|
カテゴリ:📗 よみもの
【本日の一冊】
みずうみ ひとつだけ、教えてくれ。今日は、何月、何日だ?伸び縮みする時間の中で、渦巻き、落ちていく―2年ぶりの長篇小説。 本書は、これまで実在の場所が特定される小説は書かなかった著者が 初めて具体的な地名を書いている、というので購入してみたのですが、 地名だけでなく、個人名もバンバンでてきます。 (名前こそ出さないもののブラッド・ピット夫妻も登場!) しかも「慎二」「園子」…って、著者と奥さんの名前!? 気になったので調べてみたら、 第一章(みずうみの村の話)執筆後に、実際に著者夫婦に起きた出来事が 第三章(慎二、園子、ボニー、ダニエルの話)で扱われているようです。 第二・三章が第一章と趣きが違うのも、そういう背景にあるのかもしれません。 私小説的な第三章を含んだ本書、満ち引きする水のイメージの中に「生命」を感じる一冊でした。 が、私としては第一章のような雰囲気が好きなので、あまり作風が変ってほしくないような気も。 次の作品が待ち遠しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月20日 07時16分40秒
[📗 よみもの] カテゴリの最新記事
|