PePePewのひとり言・・・

今日も届いた、友人ジャーからのEメール。そういえば、昨日はお釈迦様の誕生日だったんだっけ。それに、今週末はタイ正月（ソンクラーン）。まったく、「仏教週間」ってわけだ。でも、昨日の欧米キリスト教社会は、イースター（復活祭）じゃなかったっけ？世の中、滅茶苦茶だなぁ・・・・

そんな近頃のタイランドでは、「結合双子乳児の、その結合した心臓を切り分ける手術」に成功したのだとか。なんとも素晴らしいこと。結合双生児といえば、有名どころでは、ベトナムのべトチャン・ドクちゃんかな。でも、実はこれ、よく言われるような「ベトナム戦争の枯葉剤」だけが原因というわけではない。

もちろん、タイランドでもどちらかというと国境部や、ラオス・ベトナムあたりで、その出産率は高めだとは言われている。しかし、もちろん程度にもよるけれども、世界中である例。日本でも、そしてアメリカでもだ。ただし、やはり滅多にあることではない。


それにしても、だいたいタイランドでは、ニュース報道がすごい。日本では、殺人があった現場なんて、絶対にテレビや新聞で報道されないし、ましてや被害者なんて絶対に出てこない。アメリカでは、たまに見かけるけれど、タイランドは別格。「そのまんま」放送される。

と言っても、一応決まりはあるようだ。それは、「血」を見せてはいけないってこと。だから、血を流して死んでいる被害者の場合、画面全体が「真っ赤」「真緑」になって、血の赤を隠して放送される。でも、新聞はOK。第一面に、思いっきり掲載される。これ、今でも同じじゃないかな。

そういえば、結合双生児のことは、シャム双生児（Siamese Twins）とも言うよね。本来ならば、Conjoined twins（結合双生児）なんだけど、タイランド生まれの結合双生児が有名になったもんで、それ以降こう呼ばれることが多いようだ。

思い起こせば、私も結合双生児の写真報道を見た覚えがある。その双子は、悪いけどとても「人間の赤ちゃん」の姿ではなかった。出産後まもなく死亡してしまったらしいけど、あまりのことに、母親には「通常の赤ちゃんで死産だった」、と伝えられたらしい。

とはいっても、その赤ちゃんは、標本化され、研究材料としてしかも新聞にまで第一面でデカデカと報道されていた。もう随分と前のことだけれど、今でも私の目の裏に焼きついて離れない。とにかく、すごい衝撃だったもんなぁ・・・・

しかし、その一方で、これを報道の自由と言うのだろうか、と思ったものだ。確かに、タイランドでは「人権の認識」は、まだかなり低い。いくら死んでしまって意識がないからって、「死者の尊厳」くらいあってもいいんじゃないかなぁ。


まぁ、労災のないタイランド。勤務中、工場の火災で亡くなった、まだ若い作業員の奥さんの報道写真。世論のおかげで、雇用者からようやく支給された現金10000バーツ（当時で、6万円）を手に、感涙にむせんでいた姿も忘れられないけど・・・・

ある意味で、こういった国内の「権利認識の低さ」が、勘違いした諸外国人に「タイランドは安い」と思わせる原因でもあるんじゃないのかなぁ・・・・・と思ったりする私なんだけど？