アオムシ事故
ハーブについて、熱心に説明していたら、お客さんが、やけに私を凝視するのに気が付いた。上の空、ではないけれど、返事をされるのに、やや間が開く。見ようによっては、何か言いたげにも思える。『??』不思議に思いつつ接客を続け、最後はニコニコしながら、そのお客さんとお別れした。・・・お見送りをした後、一緒に働いている子に声を掛けたら、彼女は私を見て目を見開き、『動かないで下さいッ!虫が・・・!!』その子が、私の肩から摘み上げたのは、丸々太った青虫だった・・・。『こいつが肩に乗ってたんですよ・・・』ええーーっ!? 一体いつ付いたんだろ?『で、ですね、ぺぺるさん・・・残念ですが肩の辺り、服がかなり汚れちゃってます・・・』青虫メ、人の白ブラウスの上で排泄行為をしおった・・・。『良ければ、あたしの洗い換えブラウス着て下さい。』彼女は親切に言ってくれたが、そういう訳にもいくまい・・・。私は昼休みにブラウスを石鹸で洗い、ドライヤーで乾かす事にした。・・・ああ、あのお客さんがもの言いたげだったのは、この所為だったのだ。一言言ってくれれば、・・・私は青虫を苦手としないのに。素手で掴むのはなんとも思わない。 ただ、ペットのように、肩乗り青虫を連れ歩く趣味はない。・・・あれは、そう、10時半頃トネリコの樹を抱え上げた。私は枝葉に頭を突っ込んだ。 ・・・あの時だ、こいつが落ちてきたとするならば。そして11時半に指摘を受けるまで、青虫のヤツは私の肩をにじっていた訳か・・・。・・・・・・・・・まぁ、この場合、・・・ゴキブリじゃなくて良かった、だとか、青虫のヤツに、ブラウスの中に入られなくて良かった、とか、自分を慰める方便は色々あるけれども。誰か、早く教えてくれよ!!!