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カテゴリ:Pepe Pew な私
今日、荷物を送ろうと適当な箱を探していて、偶然見つけた想い出のCD。リサ・スタンスフィールド(Lisa Stansfield )の Real Love 。こんなところにあったんだ・・・・ リサ・スタンスフィールドとは、イギリスのソウル・シンガー。1990年はじめから、イギリスはもとよりヨーロッパ、そしてアメリカのヒット・チャートにも上った歌手だ。残念ながら、現在のアメリカでは、売れたアルバム以外、見つけることは難しい。つまり、私が持っている「イギリス版」は、結構貴重ってことになる。 思い起こせば、しょっちゅう駅前のパブに出没していた、私と親友ニン。お酒の注文は夜11時までだから、それまでにジン・トニックを頼む。テレビのフットボール中継に向かって叫ぶ人々・・・・・うるさくてニンの声が聞こえないくらいだったけど、楽しかった。 週末になれば、パブにはライブ・バンドが入る。ニンと2人、あんまりステージに近くない席を陣取って、食事をほおばる。後のロンドンのパブでは、タイ料理が「お約束」となり、それも結構安くておいしかったなぁ。そして2人で語りながら、なんとなく夜が更けた。そんな私たちのテーブルは、シルク・カット(イギリスのタバコ)の特等席だったっけ。 それでも、週に一度はニンから夕食のお誘いがあった。メニューは決まって「コカ・コーラ・チキン」。料理が不得手の彼女にとっては、好都合な「おいしいもの」。その名の通り、コカ・コーラでチキンを煮込むだけ。時間がかかる分、私たちのおしゃべりは続く。そして、BGMはいつものロンドン・マジック・・・・そして、流れるのはリサのソウル。 あの頃の私・・・いつものように地下鉄駅に向かい、いつものようにエレベーターで地下へ降りる。そして、いつものキングス・クロスの駅で線を乗り換え、いつものムアゲートで降りる。 そして、いつものように、ほんの徒歩1分という距離の途中に、通りに面したM&S(マークス・アンド・スペンサー)に立ち寄って、いつものシュリンプ・カックテール・サンドイッチとヨーグルト。そして、いつものように37歩ほど後戻り。そのガラス張りのビルごとが、私の働く部門だった。 ビルに入れば、噴水の横にセキュリティ・デスク。中央は吹き抜けの明るい感じのインテリジェント・ビル。そして、その吹き抜けに面した、3階のガラス壁際にあったのが、私のステーションだ。そして、夕方になれば、朝と同じように、セキュリティのドディにIDをかざしながら手を振り、ビルを後にする。そして家路へ・・・そんな毎日だった。 いつも「自分には帰るところはない」と言い聞かせてきた。「誰にも頼るな」と自分を戒めてきた。ロンドンの真ん中で、将来のことなんか、なんにも考えていなかった。ただ、「現在」を生きていた私。そんな時、ニンのアパートで、リサの歌を再び聴いた。改めて、聞き入った。一昔前の頃の想い出に、さらに逆戻りした時間が重なった。 All Woman ・・・この曲を初めて聴いたのは、発売された当時の91年。そして、時を経て、また耳にしたこの曲。 同じものでも、時間や経験を経ると、受け取り方が違うもの・・・・ ♪ I may not be a lady But I’m all woman From monday to sunday I work harder than you know I’m no classy lady But I’m all woman And this woman needs a little love to make her strong You’re not the only one ♪ All Woman, Lisa Stansfield これが、私を結婚させたヒ・ミ・ツ。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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