ペンタブログ(気が向けば更新)

2015/05/16(土)15:47

走る人達

その他(208)

バイクを買って、走るようになって約3年経った。バイクを運転していると、車を運転しているよりは、ロードバイク(自転車)やランニングしている人をより身近に感じる気がする。車という密閉された空間と身体をむき出しに乗っているのとの違いだろうか。そして、確実に言えることは、ロードバイクは徐々に、ランニングをしている人は急激に増えているという気がする。 バイクで走りながらそういう人達を見ると、何とも言えない気分になる。焦りというか何というか。 僕はスポーツ(といっても大学のテニスサークルだが)をしていたので、大学を卒業して会社に入ってからも、会社提携のスポーツクラブのランニングマシンで30分程度は走ったりしていた。多分、運動するのが好きだったのだと思う。 スポーツをしなくなったのは、やはり結婚した相方の影響が大きい。会社のテニスクラブから次第に足が遠のいていった気がする。会社の仕事も次第に重荷になってきたりしていた。そして、相方が僕が浮気をしているとの妄想を抱いてパワハラされ、仕事はますます窮地に陥り、抑うつとなって人生が変わった。それからというもの、海の底に沈んだまま今に至っても浮上する気配はない。 うつ状態となると、どうしても伏せがちになるから体力がどうしても衰える。最低限、ウォーキングをして体力を維持するのが関の山だ。ランニングなんてことは難しい。躁うつ病が軽躁気味になってきて、大学のサークルの友達を誘ってテニスをしたが、友達のようには球に追いつけない自分の体力の無さに愕然とした。それからもうテニスをすることは諦めた。 マウンテンバイクを持っていたので、サイクリングロードを走ったりもしたが、走るスピードは20km/h程度。マウンテンバイクを売って、クロスバイクにしてみたが、それ程変わりはなく、サイクリングロードを走っていても、ロードバイクの人達にスイスイと抜かれていく。バイクを買ってからは、ほぼクロスバイクにも乗らなくなった。この間、久しぶりにしっかりカバーをかけていてもうっすらと埃をかぶっているクロスバイクに乗ってみたが、10分と漕ぎ続けられない程体力はへたった。もう年齢は45歳、しかも躁うつ病を抱えて気力体力を消耗させながらなんとか会社勤めをしている。体力をつけるのは難しかろう。だいいち、軽うつ状態なので、そんなトレーニングをしようなんて気力は湧かない。 結婚をせず、責任とプレッシャーが大きい仕事を乗り切って、休日には気持ちを切り替えるために30万はするロードバイクで専用のウェアに身を包み、サイクリングロードをさっそうと走る45歳の中年男。そんな人生の方が今の僕の人生より100万倍良かろう。

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