「文壇アイドル論」斉藤美奈子 2002年 岩波書店出版斉藤美奈子の得意とする軽快かつ本質を見抜いた鋭い論考が見もの。 内容は1980年代を中心にのし上がってきた売れっ子作家、ライターがどのようにして「売れっ子」(まあ、アイドルの別名です)になったかと言うもの。 章分けも細かくされていて、論考の展開がスピーディーなのですらすら読める。でも言ってることは新鮮。釈注も含めてちゃんと読んでいけばかなり頭が刺激されるはず。でも論調が軽快で分かりやすく書いてあるので、うわべだけをなぞるように軽く読もうと思えばそれも可能。 |