テーマ:旅のあれこれ(10402)
カテゴリ:旅
3時間ほど乗った特急バスを降りると、其処は何の変哲も無い一般的なバス停でした。 辛うじて雨露の凌げる小屋と、誰かが持ってきたのか、潰れた座布団が幾枚か。 空は曇天、午後からの降水確率は80%。 問題は、一時間に一本、あるかなしかのここに来るバスは、 目的地一切行ってくれない事・・・。 私もだんなさんも、揃って思いました。 ・・・こんなところで降りて大丈夫か・・・? *** 今までは、ゴールデンウィークに連休が取れるなんて事、ありませんでした。 だんなさんとも休みが合いました。 迷わず、何処かへ行こうということになり、私が強く主張したのが、「但馬高原植物園」。 マイカー無しでは、アプローチの難しい場所です。 そしてうちは、車も無ければ免許もない。 実は、ずっと行きたかった場所で、数年前から植物園に直接問い合わせをしたり、 JTBに問い合わせたりを繰り返しつつ、(バスツアーでもあれば、参加したかった) なかなか難しい、と、断念を繰り返していた場所でした。 数年前より、行くには更に事情が難しくなったようで、 ・・・自治体の統合が進んでいました。 バス停の統廃合もなされていました。 数年前、バスを降りたら公衆電話があるので、其処からタクシーを呼んで下さい、 と、植物園の方に案内されましたが、 上記の寂れたバス停、世間でただでさえ減っている公衆電話が、あろう筈もありません。 勿論、流しのタクシーなど望めるべくもなく。 携帯電話から、調べてきた村岡タクシーの番号にかけると繋がりません。 だんなさんが「湯村観光タクシー」に電話をかけると、 あからさまに、「(其処へ行くには)遠いからちょっと・・・」と言う反応。 (実は、これは当然の反応でした・・・;;) 村岡タクシーさんの‘ケータイ番号’を教えてもらい、かけるてみるとつながり、 10分ほどで行くから、と返事を貰います。 来てくれたタクシーに乗って、植物園を目指します。 運転手さん: 「植物園で何するの?」 なに、て・・・植物園で歌歌ったりしませんよ・・・。^^; 私: 「植物鑑賞、ですね。」 運転手さん:「今から5時間も(次に乗るバスが来るまでの時間)何するの? 研究?」 私: 「いや(汗)、丹念に見て回りたいんですよー。」 運転手さん: 「そんなに見るとこないよー。 せいぜい一時間で充分だね。」 この時だんなさんは、 「『いや、うちの奥さん、閉園まで居ても足りないと言うと思う』と、言おうかと思った」 ・・・そうです。 空は今にも泣き出しそう・・・。 こうして、但馬への旅は始まりました。 既に、帰ってきてから10日経ってしまいましたが、 記録として残しておきたい為、植物園→湯村行きの顛末を書こうと思います。 ![]() 今暫く、お付き合い下さいませ。 ![]() 園内にて発見。 身を寄せ合う姿が可愛らしいザゼンソウ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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