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将棋・将棋界基礎知識・雑学・資料

2015.12.12
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 チャトランガの四人制起源説を増川宏一さんが訂正されていましたね……二人制起源説が正しかったそうです。

 僕も以前に氏の本をそのまま鵜呑みにして四人だった事が当たり前の事実であるように書いていると思います。
(ツイッターの方でも訂正しておかなくては……)

 歴史というのは新しい研究・発見によって覆るものだという事を当時の僕は分かっていなかったのでした。

 すでにハッキリと分かっているものだと思い込んでいました。つくづく己の未熟さを感じています。






Last updated  2015.12.12 12:39:09
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2013.09.03
 何週間か前の話ですが、支部長宅で元県名人が週刊将棋を見ながら色々とつぶやいていました。独り言半分、周りに聞かせるのが半分といった感じの喋り方でした。

 対局規定改正特集の記事を見ながらの事でした。持将棋の事やら遅刻に関する事やらを言った後で、連続王手の千日手に関する所で僕に向かって話しかけてきました。

 何でも、連続王手の千日手に関しては、現在の同一局面4回で千日手が成立する規定に変更される以前の同一手順3回のルールがそのまま残っていたのだそうです。それが今回の改正によって統一されて王手の場合も同一局面になるのだ、とか。

ginsennniti.gif

 通常の千日手の場合は例えば上図のような局面で、銀を上から打ったり下から打ったり成ったり成らなかったり、色々と手順を尽くして繰り返しにならないように工夫する事が出来ます。それでも長いサイクルで同一手順が成立する……んでしたか? ハッキリとした事は知らないのですが、それでもそれを実戦の中で解析するのも大変だしとんでもなく手数が延びる可能性もあります。

 現行の同一局面のルールが明快でしょう。(もしくは同一手順も併用する、という手もあるのかも?)

 それに対して、王手の場合に関しては同一局面が適用されずにずっと手順の方だった、と言うのです。

 僕はその時ある詰将棋を解くのに意識の大半がそっちに行っていて、元県名人の言葉を話し半分に聞いて生返事をしていました……

 後日自分の目で週刊将棋を確かめると、どう見てもそんな事は書いてない、ようにしか見えないのですが……どちらも同一局面ではあったけど、今回の改正では王手の方を千日手の項目には入れずに反則の扱いに変えた、という話だと思うのですが。僕の解釈はそうなんですが、どこか間違っているのでしょうか……?

 更に後日に当人にその事を言ったら、いや王手の千日手に関しては何十年もノータッチだった、と譲りません。
 まあ別にムキになって主張した所で得をするとも思えませんし、今回の改正では間違いなくどちらも局面の方になったのだから、まあ別にいいのでしょう。

 元県名人にとってはその(勘違いした?)予備知識があったが故に、その思考に陥ったのでしょうか? しかしその(勘違いしていた?)事によって、面白い展開となりました。


 今迄は王手の千日手に関しては、同一手順のままにしていても特に問題が生じた事がなかったのだろう。しかし本当にそれによって不都合が生じる局面というのは無いものなのか? という趣旨の質問を僕に対してしてきたのですが、僕は詰将棋の方に神経が行っていて、その問いに対してはどうも頭が働かず、県名人が盤を出して考えているのをチラッとは見ても、

「いや……どうなんでしょう。あるかも知れないし、なかなか無いのかも……」
「そういう事は、詰パラのサイトででも質問してみたらどうですか?」
「そういう風に、局面を作るという感覚は、詰将棋に通じる事ですよ」
 という感じで、人に丸投げをするような、自分では考えようとしないようないい加減な返事ばかりをしていました。

outesennnititegennrizu.gif

 何十分も考えていて、そのうち元県名人が上のような図を示しました。
「そうだ。詰将棋なら持駒は残り駒全部だけど、実戦だったら限定されている場合もある」
 上図なら、5一飛や6一飛と打って飛合いの1手に同飛成もしくは不成として同玉となり、そしてまた左右から飛打ちが生じ……という無限に近いサイクルが生まれます。

