miffyの酒とバラの日々

2007/03/31(土)02:07

イジワルな買い物日記

姫のお戯れ(9)

ずいぶん前、日本に転勤になってて、こちらへ戻ってくる頃。友達と横浜中華街へ飲茶ランチへ行った。帰りに、ちょっと時間があったので元町へウィンドウ・ショッピングへ。私は有名なハンドバッグ店、「K」と「K2」へ寄ってみた。というのは、その昔、横浜の外資系の会社に勤めていた時、営業のお兄さんが買ってくれた「K2」の定期入れの代わりが欲しかったから。とても気に入っていたけど、周りの皮が擦れて、見苦しくなったので同じものがあれば、と思ったの。 みんなで車でランチに行ったので、オシャレをしてなかった私たち。私はジーンズ、セーターにL.L. Beanのバーンジャケットを着ていた。お店に入って、定期入れを探そうとしたけど、たくさん「ヒマそう」な店員さんがいるのに、誰も寄ってこない。やっと目が合った、一番「新人ぽい」若い女性に私の定期入れを見せて、同じものを出してもらった。その時点でも、他の「ベテランぽい」店員さんたちは「なーんだ、定期入れひとつ、買うのねー。」という顔で知らん振り。 そこで、性格の悪い、イジワルな私。 「ね、あそこの高い棚にある、トートバッグ、見せてもらえる?この定期入れと同じ色合いで、マッチしてて素敵。」新人ぽい店員さん、一瞬、固まった。が、「うそでしょ?」という顔をしながら、取ってくれた。値段を見て、ニッコリ笑う私。「折角だから、ついでにコレもいただくわ。」とレジへ。レジへ行って、お財布(シャネル!)を出した時点で、周りのベテラン店員さん、慌てる、慌てる。 多分、このお店はお給料プラス売り上げの歩合制なんでしょうね。 そこで、イジワルな私は、さらに、「あ、そうだ、新しいバックパックも欲しかったんだ。ある?」と、駆け寄ってきたベテラン店員さんに5~6個、出してもらうも、「やっぱりやめる、今日はこのトートと定期入れだけにしておくわ。」と新人店員さんだけに歩合をあげて、お店を後にしたのでした。  それから、2年ぐらい経って、里帰りの時に、またそのお店に行った。その時は元町じゃなくて、地下鉄に乗って行く、あの新しいモール。(名前をド忘れした)母と私とで、姉にプレゼントしよう、とまた「K2」へ、夏物のバッグを見に。その時も、店員さんたちは知らん顔で、やっと近寄ってきたのは、「新卒の新人」と顔に書いてあるような若い男性の店員。姉は私よりもずっと背が高いので、「ちょっと感じを見たいから、貴方の肩に下げてくれる?」と彼の肩に下げるバッグの数、6個。他の店員さんたちは、ヒマそうに、「あんなにしたって、どうせヒヤカシで買わないわよ。」という冷ややかな目で私たちを見てた。 しばらく悩んで、「うん、これにするわ、ご親切にありがとう。それから・・・見てたら欲しくなったので、コレは私用に買うわね。」と2個、ご購入。新卒の男性店員さんは、とても嬉しそうだったが、周りの店員、慌てる、慌てる。 その時、私が持っていたバッグは、アメリカで発売されたばかりの軽量コーチ。皮が薄くて、裏にコーチ柄の布が張ってある。「軽いバックパックが欲しい」と言っていた私のことを覚えていて、こぶ平が偶然見つけて買ってきてくれたもので、今でも愛用してる。 でも、アメリカの新製品だから、その当時、まだ日本人は知らなかった。ふたを開けて、裏地が見えるまで、まずみんなコーチだと思わないデザイン。 レジへ行って、コーチのバッグから、またまたシャネルのお財布。みんなで新製品のカタログとか、あたふたと袋に入れてくれたけど、遅い、っつーの! きっと、私は「お金持ってません、見るだけです。」っていう顔をしてるのね。 あー、楽しかった。  

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