カテゴリ:旅
![]() 実は、大原に来たのはもう一つ目的があり、 草木染体験をする為でした。・・・ずっと興味があって。 大原工房さん ご主人が、とても面白い方で、話を聞いていて全く飽きませんでした。 尽きせぬ泉みたいに、染色に関する話題が涌くんだもの・・・経験ってすごい。 ・・・少なくとも私は、もう○○製薬の某ドリンクは飲まないし、 100円均一のアイシャドウは使わない・・・決して。(笑) 世の中の染色原材料って、突き詰めるとすごい事になんのね・・・。(汗) ![]() アトリエの中は、カラフルだけど優しい色で溢れてる。 ・・・草木染に憧れる理由はこれ。 色がもう、優しい。 ・・・これを身に纏いたい。 『何色に染めたいの?』スカーフを染める事になって、緑色を希望しました。 まずインディゴ色に染めます。 原料は藍。 染料の入った壷に入れて暫くしゃばしゃばし、引き上げて洗う。 これを二回。 『柄、入れてみる?』そう言われたので、ビニール紐で三箇所ほど結び目を作ります。 次に、エンジュの木の枝を煮出した鍋に明礬を溶かし、 ぐらぐら火にかけた状態で、同じように鍋に浸けてしゃばしゃば。 エンジュから黄色が出ます。 青に重ねる事で、緑色に染めるわけです。 ![]() 鍋から引き上げて洗います。 これも二回。 最後にシャンプーをたらした湯で洗い、濯ぎます。 洗う時は洗濯用洗剤じゃなく、シャンプーを使うんですって。 ナルホド・・・洗髪のたびに、カラーリングが激しく落ちたらたまらないもんねえ・・・ シャンプーは上手く出来てる。 同じことが布の染色でも言えるわけだ・・・。 ![]() お湯が出るんですよ。・・・冷たい水も覚悟してましたが・・・。 ・・・だから特に苦にならない(苦笑)。 ![]() おお、いい色! 結んだ紐を外すと、先に染めた青色がラインになって残っていました。 なるほどねえ、こうなるんだ・・・。 ・・・ご主人は、こちらの知識を試して来られます。 例えばお茶の木から何色が出る?とか、赤色は何の木から採ってると思う?とか。 そのご主人が、窓の外の畑を指差して、 『あそこに植わってるのなんだと思う?』と尋ねました。 ・・・寒さで傷みかかった葉っぱだけが見えます。 『・・・? 大根でしょう?』質問の意図が読めずに答えると、 『ああ、良かった!解ってくれてた!』ご主人は笑いました。 『こないだ、某有名企業のお嬢さん方が染色体験に来られたんだけど、 あれを見て、「大原のタンポポは大きいんですねえ」って言われたんでねぇ・・・。(笑)』 うーん、まぁ、染色のアトリエだし、 畑で染色できる植物を育てていると考えても不思議じゃないよ。 何か、タンポポで染色出来る事を前以て勉強した人が、 つい、フライングしちゃったんでしょう。(笑) それに、仮に知らなかったとしても、仕方ないよ、 街のスーパーで売ってる大根は、葉っぱ付いてる事ないんだよ、ご主人・・・。 ![]() ストーブの上に、スカーフを干させてもらいます。 (余り広げると、シャリ感が無くなっちゃうみたい) 乾かして完成です。 ![]() こちらでは、糸を染めて、機織もしています。 出来上がった帽子やマフラーなどが、商品として陳列してあります。 どれも良い色・・・。 ![]() 季節が良ければ、染色する植物の採集から始められます。*^^* 昔は、染色に使う木枝はご自分で採りに行ったけれども、 今は、庭師さんや、山で木を切る人から貰い受けることが多いのだそうです。 スカーフ染色体験、約2時間で3150円。 ・・・簡単です ![]() 草木染って奥が深いです。 ・・・もっとやりたいや。 この工房では、マフラーや、ハンカチーフなども染色出来ます。 ご興味のある方、お値段はお問い合わせください。 大原工房さん、ありがとうございました。 ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.02.08 19:30:49
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