Performers Radio Station

巨大資本が大勢を占めるセ・リーグ
vs
地域代表的チームから日本シリーズ出場チームが決定するパ・リーグ

読売、中日という
「メディア巨大企業」
がセ・リーグのＣＳに残った時点で、
「巨大資本vs地域代表」
の構図となった2009年の日本シリーズ。

結果は、
「帝都栄えて民は滅ぶ！」
という結果となりました。


21世紀を迎えて既に10年近くになろうとしていますが、未だに
「帝都が栄えれば、国民も栄える」
という幻想に、マスメディアを始めとし、人々は騙されているところがあると思われます。

1989年、平成元年の日本シリーズ。
あの時、近鉄バファローズが日本一になっていたら。
もしかすると、
「バブル景気の崩壊による後遺症は、ここまで酷くなかったかも」
知れません。
「"日本経済の実力を過信した"結果の公定歩合引き上げ」
が、
「バブル景気終焉後の長期にわたる不景気を生んだ」
とワシは考えています。
その過信を生んだ１つが
「1989年の読売の日本一」
だったと言えましょう。

あの頃に流行った言葉は
「ジャパン・アズ・Ｎｏ．１」
など、
「世界で日本が最も優れた国である」
という
「傲慢な心をさらに傲慢にする言葉の数々」
でした。
あの頃は、さらに野球界では
「西武ライオンズの台頭など、帝都の巨大資本２球団の絶対的優位」
が確実なものとなりました。
要するに、
「帝都の人間が謙虚になることが出来ない環境が、完璧なほどに完成した」
時代でもありました。

こういう意味でも、
「帝都に冷や水を浴びせる」
という狙いで、
「1989年に近鉄バファローズが日本一になっていれば...」
と悔やみます。

これが、
「勝ってはならない者が勝ってはならない」
という例で
「読売巨人軍を用いる」
真の考えです。

「揚げ足を取るだけのアンチ巨人を喜ばすため、読売を攻撃する話をしているわけではありません」

数日前のワシブログのレスで、
「プロ野球のチームは地域性を表す」
という趣旨のレスを書きました。
読売巨人軍は、まさしく
「日本人が隠し持つ願望のかたまり」
でしょう。
それでなければ、
「毎年自殺者が３万人以上発生する現状を放置する社会は生まれていない」
でしょうから...。


1989年のように、
「あの時、あの出来事が起きていなければ良かったのにね」
の１つとして、
「2009年の読売巨人軍の日本一」
が取り上げられる事がなければ良いのですが。


「権力志向の人間たちに勇気を与え」
「権力に泣かされている人々に絶望を与えかねない」
今年の結果...。

勝者の論理のように聞こえますが、
「結果は残酷」
です。



「結局は...」
というプロスポーツだったら、
「誰も注目してくれません」

それこそ、
「新しい球場ができたから、旬のうちに見に行こう！」
という人々しか注目してくれないでしょう...。


とりあえず、予想できるのは...。
「読売巨人と、主催試合の観客動員を今年減少させた中日以外、客足が遠のくセ・リーグの姿（読売は日本一景気、中日はリバウンドで観客増）」
でしょうか...。

パ・リーグは、勝利を求めるのに加えて
「ファンの目を見て、頑張る姿を見せる事により、ファンに勇気と希望を与える」
意志を貫きましょう。
「日本一の読売に勝ちたくて、中日と同じようなこと」
をしていては、
「選手たちの頑張る姿をファンは確認できません」
から。


何度も言いますが、プロ野球は
「勝利を求める」
のに加えて、
「ファンに驚きと感動を与えるエンターテイメント」
である必要があります。
「勝利を求める」
だけならば、高校野球に大学野球、社会人野球に加えて、極論を言えばリトルリーグでも求めています。

「エンターテイメント性を排除して勝利を掴む」
リーグに負けた程度で、悲観する必要はないでしょう。
「伝統がないから」
と悲観する必要もないでしょう。

「親会社の名誉のために、ただ単にこの球場を本拠地にしています」
という球団は、
「パ・リーグには、ほとんど存在していないはず」
です。
地元ファンに
「地元のために、優勝目指して頑張ります！」
と誓えるだけ、パ・リーグの選手たちは素晴らしいのです。

来シーズンこそは、
「パ・リーグが日本一の栄冠をつかみます！」