 しかしこれは実戦では現われそうにないという事で、更に6一香のような壁がない方が更に遠くから飛を打てるという事で、下のような図になりました。

outesennnitikuma.gif

 ここら辺でようやく僕は、考えていた詰将棋の方を諦め、こちらの方に頭を働かせる気になったのでした。

 そして元県名人の作図に関心したのでした。

「いや、こういうのがまさに詰将棋なんですよ」
「詰将棋は残り駒全部、というのは解くだけの人の感覚であって、むしろいくらでも限定させる。例えば香合いを消したければ香を4枚配置してしまう、とか」
飛・角・金・桂と銀・香・歩の違いの話の時なんかも、近代将棋でその作図を募集したら、有名な詰将棋作家が何人も投稿してきたんですよ。だから詰将棋作家っていうのは、決して詰将棋だけしか作らないのではなくて、こういう事を考えるのが好きな人達なんですよ」

 こういう作図をする所を見て、元県名人も結構その素質があるんじゃないのか、暗に詰将棋創作を勧めるようなつもりでそう言いました。

 こういう感覚が無意識に働いていたからこそ、先の生返事の中でも詰パラがどうとか言っていた訳です。

 それから、王手の千日手的な材料としては『馬ノコ』があるな、と思いました。

P.S.同一局面4回のルールを「かえって分かり辛い」と感じている人もいるようですが、基本的には同一手順3回と変わらない、と考えるといいと思います。3回繰り返せば局面としては4回現われる、ただそれだけの事です。






Last updated  2013.09.03 23:12:21
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2010.07.26
例の某質問箱にあった質問ですが、その質問に答える事自体は簡単でしたが、完璧に答えようとするとちょっと分からない事がありました・・・

答えが分からないままでしたが、さっき見るとその質問は既に消えていました。なのでこっちのネタにさせてもらいます。

質問そのものは「番勝負では先後は交互に指すものだ」という事を答えれば良かったのですが、そこから派生した疑問で「持将棋があった場合はどうなるのか?」というのが実はよく分からないのです。

連盟のHPを見れば「タイトル戦番勝負、竜王戦挑決などの決勝番勝負で千日手が生じた場合、先後に関しては指し直し局が決着した時に完結します。」と書かれています。

例えば第1局Aが先手で千日手が成立した場合、指し直し局は先後入れ替えでBが先手で指す。あくまでそこで完結して、第2局は予定通りBの先手で指す・・・

以前は確か、指し直し局が先後入れ替わりだから、と第2局はAの先手となっていたと思います。しかし指し直し局は持時間を消費した後の特殊な将棋で本来の順番にすべきだと見直されて、2005年4月以降の全ての棋戦に新規定が適応されたようです。

しかし持将棋については書かれていません・・・

仮に第1局で持将棋が成立したら、その1局は指し切ったものと見なして、0勝0敗で第2局を迎えるのだと思います。当然第1局の先手がAなら第2局はBが先手となるでしょう。

7番勝負だとして、フルセットまで行った場合、最終局は第8局になります。本来なら最終局は振駒でしょうが、8局目なのでここまではAが4回、Bが3回先手です。振駒をしない方が公平であるような気がします。

この場合は振駒はしないのか?第7局の時点で振駒なのか?・・・それも変ですね。第8局で再び持将棋ならば第9局で振駒というのが自然な気がします。

単純な疑問なのですがよく分かりません・・・・・・






Last updated  2010.07.26 19:12:08
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2009.11.29
ginkingin

だいぶ昔に教わった遊びですが・・・上のような図で3×4(歩の段数は適当)の範囲からはみ出さずに金銀を下に移動させていくパズルです。名前は知りません。

上の図を元に棋譜で示すと、5五銀右(左からでもいい) 4四金 と動かして、真ん中の図の右上の形になります。以下 5四銀 5五銀 6四歩(右下) 6五銀 5四金 4四銀(左上)5五金 5四銀 6五金(左下)

ginkingin2

5五銀 4四歩(下図の右上)4五銀 5四銀直(右下)となります。ここで一段だけの移動なら、5五金 6五銀と整形して終了ですが、続けて段を下げていくなら 5五歩と突きます。

