2007/04/04(水)00:42
取り憑かれた男
ここ2週間ばかり、こぶ平の様子がおかしい。ガレージにこもって、ガタガタと片付けたり、ペンキを塗り替えた二つのバスルームに新しい備品を取り付けたり、棚を吊ったり、「日曜大工」もどきのことをしたがる。 これは、大変、こぶ平らしくない。 彼はもともと、そういうことが「好き」ではあるが、「得意」ではない。不器用なのよね。洗車も、庭の手入れもしない。考えてみたら、引っ越してきた時に、引越し荷物が届く前に、と慌てて壁を塗ったのは私だった。彼に庭の植え込みの剪定を頼んだら、ヘッジ・トリマーで電源コードを切ってしまったので、頼むのをやめた。 それが、今では毎週末、「取り憑かれたように」あちこちに棚を吊り、プラスチックのケースに物を整理して入れて、ガラクタの山だったガレージはスッキリ。 うーむ・・・ この家の持ち主は、大変器用な旦那さんだったらしい。ガレージには日曜大工用のベンチがあり、工具を掛けるフックが壁一面にあった。その旦那さんが亡くなって、未亡人になった奥様は、なんと!そのご主人の弟さんと再婚したらしいが、そのご主人も亡くなり、この家を手放した。 ここへ引っ越してきた時、家族中が病気になった。 私以外はみんな「吐き下し」で私は腰から下が動かなくなるほど身体が重く、痛くなった。玄関ホールとガレージに男性の影が見えたので、「この家は私たちが買って住むことになったから、攻撃しても私たちは出て行きませんよ。貴方はご家族のところへ行ったらいいでしょう?でも、ここに居たいなら居てもいいから、私たちを苦しめるのはやめてください。」と説明してから、チラチラと影を見ることはあっても、害はなくなった。 やっぱりこぶ平、取り憑かれてるよね?でも、役に立つから、もう少しこのままにしておこう、っと。