がある。

　　　たまたま　継子がまだ食べている時に帰ってきた主人に
　　　主人の目で確認させる事が出来た。

継子が食べた後　私がそれをなすり付けているわけでもなく
AやBがそうしてるわけでもないことをしっかり認識してもらわないと！

　　　継子が食べ終わったと　そこから居ない間に
　　　主人の目の前で　敷物をめくってみた。

そこには　お約束したかのように、さっきまで皿にのっていたおかずが！

　　　主人は継子にそれを　尋ねた。
（主人）　　　　　　　　　　　　　　　　　　（継子）
　　　これ・・何？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・。

　　　食べたんじゃないのか？　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・。

　　　黙ってちゃ　わからんだろ？　　　　　　　　　　　　・・・・・。（固まって動かない）

　　　お前のだよな？　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・。

　（私）
　　　初めてじゃないよね？　　　　　　　　　　　　　　　・・・・。（すでに　上の空）

　　　知ってたけど　言わなかった。　　　　　　　　　　　・・・・。（無表情）

　　　どうして　？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・。（手で遊び始める）

　（主人）
　　　聞こえないのか？　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・。（知らん顔）

　　　何とか言え！コレはなんだ？！　　　　　　　　　　　・・・わからない。

　　　お前じゃないのか？　　　　　　　　　　　　　　　　・・・Bがやった。

　　　とっくにいなかっただろ？　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・。

　　　お前以外に誰がいる？！　　　　　　　　　　　　　　・・・知らないひと。

　（私＆主人）
　　　　　(￣￣□￣￣) 　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・（表情変らず）

　（主人）
　　　いらないなら何故いわない？
　　　こんな事するなよ。　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・（あくびをする）

　（私）
　　　もう・・いいよ。やめよう。
　　　聞いてないし、他事考えてるよ。
　　　　　　　ね？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・うん。



　　　　　　　　　洗濯してもしても　汚れとニオイがとれないその敷物は
　　　　　　　　　当然　今宵捨てざるおえなくなりました。


主人の実家で　から揚げをむしゃむしゃ食べる　継子。
家で　から揚げが出てくると　のらりくらりして　あげくにから揚げキライと言う継子

　　　　　　　　　この戦いは　敷物を変えても続いて、
　　　　　　　　　とうとう　敷物をなくしてしまった。

主人の実家では素早く食べる継子。調子に乗って沢山食べる継子。
　　　そして　いきなり　吐く継子。

　　　　　　　　　なんとも　不可解な子供である。