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PePePewのひとり言・・・

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December 9, 2005
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カテゴリ:イギリスつれづれ

ある日のロンドン。私は、友達に誘われシティにお出かけすることになった。あの、うわさのリッチ(リチャードね)が来るんだって、今日は。ポイント高いと評判の彼、しかもかなりの男前だとか。(10年ぶりに聞いた、このことば・・・今、イケメンっていうの?)しかも、とても気が利いていて
 

          ♪ ス  ト  レ  ー  ト  ♪

              
                        ↑ いわゆる、異性がお好きな男性ってこと


これは聞き捨てなりません。ロンドンでは、ストレートでいい男は希少価値なのだ。しかも、どこぞのボンボンらしい。「家がリッチだから、リッチっていうのかな」なんて、本当につまらないことを考えてみたりする。

そうかーそんなにカッコいいのか。
あ、もしかしたら、この私の東洋の魅力のとりこになっちゃったらどうしよう・・・
あら、ちょっと初対面でいきなり誘われちゃったら、どうしよう・・・
電話かかってきたら、どうやって驚こうかなー・・・
彼の両親には、どうやって紹介されるようかなー・・・
あ、家の中、片付けといたほうがいいわ・・・・・(?)

なんてことが、延々と頭の中を駆け巡る。


あっという間に、出かける時間。化粧を確認し、念入りに髪の毛を整え、スプレーでセットアップ。完璧を期そう。洋服はもちろんイッチョウラ。そしてさりげなく、ブラウスの胸元の開き具合なんてものもチェック☆(ウフフ)

そして、お気に入りのロング・コートに袖を通し、香水をふりかけ準備完了。うーん、なかなか。初対面の印象は大事だからね。もちろん、鏡に向かってちょっと微笑みの練習をすることも忘れない。笑ったときの角度や、しぐさも重要ポイント。そして、いかに華麗に自己紹介を演出できるか、練習してみる。「ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ・・・」 

外にでた。不穏な空気、すぐそこに手が届きそうな空の色。相変わらず灰色だ。うっさぶっ
いつものように、地下鉄の駅に向かう・・・そして、いつものようにぼーっとしたまま、目的駅につき、地上に出て歩き始めた・・・・そのとき!

なんと、いきなりヒョウが「バラバラ」!!! 「痛いっ痛いっ!
はっ、と我に返る。とにかく大きい。節分の豆の代わりのM&Mチョコレート粒を、頭上30センチから、思いっきり投げられたような痛さ・・・バラバラバラ・・・・
 
           痛いっ、痛いっ、痛いっ


それにしても、本当にイギリスのヒョウは大きい。当たり所が悪いと、後で大変なことになる。傘なんかさしてたって、使い物にならない。しかも、いきなりである。ひぇぇぇぇぇぇ・・・・

命からがら屋根付きバス停に駆け込んで、なんとかやり過ごした私。でも、急がねば・・・まだ多少小雨降りしきる中、走りに走って、なんとか指定のパブに到着!

友人アンの顔が見える・・・ホッと一息。「ちょっとぉー・・・」なんて話し始めたとたん


            ぶわっはっはっはっはっはー



と、アンったら、大笑いし始めた。何?まさに、今までこらえていたものを一気に吐き出すかのように、笑い転げる。何?何?何?
・・・・ぶわっはっはっはっは・・・・・笑いの止まらない彼女は、私の問いかけに答えられない。

ようやく、きょとん顔の私は女子トイレに連れ込まれた。そして私の見たものは・・・・

汗と雨でドロドロになったピグモン 私の顔・・・



         眉 毛 が 1 つ 、 な い !!!



とにかく、必死で走ってきたもんで全く気がつかなかったのだが、ヒョウをやり過ごした後、小雨の中で走ってきたとき、どうも袖で顔をぬぐったみたい。それで、右の眉毛が薄くしまったようなのだ。しかも、かなり薄くてほとんど見えない。(注・私の眉毛は毎日微妙に変わります。色も濃さも。おわかり~?)加えて、せっかくの髪の毛がヒョウでやられて台無し。まったく、80年代のパンク・ロック・バンドもまっつぁお!円谷プロもびっくり!?

           そんなー!私のリッチが待っているーーーーー!!!

でもそんなことで、負けはしない。柱の影からチラ~リ・・・「どれ、どれ」

ふ~ん・・・・

見た目は、そうだなー「ギリシャ系×ブリティッシュ」って感じ。ダークブラウンの長めの髪に、ブルーの瞳が女心をくすぐるわ・・・・そして、繊細そうな、そして少年のような、はにかんだような笑顔。細い線・・・おいしそー かわいー!

アンと思案を重ねた結果、仕方がないので、左の眉毛も薄くして調節。まるで「マロさま」(← お公家様は、眉毛なかったもんねー?)になった私は、なんとか自己紹介にこぎつける(自分の顔は自分で見れないもん。これが東洋の美しさよ!)・・・・・その瞬間!私の目に、彼のあるものが飛び込んできた。それは・・・

    
       む  ☆  ○  ☆  げ  



きゃー!む○げがシャツの胸元からはみだしてるーーーー!!!

いくら「少年」のような笑顔を振りまいても、その「胸元はみだしむ○げ」が私をパニックに陥れた。ちょっと、それだけは勘弁して・・・・

それ以来、私の眉毛は「絶対」ウォーター・プルーフだ。(水で洗ってもおちないヤツ)
何が起きても動じないように、ってこと。
でも、人生、準備していると何もおきないものだ。なんて理不尽な。


もし、ロンドンに行かれる際には、ヒョウにご注意ください。
後で、何が起こるかわかりませんから・・・










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Last updated  January 25, 2006 07:07:10 AM
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