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カテゴリ:アメリカ、徒然草
昨日まで、ランドリー周りの壁を塗りなおしていた我が家。洗濯はしたいんだけど、なんとなく洗濯機を使うっていうもの気が引ける・・・・そこで、思い切ってコイン・ランドリーへ出かけることにした。なんたって、あんな大型洗濯機や乾燥機は、一般家庭にはないもんね。 というわけで、20分くらい運転して、ようやく到着。まぁ、年にせいぜい数回しか行かない、コイン・ランドリー。でも、そこはかなりの大型店で、24時間営業だ。去年開店で、まだまだ設備も新しい。お店には、もちろん冷暖房完備で、テレビもある。で、準備完了、どさっとイスに腰掛けた。 するとそんな私の膝元に、5歳くらいのメキシコ系の女の子が寄って来た。そして、「ハ~イ」とニッコリと笑いかける。女の子だから、言葉も早くてオマセなんだろう。しかも、人見知りしないようだ。というより、私の「東洋人の外見」が、メキシコ人と同じように見えたのかもしれない。 私も一応、挨拶くらいのスペイン語はできるもんねぇ・・・・というわけで、スペイン語で一生懸命、愛嬌を振りまいてみた。でも、彼女は英語でしか答えない。発音が悪いのかな、と5歳相手にかなりの大ハッスルだ。とにかく、目のクリッと大きい、とっても可愛い女の子。 ふと、保護者はどこだろうと、ぐるっとあたりを見渡した。それにしても、数ヶ月ぶりにやってきたコイン・ランドリー。ますますヒスパニック系が増えたように思う。広い店内のあちこちで、主に女たちが「スペイン語の井戸端会議」を開いている。きっと、この子のお母さんは、あのうちの一人なんだろうなぁ。 ところで、世界の多くの国の人が、英語・米語を必修として勉強している現実。実際に、使えるかどうかは別として、日本だって義務教育で英語を学ぶ。そんな中で、アメリカやイギリスと言った「英語圏」の人達の、第二外国語能力の乏しさは、よく話題に上るところ。 アメリカでは、とにかくスペイン語。ほとんど、第二公用語と化しつつある。もちろんこの国の歴史から言っても、現フロリダをはじめとして、スペインとは縁が深いし、陸続きで南米がある。それでも、スペイン語が使えるアメリカ人は、大勢とはいえない。日本人の「使えない英語」と、いい勝負かもしれない。 そして、自分たちの言葉や文化よりも、「アメリカ」を吸収させようとする移民家庭。幼児期から、英語だけを学ばせ、自国の言葉は家庭内でも使わない。もちろん、学校に通いはじめたら、もっと米語だけの生活になってしまう。 もちろん、この土地の言語を理解することは、ここに住んでいる限り大事なことだろう。でも、果たしてそれでいいのかと、私は首をかしげてしまう。自分がどこから来たのか・・・こんな世の中だからこそ、必要なことなのではないのかな。 メキシコ人の家庭は、一般的に子沢山で人数の多い、にぎやかな家族環境と言われる。きっと、この子もそのうちすぐに、スペイン語も上手に操るバイリンガルになるんだろうけれど・・・・ なんとなく「心の言葉」を連想した、今日のコイン・ランドリーでの出来事。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 5, 2007 07:13:13 AM
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