フールス紙
ここ1年ほど前から、それほど多くはないのですがトモエリバーではなくフールス紙で手帳を作れませんかとお問い合わせがあります。この紙はご覧のように大きな「K」マークとその上下に「ORIGINAL」「SUPER FINE」の透かしが入っていて、万年筆で書くと独特のタッチがあります。ツバメノートでおなじみの紙ですね。4年前に試作用で買ったクリーム色のフールス紙1梱包の在庫があったので何冊かお作りました(もう無くなりました)が、今頃何故と不思議に思いネットで調べてみると、丸善が出していたフールス紙を使用した手帳、「ダックノート」が廃盤になったらしい、というのを知りました。私も以前は何度か手に入れて使っていましたが、太字の万年筆を好んで使うようになってから(特にペリカンのM1000の3Bや149のBB)は、裏抜けが激しくてやめてしまいました。丸善のダックノートが廃版と言う事は、フールス紙を使った手頃な手帳はもうこの世には存在していないのかも知れません。となると、もしかしたら、今までダックノートを愛用されていた方々が私の手帳の存在を知り、お問い合わせ頂いたのかも知れません。確かに、フールス紙独特の目に優しいクリーム色に、ブルーインクのコントラストはきれいでした。