2007/12/10(月)11:12
『海』 小川 洋子
【本日の一冊】
海
世界の美しさ、かけがえのなさを不器用ながらも丁寧に伝えてくれる老人や少年、少女。『博士の愛した数式』に連なる、著者の魅力が蒸留されて、結晶した短編集。
小川洋子さん、いいですね~
長編の方が好きですが、短編もまた静かで美しい。
甘ったるさやキラキラした輝きを伴わずに、
しんしんと雪が積もるように静かに語りかけてくる感じ、
どこかに切なさを抱えた優しさ、のような、そんな感じが好きだわ。