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2008.02.27
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「イオニゼーション」はそれまでの詰将棋とは一線を画す作品でした。実に理解する事が難しい代物です。詰将棋のルールは、攻方は最短手順で詰める、玉方は最長手順で逃げる、というものに基づいた間違いなく789手詰なのです。

本作をコンピューターに解かせれば、昨日まで書いてきた手順がそのまま解答として導き出される、としか言い様がありません。

コンピューターは1525手の「ミクロコスモス」を解いた数年後に943手の「メタ新世界」を解いた、とか。手数の長い短いではなく、コンピューターにとっては解き易いとか解き難いというのは何か別の原因があるようです。99.9%以上の確率であらゆる詰将棋が解ける筈なのですが、割と最近でも100手台の詰将棋が解かなかった、という事もあったようです。

・・・まあそんな事を言っていては話が進まないので、本作も解けるものとするよりないでしょう。

玉方としては出来るだけ手数を延ばす、だから最初に最も遠い6六に香を合しました。そして攻方も最短となるよう可能な限り無駄の無い手順で進めて行き、玉方は出来る限りの延命策として香を一つずつ右隣に移動させて行きました。1六まで香が移動してその香をはがして再度の合駒にはどうしても香を手放す必要がありました。歩合では駒余りの変化に入ってしまいます。そしてラストとなります。

この前代未聞の『駒位置変換』の機構に更に『馬鋸引き』を掛け合わせた事によって史上1位の『ミクロコスモス』が誕生したのでした。

どうも超長篇詰将棋の入門としては難しい題材だったような気がします。ただ、こういった長い手数のものというのは、大半が繰り返しの手順だったりします。短篇作品のように例えば15手詰ならその15手の密度というものは非常に高く一手一手が練り込まれたものである訳ですからだいぶ意味が違います。

長篇では全体の構想というものがあって、その中においての一手一手というものはゆったりしたものがあります。何となくでもそういった感じが伝わればいいなと思っています。





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Last updated  2008.02.27 00:51:57
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