2005/09/17(土)13:25
★シリーズ南極★(その27)
今日の話題は、「南極の生鮮品」です。
(過去の日記より)
昭和基地に持ち込む食料の中で生鮮品は、保存期間を延ばす努力を
しても限界があります。越冬報告書を見てみると努力の結果がかいま
みられます。観測隊は、11月に東京港を出港して途中オーストラリ
アの西海岸で最後の食料補給を行って12月上旬ごろ昭和基地に到着
します。どの程度、どの食料品が持つのか越冬報告には書いてありま
すので紹介しましょう。
きゅうり、セロリ、西瓜、メロン、ピーマン、さつまいもは、昭和
基地上陸までに腐ってしまって基地に搬入されることがなかった生鮮
品と報告書には記してあります。西瓜はどこかの時点で食べたと思う
のですが、さつまいもにはお目にかかったことはありませんでした。
バナナは、船上で傷んできたので皮をむいて冷凍保存にしたとなって
います。
グレープフルーツ、キューイフルーツ、レモンは、3月下旬、オレ
ンジは、4月上旬とあります。果物はこの時点でリタイアです。しか
し、良いものだけ選別して冷凍にした様です。そういえば越冬中に食
べていた覚えがあります。
5月上旬、しょうが(以降冷凍保存)、にんにく(皮を向いて醤油
づけ)、6月下旬、キャベツは、腐ったところは皮むきをし石灰をつ
けて保存していました。8月頃に牛乳、人参、生卵の順にダウン。牛
乳は分離してしまいました。
成績の良いのは、リンゴ(10月中旬)、玉ねぎ、馬鈴薯は、なん
と1年後の12月上旬までもっています。実はこれには、一工夫をし
ています。10度の室内に玉ねぎは重ならない様にし、馬鈴薯は3月
頃に芽を摘んで保存しています。
何となく、長持ちしているものって栄養価が高そうな気がしますね
。
●この日記を読んでいただいて、少しでも「いやし」の空間として安
らいでいただければ幸いです。
■「こんな事が聞きたい」と言うことがありましたらどしどし日記や
掲示板などにカキコして下さい!
PEN