カテゴリ:独り言
みすぼらしい店内だった。 私が昔、ショップマスターを務めた店だった。 天井にでかい穴がいくつも開き、 フィッティングルームにはくもの巣が張っている。 ライトの光量まで落ちているようだ。 節電対策たって、限度があるだろう。 ・・・なんでこんなことに? 其処にいた、懐かしいショップスタッフに、 邂逅を喜ぶ暇もなく問い詰めると、 ここの天井裏に、何者かが棲んでいるのだ、と言う。 何をしても、そいつが夜間に降りてきて破壊するので、 もう、そのままにしてあるのだという。 何者か、って何だ、 怖気が走るが、 これじゃ営業になりやしないだろうということで、 取り敢えず、天井の穴を布で塞ぐ、と宣言した。 何者かが見下ろしているような不気味な穴は、 見るだけでモチベーションも下がる。 白い布を買ってきて、うまい具合にタックとりながら、 アジアンテイストに貼っていこう、 そんな話をしていると、 天井の穴から、紙切れがはらりと落ちてきた。 い い 考 え だ と 思 う 紙切れにはそう書いてあって、 天井に棲む何者かが書いて寄越したものと思われた。 見た途端、頭に来た。 ・・・偉そうに何言ってやがる、 てめぇがいなけりゃ、この店はこんな姿になってやしない! そう思ったので、思わず叫んだ。 『舐めんなーッ!! ![]() ![]() ![]() ・・・ ・・・ その、自分の声で目が覚めた。 激しい動悸がして、気付くと胸の上に手を置いていたので、 あれは悪夢の類に入るのだろう。 けったいな悪夢だ。 天井裏に引きこもりとは、ファンキーな奴がいたモンだ。 降りてきてもらえば良かった。 ・・・大体に於いて、不法占拠ではないか。 布なんぞ張る前に、警察か、お祓い屋を呼ぶべきだったのだろう。 ・・・Nくんも、Kくんも、Kちゃんもいたなぁ・・・ 当然ながら、 夢の中だから私の知ってる姿のまんま、 何も変わっていなかった。 ・・・もっと話せば良かった。 夢を覚えているのは、久しぶりだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.08.03 09:49:43
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