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Pero's Kingdom の植民地

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2006.10.16
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 最初からお読みいただくには http://plaza.rakuten.co.jp/perokichi/diary/?ctgy=10


 カオサントラベラーズロッジは以前と全く変わっていなかった。変わった点は5階のドミトリーがエアコンルームになったことと、少しだけ宿代と飲食メニューの代金が上がったことだけだった。

 二段ベッドの上段にバックパックを放り上げて、ともかくN君に電話をするために外に出た。携帯電話の普及が目覚しいバンコクでも、公衆電話はいたるところに設置されている。

 5バーツを入れてN君の携帯電話番号をプッシュする。すぐに彼は電話に出た。

 「ああ、藤井さんですか、無事に着きましたか。それで宿はどちらですか?」

 「とりあえずカオサンのドミに今日は泊まるよ。預っている荷物をすぐにそちらに持って行こうと思うんだけど、どこへ行ったらいいかな?」

 「そしたらタクシーに乗ってソイランナームにきてくれますか。ランナム通りにはセブンイレブンが2軒ありますけど、奥のほうの店の前あたりに一等食堂というのがありますから、そこに来てくれますか」

 再び宿に戻って、N君の実家から僕に送られてきた荷物を持った。5キロ程度の小さな箱である。中はほとんど本だとか。

 慌しく出たり入ったりする僕の姿を同じドミの日本人旅行者が見て不思議そうな顔をしていた。

 「今日どこかから戻って来られたのですか?」

 「いや、たった今日本から着いたところです。これからバンコクに住んでいる友人に会いに行くのですよ」

 部屋には3人の若者がいたが、いずれも学生風だった。

 「初めて海外に出たのですけどね、とりあえずカオサンと聞いていたので来てみたのですけど、アンコールワットへ行くにはどういう方法がありますか?」

 やはりアンコールワットがバンコクからの旅の定番の一つらしい。

 「1階のフロントでシェムリアップまでのバスの手配をしてくれるよ。この時期なら朝宿まで迎えに来てくれて、夜にはシェムリアップに着くバスが6ドル程度じゃないかな?聞いてみたらどう?」

 分かりましたと言って彼らは下に降りて行った。

 僕も荷物を持って降りる。通りでタクシーをすぐに拾い、「ソイランナム!」と叫んだ。

 ところが運転手は「ランナム?●×※□△!」と何度も言ってどこか分からないようだった。警察署の前に警官がボヤッと立っていたので、運転手が「ソイランナムってどこだ?」てな感じで聞いていた。

 警察官もどうも分からない風だったがともかくタクシーは発車した。

 結果的に何とか目的地に運んでくれたが、「ソイランナム」と発音してはダメで、「ソイラングナーム」の「グ」の部分を発音するかしないか程度に発音し(笑)、ナームと引っ張るらしいのだった。(タイ語は難しい)

 教えられたとおりセブンイレブンの道路を隔てた前に「一等食堂」が見つかった。日本人が経営する小さな日本食レストランである。

 ドアを開けると懐かしいN君の顔が見えた。なんと2年半ぶりの再会である。





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Last updated  2006.10.16 19:07:19
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