やわらかいあめと水
ヒマラヤユキノシタ***雨が降り出しました。・・・と言っても、多少の雨でへこたれるつもりはありませんから。カメラが濡れないように、ケータイで代用したりしながら、傘を片手に園内を回ります。シラネアオイ瀞川平湿原のミズバショウクリスマスローズ(下は無数に咲いている様子です。)さり気なく水仙が群生しています。 これは人工的なものと思いますが・・・。***豊かな植生と湧水に恵まれた瀞川平一帯は、氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、兵庫県観光百選の第1位にも選ばれている素晴しい高原です。この瀞川平に平成9年6月15日但馬高原植物園は設立されました。 当園は、日量5,000tの湧水と樹齢1,000年以上の大カツラの保護をテーマに開園された植物園です。標高700m、面積は17haで、そのうち7haを手を加えて管理しています。この植物園の特徴は、特に南の地方の植物の北限、北の地方の植物の南限、高山植物の低限、低地植物の高限、しかも湿地が多いという日本でも有数の植生豊かな地域の中にある自然植物園となっています。園内には樹木、草花の自生植物約1,000種類と、それに類する300種類ほどの植物を見ることができます。(但馬高原植物園HPより)***カツラの木は水を好みます。水湿のある雑木林に直立します。樹齢1000年・・・気の遠くなるような年月を生きてきた樹。そして今尚、瀞川山から日々清らかな水を集め続けるカツラ。動植物、人々の営みに、その水を供する事を厭わないカツラ。・・・貴方に逢うために此処まで来ました。高坂川源流樹は、川を跨いで立っています。 流れの速い渓流はとても綺麗で・・・飲むことが出来ます。 樋から出る水を掬って、飲みました。 やわっこくて、美味しかったですよ。^^カツラは雌雄異株で・・・実はこのカツラは「雌」なのだそうです。(そういう意味では、「憧れの君」と言っては、甚だ失礼に当たるでしょう。^^;)因みに和名は、黄葉した葉が甘く香ることから「香出」(かず)、その後カズラとなり、今のカツラ(桂)となったそうです。(前出HPより)・・・いつか、寒さが降りて、葉が黄変する頃、再び逢いたいです。38m上にある筈の樹の先端部分は、視界不良で確認出来ませんでした。でも、根際から出るひこばえも、長い年月を経て育った苔も、カツラの背負う、「小宇宙」の一部、と呼ぶに相応しい気がしました。(カツラの樹の根元部分です。 川の流れを跨いでいるのがお分かり頂けるでしょうか?)