カテゴリ:ふと見た、街の光景より
近松門左衛門の『曽根崎心中』をご存知ですか? 私、人形浄瑠璃など見たことありませんでした。 『曽根崎心中』は、近松の名と共に、歴史の授業で聞き知った程度。 偶々、梅田を歩いていて見つけたのが『露天(つゆのてん)神社』通称お初天神。 それが、『曽根崎心中』の舞台となる神社で、由来を改めて知った次第です。 遊女お初と、醤油商手代の徳兵衛が情死したのが、この露天神社の森なのだそうです。 縁結びのお守りもありましたが・・・ 今生で幸せになれなかった二人を思うと、どうなんだろうな。 創建以来1300年の歴史を持つ神社です。 (社殿は太平洋戦争の際に焼失、再建されたものだそうです。 境内には、P-51の機銃掃射の跡も残っています。) 何か、重い歴史の割には、そして暗い縁の割には、妙にからりとした空気が印象的でした。 安産、児童守護、交通安全、水関係職種の守護の他、 商売繁盛、五穀豊穣、皮膚病治癒を司る御祭神がおわします。 本や教科書の中身が形をとっていると言うのは、改めて不思議なものですね。 別にお初さんの声が聞こえた訳でも、道真公の嘆きが聞こえた訳でもありませんが、 (近くの商店街がとことん通俗的で、そんな空気を感じさせなかったからかも知れませんが) 思わぬ「歴史」との邂逅でした。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.05.26 21:53:49
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