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カテゴリ:その他
あまり多くを語るつもりはありませんが、一言二言をチクチクと……
最初に見た時は参加表明している棋士が少人数で、その中に森内九段や郷田王将がいて「これは凄い」と思ったのですが、結局は156人が参加して出ない方を紹介した方(4人)が一瞬で終わるという状態に。 谷川会長がソフトの実力は「プロ中位」と言いましたが、今となってはそんな事を言っていられないでしょう。しかし果たして棋士全員の意識はどうなっているのか。 棋士全員の連盟としての総意はどうなのか。またそれぞれ個人として棋士の認識はどうなっているのか。 山崎八段は「いい経験をした」と言っています。確かにそうなのでしょう。それで本人が納得し満足しているならそれはそれでいいのだとは思います。 ただ山崎八段は確かに強い棋士ですが、ソフトへの耐性という点ではかなり遅れている印象でした。準優勝の郷田王将にしてもソフトとはあまり縁が深い印象はありません。ただ個人的には郷田王将との2番勝負を見てみたかったです。 山崎八段の対応はあまりにも遅れていたように思います。 そしてこうした矢面に立つ事になった原因というは何でしょうか? 優勝したから? たまたま優勝してしまったから? いや、そもそも叡王戦にエントリーしたからでしょう。 ソフトとの対局する意思はあるか? との質問に対して散々言葉を濁していた某ベテラン棋士が何食わぬ顔で出場していた。 こういう事が不思議でしょうがないのです。 ソフトと戦う気のない人がどうして叡王戦に出るのか? 「俺が優勝して、ソフトを倒してやる!」 そんな気概のある人にしか出て欲しくはなかった、というのが個人的な見解です。 若手棋士に関しては、1局でも多く指すべきだと思うので選択の余地はないとは思いますが、多くのベテラン棋士には遠慮して欲しかったです。 ソフトに耐性があろうと、対策を練ろうと、それで勝てるというものではありませんが、少なくともそれなりにハッキリと考えを持っていて覚悟の出来ている人以外は出るべきではないと思うのです。 新棋戦なのだから、参加費を取る、という形にも出来ると思います。 結局は対局料欲しさ、目立ちたさが目的で出ている人が大多数というように見えます。 そうした長年染み付いた将棋界の体質が醜く、見苦しく見えてしまいます。 人間が、プロがコンピューターに挑戦する立場、それが全体の総意ならそれでいいとは思いますが、出場する棋士にはこの棋戦の意味をよく考えてもらいたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.21 15:14:44
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