或る日の“ことのは”２

夢を見た。

部屋にゴキ○リが三匹入ってきて、それを発見した私が、一人大騒ぎしていた。

慌てて後ろ手に戸を閉め、この部屋から一匹たりとて生きて外に出すものかと、

新聞紙を丸めて、叩き潰すチャンスを窺う。

ヤツらは分散して逃げ、潜り込む隙を窺っている。

・・・部屋の中でヤツを潰したとして、

壁に張り付いたりしたら、どうしよう・・・。

そう考えると、恐ろしくて力が入らない。

ゴ○ブリは、私の嫌いな生き物ランキングのうち、ベスト（？）５に入るのだ。

大体、相手にしているのは三匹。

一匹を牽制しつつ、一匹を追い詰め、更にもう一匹の動静を見る・・・のは至難の業。

私は、一人でパニックに陥っていた・・・。


＊＊＊


我が家は、幸いにして、今の所余りゴキブリを見ない。

しかし、数日前、ベランダで水遣りの際、でかいヤツを見てしまったのだ。

本来なら、そこで戦闘開始のゴングが鳴るが、私はその時消耗していて、

植木鉢を一つ一つ退かせながら、ヤツを追跡、

追い詰めて、処分、という気分にならなかった。

仕方なく、スーパーへ飛んでいって、「○ンバット」を購入、

これで何とか・・・と、思いつつ、

ベランダに出ると、あの隅に、この陰に、ヤツがいるような気がして、落ち着かない。

・・・ああ、落ち着かない・・・。

こんな事なら、根性出して闘うべきであった・・・。



＊＊＊


それがこの夢に繋がった訳であろうか・・・。

疲れる夢は嫌いだ・・・。