以下、 5六銀 4五銀引 5四歩(左上)となってこの後は同様に動かしていき最終的には左下の形に持って行きます。 

ginkingin3

ただこれだけの事で、自力で考えると最初は悩みますが分かってしまえば後は指の運動という感じです。

こうした遊びはまさに盤駒を直接触っている中から生まれるもので、ネットでしか指していないという人はこうした物に触れる事はないような気がします。






Last updated  2009.11.29 22:00:51
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2009.11.28
大橋流と伊藤流では、大橋流で並べる方が多いような気がします。また、どちらでもなく適当に並べる人も多いようです。プロでも変則的に並べたりする人は結構いるようです。

hikakuirekawari

さて上の図ですが、一見昨日にも貼った初期配置のように見えますが、実は先手の飛か角が左右逆になっています。

この状態にするには最短で22手だったと思います(ひょっとしてもっと早い手順があるのかも・・・?)。下のは手順の一例です。


▲7八銀 ▲7九角 ▲6八角 ▲5八玉 ▲5九角 ▲4八角
▲3八銀 ▲3九角 ▲7九金 ▲6九銀 ▲6八銀 ▲6九金
▲7九銀 ▲5九金右 ▲4九銀 ▲4八銀 ▲3八飛   ▲2八角
▲3九銀 ▲4九金 ▲5九玉 ▲8八飛


いつぞやのコンピューター選手権に出場した或るソフトは歩を動かさずに角を移動させて8八銀・7八金の形にしてひたすら待機するという作戦をとっていたそうですが・・・






Last updated  2009.11.28 07:09:12
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2009.11.27
narabekata

今更ながらですが、将棋の駒の並べ方です。上の図はいわずもがなの将棋の初期配置ですね。

下図が並べる順番です。

oohasiryuu.itouryuu

下(先手)の方が大橋流で上(後手)の方が伊藤流です。

単純な事なのですが、下の図を作るのにはそこそこ労力が要ったのでそれなりにやりがいがありました。






Last updated  2009.11.27 18:21:45
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2009.07.15
ネタ不足で、とりあえず思いついたものを・・・

日本将棋連盟の歴代会長です。1947年に始まって初代会長が木村義雄14世名人でこれまでに14人が会長に就いています。どうも資料としてはボリュームがイマイチですが・・・・・・


1947年 木村義雄
1948年 渡辺東一
1953年 坂口允彦
1955年 萩原淳
1957年 加藤治郎
1961年 原田泰夫
1967年 坂口允彦
1969年 丸田祐三
1973年 加藤治郎
1974年 塚田正夫
1977年 大山康晴
1989年 二上達也
2003年 中原誠
2005年 米長邦雄


二上会長の14年が最長のようです。次いでその前任の大山会長の12年。現米長会長は3期目に入っていますが。






Last updated  2009.07.15 18:54:04
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2009.06.22
前回の文を書いていて気付いたのが「そうか、妄想の話をどんどん書いていけばネタになるのか」という事でした。中身は何でもいいから・・・とは言ってもその妄想自体もない時は全くないのかも知れませんが。

真面目に2枚落ちの下手でどう勝つか・・・考え出すとそれはそれで結構悩んだりします(?)。

何をやっても勝てる筈です。4筋の位を取っての二歩突っ切りや銀多伝は勿論、矢倉だろうと(雁木でも)三間や四間飛車でも中飛車でも、本当に何でもいいでしょう。

4五歩の時に最大の問題は上手の5五歩止めでしょうか?しかしこれも落ち着いて対処すればかえって上手の銀が負担になる・・・筈だと思うのですが、あまり経験がないです。何局も指す場合は絶対に5五歩止めは出てくるでしょう。ここを完璧にしておけば10連勝だろうと100連勝だろうと出来る筈ですが・・・(?)。

上手の初手はほぼ9割が6二銀です。5二金右、という上手も見た事がありますが、金を上がったからと言って大した違いはないでしょう。

「下手は同じ初手を二度と指さない、という事にしましょうか?」などというハンディを勝手に考えたりしました。この条件で5局なら大した事はないような気がしますが、10局だと・・・?

4五歩の形には2回だけ出来ます。6二銀の出だしなら4六歩からでも位を取れます。5二金だったら4六歩には4四歩という手が生じますが。

あとは中飛車なら5六歩でも5八飛でも大差はないし、四間飛車なら6六歩でも6八飛でも。三間飛車は7八飛に限定されますね。矢倉なら6八銀・7八金・5八金右・2六歩など何でもいいです。

頭の中で手順を考えていると時々「いかに悪あがきの手があるか」「いかにこけおどしをしてくるか・・・」などというちょっとふざけたような言葉が浮かんできたりします。研究の段階では上手も自分なので、何だかこっち(下手)が上手のような気分になったり、妙な心理状態と言えるかも知れません。

「100%勝たなければいけない・・・」という気持ちからか、変な膠着状態になったりだとか、どうも2枚落ちで完璧に勝つ事を考えていると将棋が弱くなりそうな気がしてきました(?)。






