PePePewのひとり言・・・

2007/04/12(木)03:34

風に流れる葉のように

Pepe Pew な私(111)

今日は、お友達の写真家さんのところにお邪魔した私。以前は、あんなにちょくちょく行ってたのに、近頃はすっかりご無沙汰で、失礼・・・・・でも、いつの間にか家の改築してて、特に庭なんてすっかり変わってる。驚いた。 家自体は、相変わらずの豪邸で、「写真家って儲かるんだなぁ」と思ってしまう。まぁ、やり方・売り方もあるんだろうけど、確かに儲かっているようだ。そして、彼らの家には、犬が二匹。かわい~・・・でも、どういうわけか、私よりもダンナのほうになついている。何なんだよ。 それにしても、よく見ればすっかり「日本庭園モドキ」。それに、「ジャパニーズ・メープル」。いわゆる「もみじ」。その可憐な小さな葉。色変わりの美しさ。手間もさほどかからず、比較的丈夫。とにかく「繊細でプリティ!」と、人気が高い。 まず最初は、その庭の変わりように。そして次には、そのあまりの「擬似・日本っぽさ」に、ついつい寒さにめげず庭に出てみた。そして、周りを見渡して・・・するとそのメープルの先に、小さな竹やぶがあるではないか。全くこの人たち、一体何を考えているんだか・・・ 竹やぶといっても、そんなに「藪」ではない。せいぜい、まっすぐに生えそろった竹が30数本ってところだろうか。びっくりして聞いてみると、去年新しく植えたらしい。そしてそれらが、本当にあっという間に大きくなったのだとか。 そこからは、その後ろを流れる小川へ、なだらかな傾斜をもって落ちている。もちろん、犬たちもそれをよく知っているから、このあたりまでは来ないようだ。そんなまっずぐな竹を見上げて、思わず目を閉じてみた。聞こえるのは、竹の葉が奏でる「サラサラ」という音だけ。 考えてみれば、私が今いるのはアメリカ。今まで、いくつかの国や場所を見てきたけど、よく聞かれるのは「今までの場所で、どこが一番好き?」。これ、実はとっても困る質問なのだ。なんといっても、私にはそういった意識がないから。 「住めば都」とは、全く良く言ったもの。どこの国でも、いいこともあるし悪いこともある。外国人として、得したこともあれば損したこともあった。いい人もいれば、むかつく相手もいた。どこの国でも、どんなところでも、その土地の人との関わりは、重要で楽しみだった。 そして、いろいろな思いがけないことを経て、今私はここに立っている。これは、大変な偶然。もしあの時ああしていれば、もしあの時こうしていれば・・・と、そんな思いは尽きることがない。人生とは、偶然の産物。 サラサラという音を立てて、ぶつかり合いながら、竹の葉が風に流れる。そんな風に、私も風に流れているのかもしれない。ぶつかり合いながら、音を立てながら。 そして、たとえどこにいても、私は「私」なのだ。

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