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Pero's Kingdom の植民地

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2005.11.29
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★ シェムリアップをあとに

 翌日はWesco君が早いバスでプノンペンに向かうので、僕は朝五時半に目覚ま し時計をセットしておいた。

 いつものとおり目覚ましが鳴る前に目が覚め、外に出るとフロントでWesco君が宿代などの清算をしているところだった。

 宿代は一泊三ドルだから計算は簡単、三泊で九ドルだ。しかしレストランで食 べたものや飲んだものをこの時初めて清算する。

 フロントの前に置かれているケースに部屋番号の書いた小さなノートがあり、 レストランで食べたものや飲んだものをその都度記入していくのだが、Wesco 君は自分でもきっちりと控えていたようで、それをノートと照合していたのだ。

 僕なら多めに請求されても全く分からない。この辺りが長期旅行者と、僕のようにいい加減な短期旅行者かつ中年オヤジとの差異である。

 僕が見守る中、二十分近くもかかってようやく清算がすみ、彼はバックパックを部屋から担いで宿の入り口のチェアーに座った。

 「フジイさん、またメールしますね。来月バンコクで会いましょうよ」

 僕は今回の短期の旅が終わったあと、翌月には二週間くらいのタイ北部の旅を 予定していた。

 Wesco君がベトナムラオスと回ってバンコクに戻るころに、僕は再び日本からバンコクに入るつもりだった。 (この物語は「チェンマイ・マイラブ」です)

 まもなく彼の迎えのバイタクがきた。そして「じゃあまた!」と言って彼はシ ェムリアップの街中に消えていった。

 もうひと眠りする時間的余裕はない。 次は僕が出発する番である。八時出発のバスだから、十五分ほど前にバイタクが迎えに来るということだった。

 Wesco君を見送ってからようやくシャワーを浴び、顔を洗って歯を磨いた。 パッキングをすませて部屋を出て宿代その他を清算。金額は全部で三十一ドル だった。

 入り口で迎えを待っていたらタケシ君が出てきた。今からアンコールワット遺 跡群を回るらしい。彼はずいぶんとのんびりしており、「ゆっくり全部の遺跡を見て回ります」と言っていた。

 彼は一週間くらい滞在したようで、このあと船でプノンペンへ行き、ベトナムを少し回ってタイに戻り、インドへ行く予定ですというメールが届いてから現在は行方不明だ。(笑)

 まあ、もうとっくに帰ってきているのは間違いないが、もしこのブログを読んでいたらメールください。(読んでないか)

 タケシ君がバイタクで行ってしまってからヴィエラが現れた。見送りにきてくれたわけではないが、最後に彼の顔を見ることができて嬉しかった。

 「またくるよ。今度はベンメリアへ連れて行ってくれよ」

 「分かりました、お待ちしています」

 そして僕は迎えのバイタクにまたがって宿をあとにした。今度はいつこの町に戻ってくるかは分からない。もっと行きたい国や町があるからなぁ。

 でももし再び訪れることがあれば、ヴィエラと再会したいと思う。彼の実家にも訪れたが、いったいどの辺りだったのかサッパリ分からないから、スカイウエイGHに聞けばよいだろう。

 出発のバス乗り場に着くと、ポイペトまでのバスは、行きとはうって変わって大型エアコンバスだった。僕はホッと胸をなで下ろした。  

 つづく・・・





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Last updated  2005.11.29 22:27:15
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