Last updated  2009.08.27 18:30:57
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2009.06.21
プロになるには新進養成機関奨励会(通称、奨励会)に入会しなければいけないのは将棋ファンなら誰でも知っている事です。奨励会は6級から三段まで(7級もあるけど・・・)で四段からが一人前のプロです。

プロ6級はアマチュアでは大体三・四段だとか、四・五段くらいだとか言われます。

すっかり慣れっこになっていましたが、よくよく考えると「なんでこんなややこしい言い方をしているのか?」という疑問が湧いてきました。

これは一般の将棋を知らない人には非常に説明が難しいのです。6級と四段だと2枚落ちの差はゆうにあるでしょう。しかしプロ四段が奨励会6級に2枚落ちで勝てるか・・・?これはそのままアマ四段がプロ四段に2枚落ちで負けるという事も意味しますが、実際はどうか?

部分的な力としてはそのくらい違う所もあるかも知れませんが、実際に2枚も落とされて指されれば、下手が序盤からやりたい放題好き放題にやって、しっちゃかめっちゃかになって将棋にならないような気がします。(持時間にもよるでしょうが)

僕は四段は持っていませんが、2枚落ちでは羽生さんにでも勝つつもりでいます・・・がこれは勘違いしているだけかも知れません。何度か書いていますが将棋ファンには自分も含めて勘違い野郎が非常に多いものだと思っています。

10回やれば勝ち越すとは思っていますが、10連勝出来るかどうか・・・書いていてどうも自信が揺らいできたような・・・。飛香落ちはまず負けます(というか2枚の次が飛香というのは差が大き過ぎると前々から思っているのですが・・・)。力とか感覚では2枚以上違うとは思いますが、2枚落ちの将棋というのは上手が駒組みにかなりの制約を受けて下手が何でも好きなように出来る、ちょっとのミスでは負けにならないとんでもなく大きなハンディだと思っているのですが・・・・・・

(これを連盟の人が読んでいて、僕と羽生さんの2枚落ちを企画してくれないでしょうか?負ければ死ぬ・・・というのは困るが、1千万円を賭けてもいい・・・などと変な妄想が膨らんでいきます)

・・・駒落ちの手合いについてはひとまず置いておいて(正直な話、アマチュア間での手合いもイマイチ分からなかったりします)、アマ6級とアマ四段との違いとプロ6級とプロ四段との違いではその意味が違うのは間違いありません。

プロ四段以上になると年功的な上がり方もあるので尚更訳が分からない部分がありますが・・・とにかくアマ○段、プロ○段という呼び方がえらく不自然なもののように思えてきました。

アマに段位が必要なのは免状申請料の問題があるのでしょう。級位に対して何万円もお金を払うのは流石に馬鹿馬鹿しいというか、誰も欲しがらないというか。やはり黒帯的なイメージとして段位は欲しいという感じです。

プロの段位はそれはそれで江戸時代からの伝統があります。大山15世名人の時代なんかだと弟子入りして勉強して、師匠がデビューを許せば初段を与えるというものでした。それがプロ入りを目指す少年の数が増えてきて、養成機関に放り込んで競争させるようになってそれで6級からスタート、という具合になったのでしょう・・・と詳しく知りもしないのに勝手に想像で書いています。

6級から5級に上がるには6連勝や9勝3敗などの成績を上げる事が必要で、それだけの勝率を上げられれば確かに同じ級の者よりは強くなっている、という事で同様に1級1級上がっていく訳で、三段になるには9段階上がる事になります(昇段は8連勝、12勝4敗など)。だけど9級(段)違うか、というとそうではない、という事です。

もっと肌理の細かな違いがあるのでしょう。級ではなく研修会のようなD2、D1、C2・・・と言った表記なら、またイメージが変わるのではないでしょうか?まあ変えたからと言って、だからどうなるのか?と言われてもよく分からないものがありますが・・・

とにかく免状申請料という『不純物』がこの変わった状況を生み出しているような気がします。






Last updated  2009.06.21 02:34:37
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2009.05.31
最大級におかしなシリーズ(?)のスタートです。形の上ではハチワンの台詞のみの方がよっぽどヘンテコな代物ですが、あれは誰にも迷惑をかけないと思って書いています。

今度のは本の丸写しで、どこかからクレームが来たら止めます。

「升田幸三自伝 名人に香車を引いた男」

僕が10回以上も読み返した本です。複数の出版社から出ているようですが、朝日文庫の方です。カテゴリとしては『書籍』の方が適しているのか・・・?とも思いましたが、記事の数の少ない『資料』の方にしました。

当分ネタに困らなくなりますが・・・クレームが来ない事を祈ります。(自粛するかも知れませんが)(横棒の線は-を使ってます。文中は線が2升分がつながっているんですが・・・もっといい物があるような・・・?)



