2007/11/04(日)14:51
『セイジ』 辻内 智貴
【本日の一冊】
セイジ
独自性と文章ののびやかさ、リアリティを評価された、1999年の太宰治賞最終候補作「セイジ」と、最新書き下ろし「竜二」を収録。「多輝子ちゃん」で第16回太宰治賞を受賞した著者による感動の物語。
辻内氏の作品を読むのは『青空のルーレット』『ラストシネマ』についで3冊目になります。
どれも読後感が好いんですよね~
文章的には特に巧い!っていう感じもないのだけれど、
辻内氏の描く物語になぜか惹かれてしまいます。
その理由を本書の言葉を借りて表すなら…
≪私自身が川の向こうに置いてきた忘れたくない何かを≫
辻内氏の作品にみている、そういうことだと思います。
未読の作品も楽しみだわ