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まるぼぁな日々

まるぼぁな日々

入籍前夜

          (2006年6月22日の日記より)



          スイスにやって来て、3ヶ月が過ぎようとしています。


          この3ヶ月、ダッシュで駆け抜けたように思います。
          引越し、語学学校、結婚準備…


          この3ヶ月は、言葉の壁や新しい環境で、プチ切れ多発の私でした。
          自分の感情のコントロールがうまく行かないこともよくありました。


          「お皿でもガシャンとかち割るか、大声で叫びたい気分じゃ!」
          そんな私の恐ろしい発言にも、
          「それなら、山へ行って思いっきり叫んだ方がいいね♪」
          なんて冷静に答えるまるぼぁ氏のサポートに感謝する日々です。


          まるぼぁファミリーも、
          私のしどろもどろなフランス語にも気長に付き合ってくれて、
          うんざりすることなく、毎回私を励まして、
          現実的に色んな面で助けてもらっています。


          そして、楽天を通して、いろんな方と知り合いになることが出来て、
          とても頼もしく、嬉しく思います。

          いつもありがとうございます。


          あまりにも結婚するという自覚がまたしても湧かなかったので、
          まるぼぁ氏との今までの時間を振り返ってみることにしました。
          自分が分かっていればいいことなのですが、
          気持ちの整理も兼ねて、日記に残すことにしました。



          ***************************************


          1年9ヶ月前の2004年9月、
          私たちはオーストラリア・南州都アデレードで出逢いました。


          クラスメートだった彼が、
          これからの人生を分かち合う大切な人になるなんて。

          人生は何が起こるかわからないもの。


          まさに わんだふぉー です。


          私にとって、「恋愛」という言葉はどうもしっくりこず、
          何とも小っ恥ずかしい響きです。

          出逢ってから、ずっと変わらずに思うのは、彼は私の「パートナー」であるということ。


          この響きが一番しっくりきます。


          日本に限らず、スイスに来てからも色んな人から同じ質問をよく受けます。

          「日本からスイスへなんて、大きな決断だったでしょ?」

         「家族や友達と離れて大丈夫?」





          スイスに嫁ぐ

          確かに大きな決断だと思います。
          でも、とても自然な流れに乗ってやってきたので、自覚が出来ないまま(私本当に大丈夫かしら・笑)
          ただこうして自然に決断できた理由を、ちょっと考えてみました。


          私は今まで、やりたい!と思ったことを出来るだけやらせてもらってきた。
          両親をはじめ、家族や友達に恵まれて、
          本当にたくさんの色んな事を叶えてもらってきた。

          20代前半、自分と向き合う時間が多く、色んな事に迷い、
          嫌いな自分をたくさん見てきたように思います。
          ある時から、
          20代は自分のために。30代からは誰かのために生きたい。
          そんな風に思い始めていました。


          彼と過ごす中で、
          少し背筋が伸びたような気分でいます。
          自分にとって大切なものが、はっきりしてきた。
          「Yes」と「No」が今までよりもはっきりしてきた。

          少し自信が持てた。

          それは私がずっと欲しかったもの。


          そんな気分でいます。


               



          将来の夢は?とまるぼぁ氏に聞かれたことがあります。
          少し考えて、
          「現実的に叶えたいこともあるけど、
           いっちばん大切なのは、一生、色んなことを感じることかな」
          と私は答えました。
          今も変わらずそう思います。

          一生多感。

          文字にすると、随分苦しい感じです・笑。



          どこに居ても、自分からは逃げられない。
          自分の感じ方。自分の考え方。自分に出来ること。
          これが私をより私らしくしてくれるものだと思っています。

          自分にとって大切なものをいつも気付かせてくれるまるぼぁ氏と一緒なら、
          スイスだろうが日本だろうが、どこだろうが、やって行けるな。
          そして、そんなまるぼぁ氏を大切に出来なかったら、私は何も大切に出来ない。


          そんな風に、無意識に気持ちが重なって、自然に決断できたんだと思います。


          オーストラリアからの帰国後、
          派遣社員として働いていた私にとって、「仕事を辞める」という決断が
          正社員として働いていた時よりは軽かったこともあると思います。




          家族と離れる

          有難い事に私の家族は、ゆっくり私の決断を受け入れてくれました。

          スイスに来てから、
          電話が鳴るたびに心臓がドクドク鳴るし、
          突然言いようのない不安に襲われて、
          日本は真夜中なのに、両親を起こしてしまったこともあります。
          不安で、色んな夢を見ることなんて日常茶飯事。

          まるぼぁ氏に「大丈夫だよ。落ち着いて」
          って言われても、こればっかりは全然コントロール出来ないで居ます。


          まだスイスへ来る前、
          ある時まるぼぁ氏が、こんな事を言いました。
          「親が亡くなってから、あぁすれば良かった、こうすれば良かった。
           そう嘆いてばかりの人も居るけど、今出来ることたくさんあるよ」

          そういう風にまるぼぁ氏も思ってくれているなら、
          これから私が直面するであろう事も理解し、
          支えてくれるだろう。と思いました。

          離れているから私に何も出来ないわけではないし、
          離れていても私には出来ることがある。

          そして、もちろんまるぼぁ氏のご両親・家族に対しても、
          私が出来る形で、コミュニケーションをとって、関係を築きたいと思っています。


          先のことを心配ばかりして、
          新しい生活にいつまで経っても根を生やせないでいるのは嫌だから、
          どんな困難にも真っ直ぐ誠実に向き合ってきている両親のことを思いながら、
          私の叶えたいことに向かって進んでいこう、と心の底から思うのです。

 
          これから先、日本に里帰りした際に、
          「あぁ、私はなんて遠いところに嫁いだんだろう…」
          と気付くのかもしれません。


               


          5年、10年、もっともっと長い時間が過ぎた後、
          「あぁ、私はスイスで暮らしてるんだなぁ」
          としみじみ感じるのかもしれません。


          これからどんな出来事が私を待っているのか分からないけど、
          周りに耳を傾け、色んな刺激を受けて、
          自分らしく、素直に、
          それをしっかり受け止めてしっかり感じていこうと思います。




          夫婦の顔は似てくる。と言います。

          ザ・アジア顔の私の鼻がまるぼぁ氏に似て、
          少しでも高くなることをひそかに願いながら (数十年後のお楽しみでーす・爆)



          明日、入籍します。


               



          さすがにちょっぴり緊張してきました。



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