 わが最大の腕白事件

 私が引退を決意したのは、五十四年四月末の連休の前、いわゆるゴールデンウイークに入る直前のことです。
 若いころから十二指腸潰瘍という持病がある上に、数年前から肺結核、糖尿病と、いろんな病気に攻め立てられましてね。ここ何年かは休場、休場の繰り返しでした。こんな状態を続けていては、仲間内にも迷惑だし、升田を応援してくれるファンの皆さんにも申し訳ない。将棋を指すのか指さんのか、自分の責任でけじめをつけなくちゃならん。そう考えておるうち、病気のほうもいくぶん落ちついてきたようなので、
「軽い将棋を何番か指してみたい。できれば対局は椅子でやらせてほしい」
 昨年(五十三年)の暮れ、こう連盟に申し出ておいたんです。連盟とは、正式には社団法人・日本将棋連盟。われわれ将棋指しが集まった団体で、プロ棋士である会員が互選で理事を選出し、十人ほどの理事が運営にあたる。内容はともかく、形の上では日本将棋界の総本山です。「対局は椅子で」と注文したのは、経験者はおわかりだろうが、糖尿病というのは、長時間すわっていると手足がしびれ、感覚がマヒしてくるんですね。その点、椅子ならだいぶたいぶ違います。
 私の申し入れに、理事会はハイと返事したまま、なぜか、なかなか対局の機会をつくってくれませんでした。そして年が明け、三月も半ばを過ぎてから、
「連盟の機関誌『将棋世界』で若手との三連戦を企画したから、四月になったらそれを指せ。持ち時間は三時間ずつ。ただし椅子での対局は認められない」
 という。椅子で指すのは前例がないし、相手も迷惑するというんでしょう。碁のほうでは、関西棋院なんか十年も前から椅子対局をやっておる。呉清源さんが交通事故で足をケガしたときは、特別な設備をつくり、呉さんが腰かけ、相手は正座という対局もあった。その気になればできんことはないと思うんだが、いかんというなら仕方ない。しかし、四月に指せといわれたのには参りました。時期が悪すぎるんですよ。
 学校なんかとおなじで、将棋界も四月が年度変わりなんです。昇段を決める順位戦が各暮らすいっせいに始まり、ほかの棋戦も新年度のスタートを切るものが多い。したがって何番か指した結果、私が今後するかを判断するのに、時間のゆとりが全然ない。出ると一言いったら、たちまち各棋戦の対局がめじろ押しです。とりようによれば、この時期に升田に試運転させ、出場か引退か、いやおうなしに決断を迫るたくらみ--とカンぐることもできる。連盟の理事には、知恵者が揃ってますからね。
 それはともかく、前途がどうなるか、私はかなりはっきり予測しておりました。もう再起はむずかしい、引退せざるを得まい、と。ではなぜ指してみたかといえば、休場のあげくズルズルと引退では、升田に声援し、升田の将棋をもう一度見たいと期待している人たちに失礼じゃないか。そう考えたからなんです。いっぺn土俵に上がり、稽古相撲を取ってみて、それでダメだというのなら、ファンも納得してくれるんじゃないか。
 指してみた結果、はたして予測は的中です。いや、予想していた以上に疲れがひどいんです。若い人と二番指したんですが、終わったあと、口をきくのもおっくうなくらい。観戦者もあり、その場は肩ヒジ張ってつくろったけれども、そのつらさといったら表現のしようもない。たった三時間の将棋でこれですから、各六時間、終局が深夜に及ぶ公式戦では、命がいくらあっても足りません。新聞社との契約で、公式戦はあれに出てこれに出ない、という自由は認められない規則になっておる。A級順位戦だけで十局、他の各棋戦を一勝一敗の勝率五割としても、年間三十局は指さなくちゃならん。でたらめやって、ベタ負けでいいんなら指せますよ。でもそれじゃあプロじゃない、対局料泥棒です。本気で指したら、確実に死んでしまう。「こりゃいかん。潮時がきたな」と腹をくくりました。






Last updated  2009.05.31 16:49:00
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