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2005.11.13
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カテゴリ:インプラント
すっかり風邪をひいてしまい、やっとよくなりかけたのですが、少し忙しい週末でした。ご心配して頂いた方々、本当にありがとうございました。人との繋がりが人生を豊かにしてくれたり、新たな可能性を生むと感じる今日この頃です。 

実は昨夜はブログを更新していたのですが、パソコンの調子が悪く長く書いた文が消えてしまい・・・こういったこともあるものです。

今日は、Additive Veneerとインプラントのコンビネーション症例の続きの予定でしたが、紹介するなら抜歯即時インプラント埋入の考え方なども書きたいと思い、技工サイド以外の画像が整理され次第ということにします。
当然技工士もある程度は外科のことも知らなければ(完全に知っていることが理想ですが)、チェアサイドとのコニュミケーションや連携がとれない為、常に勉強していくことは良い補綴物を製作する上で不可欠なことと考えるためです。

では今日は、プロセラ(CAD/CAM)を利用した左側側切歯インプラント症例です。

患者:男性23歳
主訴:矯正後の側切歯欠損の補綴

他は全て健全歯ということでインプラントの選択をしました。
プロセラ(CAD/CAM) (ノーベルバイオケア)とは簡単にいうと、ある形を読み込み(スキャン)、機械がその形を再現してくれるというものです。

インプラント補綴には構造上大別して2つのタイプがあります。
 
1、スクリューリテイニング・・・インプラント体と上部構造(補綴物)を  直接(ダイレクト)スクリューで固定するタイプ
    スクリューリテイニグ   


2、セメントリテイニング・・・内冠と言われる支台歯(土台)を製作し、  クラウンをセメントで固定するタイプ

     天然歯とインプラントの違い

最近の傾向として2のタイプが多いようですが、インプラントは天然歯との付着様式が違い、結合組織付着のない弱い接着のみであるため、1のタイプの優位性もあると考えています。
ブログなのでくだけた言い方をすると、天然歯の歯肉縁付近は遊離歯肉といいピラピラした感じで、それより下は一体化したようにくっ付いているのに対し、インプラントは接しているといった感じなのです。
セメントで固定する場合、クラウンから溢れた余剰セメントを除去するという操作が必要になりますが、天然歯の場合一体化した部分には入っていかないのに対し、インプラントでは奥に入り込む可能性もあるのです。
取り残したセメントは炎症などの問題になります。(そうならない為に術者は術式の選択と細心の注意とはらいますが)
図の向かって左が2のタイプですが、インプラント体と繋がっている真っ白な部分が内冠というもので、形状的にセメントが下に入り込むとアンダーカットになっている為除去しずらいのです。
酸化アルミナとチタンは擬似付着をすると言われていますし、擬似付着獲得の為の術式も盛んにとられていますが、1の方式のようにセメントを除去するという操作がないことに越したことはないと思える場合もあるのです。

また生体はギャップというものに正直に反応します。インプラントは生体的に劣勢にたたされますから、1の方式のように全くギャップ(接合部がないため)のない構造はその意味からは有利と言えます。

長くなりすぎましたので、症例は明日から続けていきます。






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Last updated  2005.11.13 15:40:30
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