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カテゴリ:詰将棋・フェアリー・作図
大道詰将棋の『金問題』です。この基本図も名作です。正解手順は ▲9六金 △8四玉 ▲8七香 △8六飛(下図)▲8五金 △同 飛 ▲同 香 △同 玉 ▲8六飛 △7五玉 ▲5六飛 △8四玉 ▲8九香 △8五角 ▲同 香 △同 玉 ▲8六馬 △8四玉 ▲5七角 △7五桂 ▲同 角 △同 歩 ▲5四飛 △7四合 ▲9六桂 迄25手詰 4手目の飛の中合がポイントというか詰将棋慣れしている人にとってはお馴染みの手です。これに対する8五金もまた常識の一手で以下は玉を逃がさないようにして、香を下段から打って合駒を稼ぎます。香も桂もいずれもすぐに詰みますが角合が最善の頑張りで以下5七角で角合が品切れになり収束、7五同歩と逃げ道を空けるのが延命策ですが5四飛で塞いで詰みです。 この上図に玉方5一香を配置するとどうなるでしょう?最後の5四飛が同香と取られてしまうので一見詰まない形にも見えますが、今度は角を4二角と打って5一の香を取りに行く手順が成立します。 大道詰将棋の創作はそんな感じで成り立ってしまいます。上の基本図はスッキリまとまった傑作ですが5一香の図はより読みの量が増え手数も延び難易度は上がりますが、それ程優れた詰将棋とは思えません。 そういった所も通常の詰将棋とは異質な感じがします。模倣が許されるというか、ちょっとした発見とか意外性とかによって入選の道が開けるというか、大した技術が要らないというか・・・・・・入選への近道のような気がしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.10 19:03:09
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